表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双葉市  作者: 山本吉矢
63/88

第7章 4話

一気に距離を近づける!

でもこれは相手の想定の範囲内でしょうね。

あいつは獣の能力も使える。

どんな獣なのか分かんないままだけど。

少なくとも動物は人間よりも数倍上の肉体能力を持ってるのはざら。

「はぁ!」

勢いよく拳を振るう!

だが。

当然のようにその姿は無かった。

おそらく私の背後!

「死ね!」

予想通り!

「『風の精霊よ!』」

健一の声が聞こえる。

その直後に突風が吹き荒れる。

私は体制を整える。

「ぐっ。無駄なあがきを!」

「無駄じゃない。どうやらあんたは視力じゃなくて嗅覚で相手の位置を把握してるみたいだな?」

目じゃなくて鼻!?

「なんでそれを?」

「少なくとも視力じゃないってのは分かっていた。美喜子の攻撃を避ける際に目で追ってないからだ」

そんな所まで見ていたの?

「そうなると目じゃないって事は残りは耳か鼻だ。それでまず耳である超音波を疑って邪魔をしたが反応が無かったからな。だから耳は除外される」

なるほど。

「となると、嗅覚しかありえない。生き物には微妙に違いがある。それで把握していたんだろ?だから今、強風で美喜子の匂いを消し飛ばした」

そっか、それでさっき白井の動きが止まったのね。

私の姿が消えたと思って。

「まさかそんな方法があるとは!!」

「動物が獲物を把握する方法は限られているんでね」

さすが健一ね。

「と、いう訳で勝てる要素がなくなったあんたはどうすんの?」

それでも警戒は緩めない。

それは白井がアーティファクト・ウェポンを持ってるから。

これには魔法を使う力もある。

それがある以上、油断は出来ない。

「どうするもねぇ!ただ暴れるだけだ!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ