1/121
魔王と王女
とある世界のどこかにある王城。
夜のとばりが下りた空から第三王女の部屋に面したバルコニーに一羽のカラスが舞い降りました。
否、カラスにしては大きすぎるそれは、真っ黒なマントに身を包み羽を広げた魔王でした。
魔王が窓をノックします。
「開けて」
「まあどちら様でしょう」
「俺、俺俺、俺だよ俺」
「もしかしてタカシ」
「顔見えてるよね」
「まあ」
「ひとしきりボケて満足した?」
「はい」
「じゃあ開けて」
「はいただいま、魔王さん」
とある世界のどこかにある王城。
夜のとばりが下りた空から第三王女の部屋に面したバルコニーに一羽のカラスが舞い降りました。
否、カラスにしては大きすぎるそれは、真っ黒なマントに身を包み羽を広げた魔王でした。
魔王が窓をノックします。
「開けて」
「まあどちら様でしょう」
「俺、俺俺、俺だよ俺」
「もしかしてタカシ」
「顔見えてるよね」
「まあ」
「ひとしきりボケて満足した?」
「はい」
「じゃあ開けて」
「はいただいま、魔王さん」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。