表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双葉市  作者: 山本吉矢
55/88

第6章 5話

「まさか、こういうはめになるとはね」

また言ってる。

「しょうがないでしょ。この子をそのままにしておく訳にもいかないもん」

ここはとある病院。

いや、診療所と言った方が正しいかな?

「まったく。突然やって来たかと思えば、おぬしらか」

そこに現れたのは青木美姫さん。

以前、殺人を行う能力者を調べているうちに見つけた医師の人。

確かこの人もアーティファクトを持ってる人だとお姉ちゃんから聞いた。

「んで。この子はどうなの?」

「ふむ。かなり衰弱してるのは確かじゃな。あとは精密検査でもやらんと詳しい事は分からぬが、ここにはそんなの無いしのう」

それでもここを頼るしか無い。

「たぶん、精密検査でも分からないと思う。だってこれはアーティファクトの代償でこんな風になってるんだもん」

普通の病気とかではない。

だから、普通の病院に連れて行っても意味は無い。

だからこそ、同じアーティファクト持ちの医師である青木先生の所に連れて来た。

恐らく治せるとしたら彼女以外に適任はいない。

「しかし、何をしとるんじゃ?おぬしらは。突然気絶した娘を連れて来るとは」

「実は」

私はこの町で最近能力者が多発している事、そしてどうもその原因がディルスの部下のせいらしい事を説明した。

そして、今回その部下がいると思われるビルに突入する計画を立てたことまで。

彼女はそこにいた門番役として、強制的にアーティファクトを持たされていた事まで説明した。

「なるほどのぅ。しかし敵であるこの娘を助けて欲しいとは、人が良すぎると思うんじゃが」

「でも。暴走した原因はアーティファクトだし、彼女自身は悪くないと思う!」

それは直接戦った私だから分かる。

ただ悪い人に引っかかっただけ。

「さて。いつまでそこで黙って立ってる訳?」

?美喜子お姉ちゃん?

「気配消してるつもりでもバレバレなのよ」

まさか敵!?

次の瞬間、もの凄い破壊音と共に壁が壊された!

「よク分かっタな?」

え?

肉声と機械音声が混ざってる!?

「微妙な気配まで分かるもんでね」

何なの!?

この人!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ