表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双葉市  作者: 山本吉矢
10/88

第2章 今、そこにある危機

ある記事が目に留まる。

この街で起きた陰惨な事件。

まず最初に、病院で治療中に医師を含め5名が亡くなった。

そして、トラックが細い道を高速で走り、その結果ぶつかった事故。

最後に。

警察数十人が犠牲になった事件。

どれも、昨日1日で起きたとは思えないほど。

だけど。

もっと恐ろしいのは、これが大きく取り上げられてない事。

こんな事が起きれば新聞は一面を飾るだろうし。

テレビも特集を組んで紹介しているはず。

でも。

何事も無かったかのように、どこにもそんな事は新聞もテレビも言ってない。

これは、お姉ちゃんの力があって初めて分かった事。

つまり。

何者かの力で握りつぶされているって事。

そんな事がこの街で起きているなんて。

「お姉ちゃん!」

「分かってるけど。あまり首を突っ込まない方がいいですわよ」

そんな。

「だって!」

「と、これで止まるようなら私の妹とは言えませんですものね」

え?

「お姉ちゃん?」

「そうですわね。私達の住んでる街で、こんなとんでもない事が起きてるなんて。黙って見過ごす訳にもいかないものですわね」

それじゃあ。

「行きましょう。ただし、十分に気をつけた方がよろしいですわ。この事件。単なる事故や事件とは思えない。握りつぶさないといけない“何か”があるんでしょうね」

それは私も十分承知の上。

「友達が巻き込まれる前に、なんとかしないと!」

私の周りにいる人はおそらく大丈夫。

何かあっても、返り討ちにするような人達ばかりだから。

でも。

学校のお友達は普通の生活を送ってる人。

こんな恐ろしい事とは無縁の人達。

だから、巻き込まれる前になんとかしないと!

「まずは病院ですわね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ