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船旅16

 船は洋上を進んでいきます。



「水面がきらきらと輝いていますね、忍者Aさん」

「そうだねえ、クラーケンを退けたことを感謝された後だからなのか余計に輝いて見える気がするよ」

「まあ忍者Aさんったら、本当に嬉しそうな顔をしていますね」

「そうだね、人間に寄り添うフランクな魔王像に一歩近づけた気がして嬉しいよ」

「まあ、小さな一歩、されど大きな一歩ですね」

「それに、なんやかんやクラーケンにも傷をつけずに退けることができたのも良かった。……まあ、心の傷は多少ついたかもしれないけれど」

「まあ忍者Aさんったら、支持されず攻撃までされたというのにミズダコさんの身を案じるのですね」

「俺の理想は魔物に寄り添うフランクな魔王像だからね、全ての魔物には平穏でいてほしいんだよ。あと何度でも繰り返すけれど彼はタコではないよ」

「まあ、なんて心の広い」

「まあ何年もくのいちAに付き合っていれば心の広さは培われざるをえないよね。今だってタコではないという訂正を再三無視して聞き入れてくれないんだから」

「まあ」

「なんだかんだ感謝はしているけれど褒めてはいないよ」

「まあ」



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