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kill game  作者: 黒木聖広
2/6

第1話 招待

中学の時の原案が見つかりました。

それを参考に書いているので、

多少矛盾している点もあるかもしれませんが、

温かい目で中学生の作品だと思って見ていただけるとありがたいです。

紅夜こうやは勉強が嫌いだ。

「勉強しろ」と言われても、「分かってるよ」と言うか、フリをするだけである。

凪野紅夜なぎのこうやは19歳の現役大学生。

家族は母、姉2人。父は紅夜が1歳の時、どこかへ消えてしまった。

身長は165センチ。体重70キロ程度、黒髪で左目が隠れている。

すらっとした身体からだには発達した筋肉がひそんでいる。

趣味は漫画鑑賞。

毎日していることは筋トレ、そしてバイト。

勉強できない紅夜はいつ通告が来るかわからない。

「殺人ゲーム」には武器が必須であり、それらを購入する方法は自腹。そのためバイトをしてお金を貯めている。いつでも来いという心構えだ。【15歳から郵便配達を始め、現在1日約10のバイトを掛け持ちし、約1000万程度集めている】

学校へは行くものの、バイトのためたまにサボる。数ヶ月前には1週間も休んでいた時があったが、なぜか出席扱いになっていた。【出席確認は特にせず、休み時間なしで朝7:40〜夜9:50まで休みはほとんどないまま授業が行われる。学校側は、全員出席の前提で授業を進める。】

今着ている服は父のお下がりで、シャツ、半ズボン、防寒着上下セットである。【もちろんパンツははいている。】物価が異常に高いため、新しい服が買えないのだ。現在は石油がなくなり始め、各国が隠していた石油でギリギリの生活をしている。

「あ、やっべ。」

紅夜はあることに気づいた。現在6時。

「郵便のバイトがあるんだ‼︎」

最近の郵便局の出勤時間は結構速くなった。

朝礼は6:30、紅夜が走れば十分に間に合う。

「急ごう。」

紅夜は飯を食わずに走る。

もちろん腹が減る。

もちろん力が出ない。

ヘナッ…バタン‼︎

「あ、あと1キロだけなのにぃ……」

と、その時、どこからか聞いたことのある音が聞こえた。

ブルゥゥンブルゥゥン

「おっ紅夜‼︎死にかけじゃん。大丈夫か?」

救世主が現れた。

「一応一命はとりとめております。」

その男はそれを聞くと背負っていたリュックを地面に下ろし、中を探り、何かを取り出した。

「俺の朝食だけど……食「食う」うか?肉「食う」マンか「パクリ」おにぎり「モグモグ」どっち「ごくり」がいいって………早いわ‼︎」

「ありがとー。いや〜はっはっはっ。後ろ乗っけて。」

「おう。よっしゃ行くぜ。」

紅夜はその男の愛車であるバイクの後ろにまたがった。紅夜はその男からヘルメットを受け取り、頭にかぶった。

「郵便局でいいか?」

「そうです流石です!」

彼の名前は剣野音矢けんのおとや。23歳。

身長172センチ、体重58キロ、白髪、ポニーテール風、男。

すごい痩せている。

紅夜と同じバイト先で、【郵便局ではないバイト】毎日バイクで通っている。

フリーター。

現在は政治家、教師、社長、秘書、科学者など、「殺人ゲーム」の対象外になるために、面接を受ける毎日をおくっているようだ。

ブウゥゥゥゥゥウウキィィィィィイ‼︎‼︎

「うぉ、あと3分前だ‼︎あざっす音やん‼︎」

「どいたま。」

紅夜は急いで走る。

朝礼になんとか間に合った。

「ふむ………2分前か……まぁいいだろう。」

いかつい顔の局長が言った。

「しかしバイトだろ?きみぃ。もっと早く来て、他のものに挨拶をし、5分前着席をするのが礼儀じゃないのかね?んん?」

そんな礼儀くそくらえ、だが今言えばたまったものではない。

「すいませんでした……… 」ボソッ。

「あぁ?」

「すいませんでした………」クソジジィ。

「すいませんでしたの後何か言ってないか?」

紅夜の顔にどんどん、いかつい顔が近寄ってくる。

「何も言ってません。」

「………まぁいい。」

これが53歳の郵便局長。大島倉之助おおしまくらのすけである。身長156センチ、体重83キロ、ハゲ。

メタボでいかつい顔なので、たまに何かと間違えられ、街を歩くと3回中2回は警察に声をかけられたりする。

「それじゃあ、今日も行ってこい。」

「「「「「「はい‼︎‼︎」」」」」」

「あ、そうだ、紅夜。」

「あ、はい。」

紅夜は何故か呼び止められた。あまりいい予感はしないが、取り敢えず近寄った。

「今月のバイト代だ。」

「えっ………まだ給料日まで1週間以上ありますが…」

「いや、今月からこうすることにしたんだ。気にするな。じゃあ、行ってこい。」

「はぁ……」

いつもとは違うことが起きたため、少々戸惑った紅夜だか、気にせず仕事をすることにした。

今、総勢5人がバイクに乗って走る。

紅夜はそれに負けない走り。

どうして紅夜は走っているか、それは……

『免許持ってませんから〜‼︎』

山の中を走り続け、ようやく町が見えてきた。紅夜はもう汗だくだくだ。バイクはもう、遥か彼方に見える。いや違う……

はるか後ろに見える。

局長が決めたことで、山の中でバイクは時速10〜15キロで走るように言われているからだ。【昔、局長は40キロで山を走ったところ、崖から落ちたり、車にぶつかったりしたので、そのようなルールが定められた。】

紅夜はみんなより先に配達を始める。

「まずは………あの寺か……」

山の頂上にあるため、急な階段を登らなければたどり着けない寺で、バイクではいけないので、走る紅夜が配達する。

「ウォォォォォォォオオオオ‼︎‼︎‼︎‼︎」

およそ1000段ある階段を登りきり、一つ目クリア。

「次は………あのキャンプ場か。」

次は石の凹凸おうとつの激しい川近くのキャンプ場。

バイクで行くと事故の可能性があるので、走る紅夜が配達する。

「ウォォォォォゥラァアっ…あっ……」

川が増水していた。昨日異常な雨が降ったせいだろう。本来今紅夜が立っている目の前にはちょっとした橋がかかっているはずだったのだが、どうやら流されてしまったようだ。

向こう岸までおよそ3メートル。そこまでの距離はないが、配達物を持っている紅夜は泳いではダメ。濡らしてもダメだし、手紙を渡さないのも、紅夜のプライドが許さない。

「イチかバチかやってみるか……」

紅夜はその場から20歩、後方へ下がった。そして

スタタタタタタタタタタッタァーーン

走り幅跳びの要領で右足で踏み切った。

スタッ

「オットットィ。ヤバイねコリャ。滑りやすいわ。」

記録4メートル12センチ。3メートルを軽々と超えた。

3つ目クリア

この調子で4つ目5つ目と配り、ラスト2通【紅夜は走りなので、7つしか任されていない。】となった。

「よし、次はあのマンションだから楽いぞ‼︎」

毎回紅夜はバイクでは困難な場所を担当しているので、マンションのあの“上の階でも最下部のポストに入れるだけで良い”というのはとてもありがたい。

というのも紅夜のバイト先である郵便局は、変な場所でも届けることができるので、評判が良く、配達先困難な場所への郵便物をよく頼まれる。そのおかげで紅夜は山の上やら川付近やら崖の上やら行くので、こんな仕事は滅多にない。

「よし、完了‼︎6つ目クリア〜っと。さて最後は…⁉︎」

一瞬驚いた。

見間違いか?

いや自分宛だ。

紅夜は中をその場で開ける。

「こ、これは……」

それは通告だった。

20歳でも容赦なく来るんだと思いつつ、家族のことを思いつつ、複雑な心境で中身を読んだ。

凪野なぎの紅夜こうや様 〕

〔 あなたは殺人ゲームの参加者となりました。〕

〔 明日の8:30までに富士山山頂付近にある 〕

〔 最高の扉に来てください。 〕

〔 武器のチラシも同封しておきます。 〕

〔 心置きなく殺し合ってください。 〕

送った人の名前がなかった。

しかし、間違いない。

「殺人ゲームに………招待された…………」

とうとう紅夜君が招待されました‼︎

局長が何故、いつもよりも早くバイト代を渡したのか、なんとなくわかっていただけたでしょうか?

紅夜君はすでに覚悟をしていたので、通告の手紙を見てもそこまで動じませんでしたが、皆さん、

いきなりそんなの来たら嫌ですよね。

そのことから紅夜君のメンタルは異常ということがわかります。

そしてハードな配達。これらのことから紅夜君の身体能力も異常だということがわかります。

最強かこいつ……。

次の話は殺人ゲームが始まるまでを描くと思います。

楽しんでいただけると何よりです\(′°▽#)/

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