表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/121

はじめの街道6

 魔クジラ少年が自分が魔クジラでは無いと気が付く日は唐突にやってきます。



「あれは俺が三万歳になって間もない頃のことだった」

「まあ、なんてドラマチックな語り出し」

「いつものようにマー母さんとイワシの群れを追いかけていると、引越し中の魔クジラの家族に偶然出会ってしまったんだ」

「まあ、イワシは梅煮でしょうかオイル漬けでしょうか」

「しまったついくのいちAの注意が逸れるようなことを」

「それとも塩漬け……」

「とりあえず基本的に魚はすべて丸のみだったとだけ教えておくね、話をもとに戻してもいいかなくのいちA」

「あら、失礼しました、どうぞ」

「ありがとう、それで出会った魔クジラの家族には幼い子供がいたんだけれどね」

「まあ、子供」

「子供というのはどんな種族でも無邪気さゆえの残酷さを持っているものでね、その子は俺を見てこう言ったんだ。こいつ、変だ、と」

「まあ……そのショックで白目を」

「だから白目は生まれつきだってば」

「まあ」

「ちなみにくのいちA、このやりとりは天丼の規定回数である三回目だよ」

「まあ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ