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境界の山3


 道はいよいよ岩場になります。



「ここからは更に足元に気を付けないといけないよ、くのいちA」

「わかりました」

「こういう場所にきのこは無いから、間違っても探そうとして足元への注意をおろそかにしてはいけないよ」

「まあ」

「まさかとは思ったけれど図星だったとは、びっくりだよ」

「こういった場所にはきのこは無いのですね、ひとつ勉強になりました」

「うーん、くのいちAはもっと食材について知るといいのかもね」

「食材について……ですか」

「そうだよ、くのいちAの大好物である豚のシチューもきのこのシチューも、食材あってのものだからね」

「そうですね、忍者Aさんのおっしゃる通りです」

「食材はどこからともなく湧いてくるものじゃないんだ、どこかに生えていてそれを誰かが採ってきたり、誰かが育てたり、必ず人が関与しているんだよ」

「まあ……」

「そうして食材がどこからどのようにして料理人のもとに届き、そして料理となってくのいちAの前に出されているのか、それを知ることでくのいちAはひとつ成長するんじゃないかうおおおおーーーーーー!!!!」

「まあっ」


「び、び、びっくりした……」

「まあ忍者Aさん、足元には気を付けないといけませんよ」

「そ、そうだねくのいちA……岩場を歩いている時にいいことを言おうとするのはやめるよ、いいことを言おうとするあまり注意散漫になって、こうして足場を踏み外すことになるから……」

「まあ忍者Aさん、いいことを言っているつもりだったのですね」

「えっもしかして心に響いてなかった?」

「ちょっと何をおっしゃっているのかわかりませんでした」

「なんてこった」

「パンナコッタ?」

「やめて」


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