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Heads or Tails   作者: i-pod男
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Phase 02: 騎士(ナイト)の心得(オブリージュ)

アギトっぽく、新フォームを登場させようと思います。では、どうぞ。

「また行くのかよ?」


『ええ、そうよ。一般人でも、学生は遥かに多いわ。監視の為には貴方に行ってもらうしか無いの。』


「衛星なり何なり使えば良いだろうに。俺『達』は一人の人間だ、出来る事なんか自ずと限られて来るんだぞ。偵察ロボットでもない限り、全員は無理だ。」


『そう簡単に許可が下りる訳無いでしょ?デスペアの捜索に当ててるんだし、衛星をもう一つ使うなんてどんだけ掛かると思ってんの?!それより、ちょっと心配な事があるわ。』


「心配な事?(確かにこの組織は極秘だが・・・当然問題は付き物か。)何だ?」


『警視庁と警察庁が手を組んだの。デスペアとデスパレートの活動を危惧して、新しい兵器か何かを投入するみたいよ。』


「折り合いが悪い仲なのに、良くそんな事が出来たな。決裂は目に見えているぞ?」


確かに、警察庁は捜査、逮捕の権限を持ってはいないが、警視庁を間接的に指揮、監督の下に置いている。逆に警視庁はその権限を持ち合わせ、日本最大の捜査機関でもあるのだ。おまけに警視総監と警察庁長官は大抵同期なので、捜査方針を巡っての対立は耐えない。


『それがそうでもないのよね。今回の組織二つのトップがかなり友好的みたいで、公安部 (テロ、軍事的な重武装を使用しての犯罪等を担当する)や機動捜査隊、果てはSATまでも捜査協力する可能性があるわ。』


「SATもか・・・随分と大袈裟だな。何人束になって掛かろうが、デスペアに生身のまま勝てる筈無いだろうに。被害を広がる手助けをしているに過ぎない。正に火に油だ。既存の兵器は糞の役にも立たないぞ。」


『その問題を解決する為に、新しい部署が設置されたの。特捜課かしらね。』


「言うなれば現存するあらゆる部署よりも強い権限を持つ超法規的な部署か。それもデスペアの対策班も兼用している・・・と言う事は・・・当然その部署の構成員の絶対数は関心の目を反らす為に低い筈だ。当然トップ中のトップが抜擢される・・・・」


『正体を知られたらおしまいよ。』


「分かってる。そこまでの凡ミスはしない。お前だって分かってる筈だろう?」


『そうだけど・・・・』


すると、屋上の扉が開き、あの時突っかかって来た男子生徒数名が現れた。


「お礼参りにお出ましの奴らが何人かいる。切るぞ。」


通信機をポケットにしまい、彼らの方を向いた。


「これはこれは。数日前に門前で会った御仁じゃないか。何か用かな?」


「用件はお前が一番良く分かってんだろうが。」


「分からないから聞いている。殴る蹴るの喧嘩をしたいならば、遠慮無くそう言え。ま、お前らみたいに墓穴の手前で生きてる様な阿呆が俺に勝てるとは思えないが。」


ブレザーのボタンを外し、髪の毛を掻き揚げた。隠れていた右目が一瞬だけ見えたその生徒達はそれを見てぎょっとした。


「どうした?怖いか?多対一なのに何を恐れる事がある?相手は一人。それも丸腰だ。(コウイチ、交替だ。)」


(・・・・了解・・・・)


一瞬だけ総一は項垂れたが、直ぐに顔を上げた。だが、表情は豹変していた。元々切れ長だった目が更に鋭くなり、眉間にいくらか皺が寄っている。


「かかって・・・・来い。」


静かに、だがハッキリとそう言い、総一いやコウイチが右手を差し出し、手招きした。相手は五人。囲まれると、コウイチは両手をパキパキと鳴らし拳を握った。そして中腰になると、構えを取った。


「ふー・・・・」


一気に殴り掛かって来るのを殴り、蹴り飛ばした。それぞれ腹、顎に拳か蹴りを食らい、崩れ落ちた。


「・・・・弱い・・・・」


再び項垂れると、再び声がいつもの調子戻った。


「薮をつついて出たのが蛇どころじゃなかったって訳だ。言って置くが、見た目で相手の力量を見極めると言うのは子供でも出来る生き延びる為の必要最低限の能力だ。それすらも欠落しているなら、お前らはどこか医学的に証明出来ない重大な欠陥があるとしか言えないな。」


ブレザーのボタンを留め直し、屋上から降りた。


「コウイチ、やり過ぎだ。八極拳を本気でやったらお前の場合骨折だけじゃ済まないんだぞ?手加減と言うものを知れ。」


『・・・・・すまん・・・・・』


「まあ、お前も俺だからな。気にするな。」


すると、再び警報の様な物が総一のポケットから鳴った。


「おいおい、またか・・・・?」


総一は顔を顰めた。すると、突然建物が揺れた。直ぐに治まったが、とても地震とは思えない。当然坑内の火災警報が鳴り、避難勧告のアナウンスがスピーカーで流され、生徒達が教師陣に誘導された。


校庭の近くを見ると、校門付近に男が立っていた。それも良く見ると、手には果物ナイフを持っている。


「おいおい・・・・珠理!」


『何?』


「今見てるかどうかは知らないが、頭がイッちまってる様な奴がナイフ持って校門付近に佇んでいるんだ。まさかコイツ、『鍵』で『開けられて』ないよな?」


総一はそうであってくれと、只の頭がイカレた不審者であってくれと心のそこから祈った。


『残念だけど、リリースされてるわ。まだ分離してないけど。」


「Oh, Shit!」


口を突いて悪態が、それも英語で飛び出た。


「分離までの予想時間は?」


『約五分よ。』


「了解した。それまでの間足止めしててやる。幸いまだ人を殺した訳でも無さそうだしな。服のどこにも血は付いていなさそうだ。」


男が走り出したのを見て、総一も避難させられた生徒の人込みに混じり、ナイフを振り上げた所を腕を掴んで当て身を入れ、一本背負いを決めた。手加減無しで背中から叩き付けられた男は呼吸困難に陥り、その衝撃でナイフを手放した。


「誰か縛るモン持ってないか? あ、ちょうど良かった。そこの君、持ってる縄跳び貸して。」


体操服を着ていた女子がダブルダッチをやっていたのか、ビクビクしながらも二本の長い縄跳びを差し出した。それを使って十重二十重の複雑な結び目を幾つも作り、後ろ手に縛り上げる。


「さてと、後は待つだけか。」


「キュオオオオォォォオオオオオン!!」


「何?!」


総一が見た物は鋸鮫の意匠を持ち、右手がノコギリその物になった人型の化け物だった。


「言うなれば、デスペア・ソーシャークか?この前はボアだったし・・・」


そう独りごちる。


「きゃああああーーーーーーー!!!」


「うわーーーーーーーーー!!!」


蜘蛛の子を散らすかの様に生徒も教師も逃げ始めた。中では携帯で写真を撮ろうとしている野次馬もいたが、人の波には逆らえず、後ろに押された。総一は校舎の陰に隠れ、フェイズコマンダーを起動した。


「フェイズコマンド。」


『PHAZE COMMAND, START UP』


腰に現れたフェイズバックラーの左腰にコマンダーを装着した。


『PHAZE ON』


「終わらせる・・・・フェイズアロー!」


『PHAZE ARROW, READY』


左腕のブレードボウガンの弓のパーツが展開し、エネルギーの矢が幾つも放たれた。


「キュオオオオォォォオオオオオン!!」


だが、デスペアの右腕にあるノコギリがそれを全て叩き落とし、更には口から高圧水流を吐き出した。


「うおっと?!」


避ける間に、デスペア・ソーシャークはマンホールをぶち抜き、地下水路に潜り込んだ。


「ちっ・・・逃げやがった・・・・!フェイズアウト。」


『PHAZE OUT』


ボタンを操作してフェイズコマンダーを右腕に付け直すと、教室に置きっぱなしのリュックを回収して帰った。








「ここか・・・・」


警視庁に新たに設立された『対策班』の本部である。施設自体は構成員が小数の為大して大きくはない。その中に、一人の若い男が入って行った。


「本日付けで、この対策班に異動になりました。翡葉誠一ひばせいいちです。よろしくお願いします。」


制服姿の男女二人に頭を下げて挨拶をした。


「よろしく。私は三澤遼みさわりょう。対化け物用の新システムの開発者よ。もうすぐ出来上がるわ。」


「助手の間宮次郎だ。まあ、精々頑張れや、ヒバちゃん。」


女性の方はまだ若く、二十代前半、男の方は制服を着ているとは言え明らかに堅気では無さそうな目付きをしている。眼光を強めるだけで一般人を殺せそうだ。


「はい。」


「さてと・・・・システムの適正指数が最も高い適正者だと聞いたけど・・・幾つかテストをやって貰うわ。貴方の基礎体力、膂力、視力、全部を調べて分析しなきゃ行けないから。次郎はシステムの最終チェック。初陣でバグがありました、なんて冗談でも聞きたくないわ。」


「うっす。」


的確な指示を出し、誠一はトレーニングルームに連れて行かれた。様々な筋トレマシンや計測器が所狭しと並んでいる。


「始めるわよ。」










『どう言う事、逃げられたって?!』


「聞いての通りだ。コマンダーペルソナのままじゃ荷が重いってだけ。元々は様子見の基本フェイズだしな。それに、地下水路の中に潜られたんじゃ、こっちだって追跡出来ない。だが、これが始めてって訳でもないんだからそうカリカリするな。」


通信を切ると、喫茶店でカフェオレを頼んだ。


「さて、どうするかな・・・?被害拡大を防ぎたいが、どうした物か・・・足取りも無し、手がかりも無し、目的も無しと来た。ん?」


ジャラジャラと金属がぶつかる音が聞こえた。外を見ると、白いフード付きのコートを着て、右手には大きな鍵束を持ち、それをジャラジャラと回していた。その鍵は、デスペア・ボアを破壊した後体内から回収、破壊した鍵と瓜二つだった。


「あの鍵・・・!」


店を飛び出し、その男の後を尾けた。だが、路地で角を曲がった所で見失ってしまう。


「糞・・・どこ行きやがった。」


「私を捜しているのか?」


木の梢からあの男が飛び降りて来た。


「やあ。こんにちは。君だね、折角生まれた絶望を破壊したのは?」


ニヒルな笑みを浮かべて挨拶をした。


「お前か・・・・・傍迷惑な糞野郎は。」


「傍迷惑とは侵害だな、私は只人間の押さえている本能を解放したまでだ。厳重なロックも鍵で開ければ、解放出来る。」


「人間の頭のネジを弾け飛ばして世界が滅びるのを見たいだけなんじゃないか?フェイズコマンド。」


『PHAZE COMMAND, START UP』


腰に現れたフェイズバックラーの左腰にコマンダーを装着した。


『PHAZE ON』


「それが、噂に聞いたフェイズシステムか。面白い。また君とは会うだろうね。その時を楽しみにしてるよ。」


手をかざすと、空中に鍵穴が現れ、その中に白い鍵を差し込んで回すと、彼の姿は掻き消えた。


「あいつ・・・・何なんだ?」


耳に付いた通信機を起動した。


「珠理、恐らくヤヌスと呼べる様な奴に接触した。見た目は二十代の若い男、フード付きの白いコート、そして糞デカい鍵束を持ってる。その内二つは白黒だ。」


『ええ?!ヤヌスに?!』


「あくまで可能性だが、空中に鍵穴を出現させてその中に姿を消せる様な奴はそれ位しか思い付かない。デスペアの行方は?」


『エリアB-4、ポイント312。ここは・・・・マジ?!』


「どうした?」


『ここ、新しく設立された特捜課からそう離れてないわよ?!』


「糞ったれが・・・・面倒な所に・・・・!仕方無い、今から行く。」


ボードが変形し、上空に舞い上がった。


「コウイチ、行けるか?」


(問題・・・・無い・・・・)


「フェイズシフト。ナイト!」


左腰のフェイズコマンダーのスイッチを弾き、右手を中心のバックルに翳した。すると、その色が鮮やかなダークブルーのアゲートに変わり、ラインも銀色に変色、アーマーの形状も変化した。シャープなラインが多少無くなり、鎧の様に装甲が分厚くなり始めた。肩当てに棘が生え、青い複眼はバイザーの様にラインが入る。


『KNIGHT PERSONA, SHIFT COMPLETE』



「・・・・あれか・・・・」


やがて武装した警官が何人か銃で応戦していたが、やはり当然の如く意味は無く、ノコギリか高圧水流の餌食となって重傷を負うか、死んだ。


「あれを使うか・・・」


フェイズは右手を再び青くなったバックルの中心に手をかざした。

はい、ここで切らせて頂きます。如何でしょうか?フォームチェンジは人格が入れ替わる某電車ライダーみたいな感じです。武器は当然違いますが。人格は英語でペルソナとも言いますので、その様に使わせて頂きました。ナイトの場合、ハンターナイトツルギにナイトサバイブとジャスティライザーのデモンナイト(リゲル)のパーツを幾つか付け加えた感じを想像して下さい。本当なら絵を書いてお見せしたい所ですが、絵描きが下手糞な物で(汗)。


コメント、指摘、質問、お待ちしています。TINAMIの方もよろしくお願いします。

では、これにて。


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