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双葉市  作者: 山本吉矢
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第8章 7話

気がついた時には霧島の姿は無かった。

おそらく奥へと逃げたんだわ。

「葉子さん。その人達をお願いします。私達は霧島を追います」

この先は行き止まり。

どこにも逃げ場は無い。

仕留めるなら今しかチャンスは無い。

ここでもし逃がしてしまったら、また新たな敵を作ってしまう隙を与えてしまう。

それは避けなければならない。

「お姉ちゃん!私も行くよ」

葛葉?

そうね。

味方は多い方がいいかも。

しかも葛葉は一度は世界を救う冒険をしている。

そういう経験者がいるのはありがたいですわ。

「言うまでも無いとは思うが」

山本さんが口を開く。

「まず間違いなく、霧島は遠距離の能力は持っていない。もし持っていればすでに攻撃されてる」

確かに。

あのバリアを張っていた時も、黙って見守っていただけだった。

その事から近づかないと発揮しない能力である事は間違いない。

「そして集団には弱いタイプと想像出来る。バリアを破って異空間から呼び出したのがこっちの味方と分かった途端に逃げ出した。これは僕の想像だけど1対1なら強い能力なんじゃないかと思う」

だから逃げ出したと。

確かに理にかなっている。

でも引っかかる事が一つ。

「ねえ。先ほどの装置の動力源って何なのかしら?」

ここには電力は通っていない。

発電所も見あたらない。

なのに、あの機械の装置は動いていた。

となれば、何か電力が必要になるはず。

何処から?

「それが霧島の能力の秘密に繋がってると?」

キッドさんが言う。

「少なくとも能力かアーティファクトかだと思います。かなり大きな機械を動かすにはかなりの動力が必要。普通の発電所なら動いている音も聞こえて来るはず」

霧島の位置を探る為に床に触れた時に、地下の存在は無い事は確認済み。

あるにしても地上のどこかに無ければいけない。

何かあるんだわ。


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