第1章 8話
なぬ!?
まさか。
こいつが、血を動かしていた犯人か?
いや。
それはありえぬ。
ああいうのは遠距離で動かすからこそ威力があるもの。
わざわざ姿を現すとは思えない。
ということは。
こやつも操られてるのか?
「大人しくしとけ。じゃないと、この人質を殺す!」
なんと。
こうなるとうかつに動けない。
どういう理由なのかは分かぬが。
どうも、わらわは狙われているらしい。
「よーし。素直に最初からお前も死んでおけば良かったんだ!それを運悪く生き延びたからこそ、犠牲者が増えたんだ!」
間違いない。
あの最初の手術室の事から始まっている。
「何故、あの病院を狙った?」
別にそれほど大きい病院でもない。
権力の抗争に狙われるというような病院で無い事は分かっている。
それこそ、どこにでもある普通の病院としか思えない。
「簡単だよ」
ん?
「最初の餌に食いついた所だっただけだ」
なぬ?
「餌じゃと?」
「そうだ。あの患者がいただろ?あいつの体内に潜んでいた所がたまたまお前の所だった。それだけだ」
それだけじゃと!?
「なら。なぜわらわを狙う?」
「簡単だ。あそこにいた全員が獲物だった。その獲物を追いかけてるんだ」
なんと!?
「まさか!そんな理由で?」
「十分だろ?お前は獲物なんだから」
狂ってる。
そんな理由で人を殺しているなんて。
「さあ。どうする?また逃げるか?」
くっ。
どうする?