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双葉市  作者: 山本吉矢
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第5章 4話

ついに決着の時は訪れた。

後藤は負ける事を覚悟した。

何故なら葛葉がさっきと寸分変わらならいテクニックを発揮しているからだ。

まるで精神など消耗してないかのような。

これがゲーマーの葛葉の底力。

なんとか後藤はギリギリ勝利。

だが。

「もう一度勝負」

間髪を入れずに勝負を挑んでくる。

同じ人が続けて勝負する場合は公平な勝負。

受け入れるしかない。

「あと10回は同じレース出来るよ」

あっさりと言う。

葛葉はこのゲームを極めていて、何十回と同じ位置取りが出来る。

対戦なので一人でやるよりは精神力は消耗するが、それでも常人よりは精神力が強い。

それに比べて後藤はゲームもやるが、精神力は普通の人と変わらない。

これまでの対戦でもイカサマをする連中ばかりだった為に、純粋な勝負で勝つ事が出来なくなってる。

「くっ!」

天秤がまるで出現しない。

出ないという事はイカサマでは無い。

つまり正々堂々の戦い。

なら純粋なテクニックで勝つしかない。

だが。

葛葉が先にゴールした。

「負けた」

さすがに、こう何度も勝負を挑まれると勝つ方法が無い。

青い空間が消える。

さらに天秤が現れる。

そこから白い玉が辺りに飛び散る。

「どうもあれが魂のようですね」

「お姉ちゃん!?」

すぐ傍に理恵子がいた。

「異空間があるので調べてみたら。あまり無茶はしないでもらいたいものですわ」

「えへへ」

理恵子は気絶してる後藤彩菜のそばに寄る。

「どうもこれが原因のようですわね」

懐から小さな天秤を取り出す。

「それは?」

健一が聞く。

「アーティファクトです」


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