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プロローグ2


 魔王は王女を誘拐します。


「誘拐するにあたって連絡事項を伝えようか」

「誘拐するにあたって」

「ひとつ、移動は徒歩です、俺は飛びません、2人で魔王城を目指しましょう」

「それは誘拐なのでしょうか」

「ひとつ、王女という身分は隠します、王女はただの家出少女Aです」

「家出少女A」

「もちろん俺も身分を隠して聖騎士Aと名乗ります」

「魔王が」

「やっぱり落ち着かないね、忍者Aでいいや」

「ずるい、わたくしもくのいちAがいいです」

「ひとつ、バナナはおやつに入りません」

「そこをなんとか」

「ひとつ、魔王城に帰るまでが遠足です」

「遠足」



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