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双葉市  作者: 山本吉矢
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第2章 6話

血を動かす能力なのに、私達を殺そうとする一番手っ取り早い方法を使ってない。

それがたぶん、こいつの弱点。

「葛葉。あそこに行くから援護よろしくお願いするわね」

え?

あそこって。

この手術室に入って来た患者?

あっ、そうか。

あいつを調べる事によって、より詳しく弱点が分かるって事ね。

よーし。

私は頷く。

お姉ちゃんが走る!

その後を追う。

血も来る!

「何をするつもりかは知らないが、死ね!」

ギリギリまで引き付けて。

大丈夫。

落ち着いて。

タイミングを取るなんて、私の得意とする所じゃない。

もう少し。

よし!

「『雷壁!』」

血を壁の中に入れる。

量が多いので、全部は無理だけど。

鋭そうな牙を持ってる方を閉じ込めたのは大きい。

暴れる。

だけど。

いくら動いた所で、私の雷壁を壊せる訳がない。

私のこの能力も弱点はあるものの、正面への防御力は高い。

だから、このまま両手を出したポーズのままなら、逆に私は安全。

「分かりましたわ」

やった!

「どうなの?」

「思った通りです。まず操るのに血液型が適正でないと無理のようです」

やはり。

血を動かす能力なのに私達にその能力のターゲットにしていない理由。

血液型。

当たり前と言えば当たり前だけど。

この微妙な違いで動かす事が出来ない人との違いが出るって訳ね。

「あと、発動するには対象者とかなり近い距離じゃないと無理のようね。一度発動してしまえば、あとはいくらでも距離を取ってもいいけど」

という事はつまり。

「この能力者はこの病院内の患者?」


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