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双葉市  作者: 山本吉矢
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第3章 欲望渦巻く街

双葉市一松町。

その昔双葉市が出来た当初、街を作ろうと誓いの松を植えた最初の所。

だが。

今やそれは名前だけの場所になってしまった。

高く建てられたビル。

大通りは人が多くて綺麗だが、ちょっと外れると薄汚れている道。

欲望と暴力が支配する街。

実質、ここは松田組というヤクザが支配している。

そう、ここは警察よりもヤクザの方が力が上なのだ。

暴力団排除が叫ばれる昨今、何故このような所がまだ存在出来るのか。

それは簡単。

そのヤクザを取り締まるはずの警察が腐敗しきっているからだ。

表向きや形だけは取り締まっているフリをしてはいるが。

例外なくお咎めなしで解放さえれている。

その辺りは松田組を心得ており。

適度に警察に旨味を与えている。

お金という餌を与えているのだ。

そういう実態はここに住む住人も良く分かっている。

だからこそヤクザも一般人に手を出す事はない。

そんな事しなくても、裏風俗や裏カジノという場を与えるだけでいい。

向こうから勝手にお金を出してくれる。

そして一般企業という隠れ蓑をしたヤクザの舎弟企業が一般人向けに仕事を発注し。

民間人から吸い上げたお金を普通の企業へとバラまいているのだ。

こうした循環が上手くいってるからこそ。

松田組は今でも暴力団として活動出来るのだ。

そんな欲望渦巻く街。

そこに一人の男がいた。

名前は木戸正平。

通称キッド。

彼は一流のギャンブラーと言われている。

素性はまったくの不明。

名前も本名かは分からない。

どうしてこの街に住んでいるのか。

何故ギャンブラーを目指したのか。

それは誰にも語ろうとはしない。

ただ分かるのは。

ギャンブルでは負け知らず。

そして。

どこのグループとも組んでいない、一匹狼だという事だ。


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