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境界の山8


 魔王と王女は下山します。



「さあくのいちA、登山というのは下りる時が一番大切なんだよ」

「まあ、そうなんですの」

「あとは下りるだけという油断から足を滑らせてしまうことが多いからね、登り以上に慎重に歩かなくてはいけないよ」

「まあ忍者Aさん、わたくしにはこの山を下りた後にはパンナコッタが待っているのです。油断なんてしません」

「そういえばそうだったね。でもねくのいちA、はやる気持ちも怪我のもとだよ」

「まあ」

「無事に下山できなくちゃパンナコッタも食べられないよ、パンナコッタは逃げないからゆっくり慎重に下りようね」

「そうですね、命あってのパンナコッタですものね。わたくし慎重に下りるように気を付けます」

「わかってもらえて嬉しいよ、うん、さっきのことがある分余計にうれしおわああああああーーーーー!!!!!」

「まあっ」


「こ、このように……他のことを考えすぎて注意散漫になると足を滑らせてしまうことになるから、気を付けないといけないよね……」

「まあ忍者Aさん、なんて体を張った忠告なんでしょう」

「く、くのいちAの心に響いたのなら何よりだよ……」

「いいえ、特に心に響いたということでは」

「なんてこった」

「パンナコッタ?」

「やめて」



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