表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長期課題は女神から  作者: 暇人@もうなにもする気が起きない
3/3

思考中

この珠の世界は球体、地動説に決定した。

そうと決めたら、早速取りかかる...のは愚か者の所業だ。


まず、必要な物を書き出す。

これは、基本だ。

枠組みから作っていかないと最終的に帳尻が合わなくなるのは目に見えている。

無茶、無謀、無鉄砲(無の三段活用)はよくない。

なにか、書くものが...と思うとメモ帳機能が出てきた。


手を動かさずに書ける...やはり、ハイテクノロジーだなここは...

右腕を下にしてのうつぶせ体勢のまま適当に書き留めてみた。


・地球

地殻

マントル

外核

内核

の順で、

25 2900 2200 1300

kmぐらいだったはずだ。


もちろん同じ大きさだとGが足りなさすぎる。

同じ大きさの地球と太陽系を用意する前にGが果てる。

生物がおけないし、ましてや銀河など夢のまた夢だ。


まず、地球の半分の表面積にしよう。

あと、太陽系もとりあえず月と太陽のみあとは適当に星に見せかけた光を配置。コスト削減だ。

これで、2500Gか...

まだ、だめか...モンスターに費用がかけれなくなる。


「めんどくさくなってきたな...もう、平面でいいか...動かさなくてもいいよねっ!!そして、年中日に照らされていろ!!」

まだ、いもしない未来のモンスター達に苛立ちをぶつける。


パラメーターを弄って理想を追い求めていたら始まらん。

くっそ...いいや、どうせ俺、愚か者だし...模試でD判定もらうような不良品だし...


「..................あの、地形データは配られていますよね?」


そう、チャトが遠慮がちに聞いてきた。

「あ、あ?地形データ?なんだそれ聞いてないぞ?」


チャトに聞き返すと同時に配られた地形データらしきものが表示された。

「学校から珠に入れて配られているはずですが...」


「これか、そうそう忘れていたよ。ありがとう」

今までのはなんだったんだ。

...あとで、ソナは絶対絞める。

そう固く決意した。


しっかりしてくださいというチャトの声を聞き流しつつ地形データを調べる。


「えっと、おいおい地球とほとんど同じというかそれ以上じゃないか」


目についた大きな大陸だけで4つ、海あり山あり洞窟あり、太陽系もあり少ないけど魔素まであるという、いたせりつくせりという一品であった。


おいおい、こんなもんひょいと神とはいえ学生ごときに渡していいもんじゃねぇだろう。


「もしかして、みんなこれを配られているのか?」


「...規定のフィールドで公平に、模擬戦争を行うためと口頭で説明されているはずですが...............ソナ様は優秀だと聞いていたのに...............」


おい、チャト。

最後のぼっそっと言った言葉聞こえているぞ。

本人だったらどうす...いや怒る資格ないか、あいつ優秀じゃないし。


それよりもこれは、かなりヤバイんじゃないか。

フィールドの構築にGをかけなくて済む分そんだけ、住民の戦力に力をかけるようになる。

それにソナが平均の2倍のGあったとしても、それ以上の奴がいたら確実に蹂躙される。

こっちの長所はGの多さと俺の頭脳だけなんだ...後者はそこまででもないけど...

長所でロスした半年分を取り返さないといけないのにGの量すら負けたらほんとに終わる。



戦うのを人種と想定してみよう。

2000年の文明で相手はどこまで育つのだろうか?

相手がホモ=サピエンス前から創り始めたとしたら、俺たちの歴史を踏まえると課題を終える頃でも西暦0年前だ。


しかしだ、世界五分前仮説の様に 西暦1000年ぐらいの文明から世界を創り始めたとすれば課題が終わる頃には西暦3000年になっており、それこそ核兵器など屁でもない魔法や科学を一体化させた武装がその住民たちの手によって造られているかもしれないのだ。


モンスターと本格的に戦うのは初めてかも知れないが少なくても人種には有効な武器を持っているだろう。

まぁ、それ相当の初期コストが掛かるからできないと思うが...


少なくてもアダムとイヴを創ればポンポンポンと子孫はできるだろう。

そう考えても、人種の時代は中世程度と思いたい。


こちらのモンスターの環境も考えないとな。

強そうなモンスターってどんなのがいたってけ?

思い付いた代表格を上げてみる。


ドラゴン、竜

蛇系統(石にしそうなやつ)

ガーゴイル

アンデット系統


こいつらの住みかはどこにあるのか?

ドラゴンは山奥?

蛇は洞窟?

ガーゴイルは洞窟?暗い場所?

アンデットは墓場?暗い場所?


平地に住んでいるモンスターがいないな。

...ゴブリンがいた!オーク、オーガも初期はモンスターだが、人格を持たせると亜人扱いになる。

だが、種の進化としての許容範囲らしい。

竜種の一部やアンデットの最上位のリッチは人格を与えられるようだ。

出来れば、模擬戦争のためにも考えて、協調性ある集団にしたい。


少しずれたな...


スライムもいた。土の中のワーム類もいる。

最初の経験値モンスターを忘れているとは...

って平地に住むやつら全員雑魚じゃねぇか!


次は、こいつらの食料だ。

基本的に皆肉食だから、食物連鎖が成り立つ。

最初は

ゴブリン←オーク、オーガ、劣化竜のような弱肉強食の世界にして、ゴブリンを多く、劣化竜種を少くというようにしよう。


なぜ、劣化竜なのかは本物の竜種は力が強すぎるのと、食べる量が半端じゃなく多いのだ。

あと、勝手に飛び回られるのも地味に困る。


食物連鎖ははじめが肝心なんだ、勝手にゴブリンを大量に喰い続けたら他のモンスターが飢え死ぬから竜は安定してから様子を見て決めよう。

ゴブリンが食べるものにはトレントを用意しよう。

生産者も大事。


モンスターのふわっとした概要もできたし手始めにソナが設置していた土の塊を撤去して、配られた地球っぽいフィールドを設置した。


さぁ、若干フィールドに悩んだ時間が無駄になったが俺の戦いはこれからだ!


終りません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ