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はじまりの村5


 魔王と王女はバナナサンドの話をしていました。



「うん、でもまあ、バナナサンドはおいしいから、主食と主食なんてことにこだわらなくていいのかもね、もさ、もさ」

「そうです、おいしいものは正義と、わたくしの父様も言っていました、もっちょ、もっちょ」

「その通りだとは思うけれど、くのいちAのお父様あのわがままボディはそれが誰のための正義か今一度よく考える必要があるかもしれないね」

「まあ」

「くのいちAはお父様のわがままボディが嫌じゃないの?」

「まあ、嫌だなんてそんなこと、考えたこともありませんでした」

「そうなの?くのいちAほどの年の子なら、ああいうお父様は嫌うものだと思っていたよ」

「まあ、あんなに国民に愛されている父様を、どうして嫌うというのでしょう」

「そうだよね、おかしなことを聞いた俺が悪かったみたいだ」

「父様の愛されようったらそれはもう、毎日新鮮な食料や焼き立てのパン、それにたくさんのデザートが国民から贈られてくるんですよ」

「愛され過ぎるわがままボディ」

「けれどそんな父様を一番愛しているのは母様ですね、母様ったら大臣が父様の食費を削ろうものならその大臣を国に帰してしまうんですから」

「傾国のわがままボディ」





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