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双葉市  作者: 山本吉矢
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第4章 7話

「これがアオヤマの資料です」

帰って来て早速調べた数々の書類をみんなに見せる。

元は紙を製造するメーカーであった。

それほど大きな所ではなかった。

ある時期までは。

突然利益が大幅に超えてからは、一流メーカーの地位になる。

その後はエコ技術にも目をつけ、風力発電や太陽ソーラーパネルをも手がけるようになる。

「ただこのアオヤマの社長が問題なのです」

「問題?」

美喜子さんが聞く。

「社長の名前が青山縁と言うんです」

その名前を聞き、美喜子さんだけでなく山本さんも驚く。

「縁だと!?」

「はい」

この名前はおそらく、この二人が一番知っている。

何故なら。

彼はディルスと一緒に原子力爆破事件に関わった事のあるから。

「まさか、その名前を聞くとは思ってなかったわよ」

確かにそうでしょう。

まさか一大企業の社長になっているとは。

「待ってくれ林道さん。確かディルスの仲間は合計5人いたはずだ。残り4人は?」

「残念ながらそこまでは」

調べられる所ではここが限界。

この社長の名前も、実は表向きは仮の名前で裏の情報でやっと入手したもの。

「アオヤマに乗り込むぐらいしか方法がないってわけね」

おそらくそこにしか一番手がかりは無い。

「そうなると、先に乗り込んでるはずのキッドが心配だな」

「そうですね。ディルスの部下という事は間違いなく能力者でしょうから」

となると。

「先に戦った敵はもしかして、彼が?」

そうなると、何故あの病院を狙ったかというのも問題になりますが。

それらも含めて、まずはアオヤマに行くのが先でしょうね。

「それじゃあ、まずは準備をしてから乗り込もう。敵はその青山縁だけとは限らない」

まさに敵の砦に行くようなもの。

何があるか分からない。

そして。

いったい彼は今何をやろうとしているのか。

それもまだわかっていない。


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