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双葉市  作者: 山本吉矢
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第2章 7話

葛葉の意見も分かるとは思う。

だけど。

私の推理は違う。

これは患者の仕業では無い。

一見、殺人を好む患者がここに入院している感じに見えるけれど。

そうではない。

この犯人は医者である可能性が高い。

何故か?

それはこの血の犠牲者を見れば分かる。

一人目の犠牲者は、ここに送られてきた患者。

二人目はトラックの運転手。

ここで病院外の人間がターゲットになっている。

対象の近くに行かないと能力が発動出来ないにも関わらず。

病院の外にも対象が関わっている。

つまり。

この病院で入院している患者なら外出が容易な訳がない。

でも医者ならこの問題はあっさり解決出来る。

別に病院の外に出ようが何の問題も無い。

つまり、医者こそがこの事件の犯人。

問題はどこにいるか。

それも問題無い。

「葛葉。しばらくそれを抑えてくれます?」

葛葉の壁の能力は、両手を突き出した格好になっていればいつまでも出す事が出来る。

つまり、ああやって捕えている状態なら、今のうちが反撃のチャンス。

「うん。分かった」

よし。

私は手術室を出る。

まず間違いなく、この手術室の側にいるはず。

そう。

私達が入った事を確認して、能力を発動したはず。

それなら、少なくともここから見える範囲にいるはず。

手袋を外して病院の壁に触れる。

ふむ。

そこね。

私はある扉を開ける。

「なんだ!?君は!?」

そこには一人の医者がいた。

「人探しをしていてるんです」


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