第一話 夢を追い求めて
初めまして!ゲンと申します!
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第1話 夢を追い求めて
ブン、ブン!
「ふぅ……朝の鍛錬はこんぐらいにして、準備するか!」
2060年6月。
俺、御影玲士は、日課の素振りを終えて学校に行く準備をしていた。
小学生の頃から、あるきっかけで剣道を続けている。
自慢じゃないが、長年続けてきたおかげで、大会で何度か優勝したこともある。それなりの実力者だと自負している。
じゃあ、なぜ俺がここまで剣道を頑張っているのか。
それは――
「やっぱり、この漫画に出てくる騎士、かっけぇなぁ!」
「またそんなこと言ってんのか、玲士。リアルじゃ無理だって言ってるだろ?(笑)」
「うるせぇ! 憧れるだけならいいだろ、別に!」
そう。俺は騎士になるために剣道を続けているのだ。
……まあ、現実で物語に出てくるような騎士になれるわけがないことくらい、俺だってわかっている。
それでも、憧れるくらいは自由だろ?
ちなみに、俺を茶化しているこいつは、斉藤正志。
高校に入学して初めてできた友達だ。
「まぁまぁ、そんなお前にいいことを教えてやろう! これを見ろ!」
「いいこと? なんだよ、それ」
「玲士、お前SNS見てないのか? あのAUOが正式リリースされたんだよ!」
「AUO? ああ、確かVRMMORPGだっけか。正志がやってたゲームだよな?」
「そうそう! 俺はβ版に応募して、見事当選したから遊んでたんだが……これならお前も目指してた騎士になれるぞ!」
「いや、確かに俺だってやりたいとは思ってたけどさ……」
俺は少しだけ顔をしかめた。
「VR機は高いし、β版だって応募者20万人のうち、1000人しか参加できなかったんだろ? ほんと、運がいいよな、正志」
「まぁな! 日頃の行いがいいからだろ!」
「絶対関係ねぇだろ……」
Arkadia Unlimited Online。
通称、AUO。
このゲームの魅力は、さまざまな職業に就き、自分だけの物語を作り上げられること。
いわば、プレイヤー一人ひとりが主人公になれるゲームだ。
このゲームなら、ずっと夢に見ていた騎士になれるかもしれない。
そう思ってVR機を買おうとしたこともあった。
……が、値段を見て諦めた。
高校生の俺には、逆立ちしても手が届かない金額だったのだ。
一方、こいつはというと――。
「まぁ、そんなに拗ねんなって。実はよ、俺、あのゲームでそれなりの実力者なんだよ」
「へぇ、そりゃすごいな」
「棒読みやめろ!」
「はいはい、すごいすごい」
「お前なぁ……。まぁいいや。実はな、上位プレイヤーにはVR機が一台プレゼントされるんだよ!」
「……は?」
「んで、そのVR機をお前にやるよ!」
「はぁ!? おまっ、マジか!?」
思わず声が大きくなる。
「俺、正志と友達でよかった!」
「ん? なんかムカつく言われ方だが……まぁいいか」
正志は少し不満そうな顔をしながらも、すぐに笑った。
「とりあえず、玲士はAUOをダウンロードしとけよ! 今日の18時からダウンロード開始だからな!」
「おう! 当たり前だ! ……って、18時か。今日は部活があるから、できても20時からだな」
「ああ、そういやもうすぐ剣道の試合があるって言ってたな。一緒に遊びたかったんだが……まぁ、最初は一人でいろいろ見て回る方がお前に合ってるかもな」
「すまんな、正志。この恩はいつか返すよ。本当にありがとう!」
「いいってことよ! まぁ、困ったことがあれば、AUOの先輩である俺に聞いてくれ!(笑)」
「了解!」
正志とそんなやり取りを交わしながら、俺は胸の高鳴りを抑えられずにいた。
(よし……! やっとだ! やっと、夢にまで見た騎士になれるぞ!)
現実では叶えられないと思っていた夢。
それでも、ずっと諦めきれなかった憧れ。
その夢に手を伸ばせる世界が、すぐそこまで来ている。
こうして、御影玲士の騎士を目指す物語が始まろうとしていた。
こんな感じで物語を進めて行きます!アドバイスなどあれば是非是非コメントしてください!




