030話『雄浸-禍乱は亡霊の脚を喰らう』(10)
[ ナーペリア海 ~ 海上 エングケルヌス号 ]
海に浮かぶ居城の如き艦に連れて来られたギルガロイアは、最低限の治療を受けた後に皇国海洋軍第四艦隊を率いるボルトディクス提督への謁見を許された。
と言っても現在の彼は秘薬の副作用により右腕と左足が壊死寸前の状態に陥っている。左腕に至っては元々付けていた義手すら失っている有様だ。
自力で歩くことすらままならない彼は車椅子に半ば強制的に乗せられていた。
「これから貴様が会うことになるのは、この艦隊の長を務める御方だ。
そして……ふふ、きっと有意義な出会いになるだろう」
含みのある言葉を述べながら控えめに微笑み、車椅子を押して艦内の廊下を歩むのはギルガロイアを救出した男……ツェルナーである。
「第四艦隊の頭といえば……ボルトディクスって奴、か……」
「ボルトディクス様、だ。形だけでも敬称は付けておけ。
この艦に居るのは大半が純人種で、亜人種は忌避されている。
貴様は現地の協力者として扱われることになるが
他の軍人達からの不評を買えば、海の藻屑と化すことになるだろう」
「…………」
淡々と語るツェルナーの言葉は至極真っ当な忠告の意味合いしか含んでいない。
この生真面目そうな男の雰囲気と言葉に、ギルガロイアは押し黙って受け容れることしか出来なかった。
実際のところツェルナーの言うように、皇国海洋軍の末端の軍人達の間では独自の価値観や暗黙の了解が浸透しており、そこから外れた者は冷遇される。
良く言えば強い仲間意識で結ばれた組織、悪く言えば排他的。
協力者とはいえ外部の者が悪印象を持たれてしまっては事故に見せかけて処断されることにもなりかねないのだ。ただでさえ亜人種は嫌われているのだから……。
[ ナーペリア海 ~ 海上 エングケルヌス号 艦長室 ]
「"水爵"様、ボルセン隊が現地で契約を結んだ亜人の首魁を連れて参りました。
敗戦の憂き目に遭い、手足を不自由しておりましたので
車椅子に乗せて拝謁させますことを、どうかご容赦ください」
「うむ、話は聞いている……入るがいい」
艦長室の扉の前で三度のノックを行い、ツェルナーは車椅子を押して入室した。
「(こいつがボルトディクス……か)」
それなりに豪奢な部屋の中、ただ一人 席に腰掛ける老将の姿を見咎めたギルガロイアは得も言われぬ圧迫感を受けた。
竜人種として、武芸者として、それなり以上の位階に在った彼でさえボルトディクスという男の放つ存在感の大きさには圧倒されてしまう。
そんな男に対し、立場上は部下の体裁を保ちつつも精神的には同等以上の存在であるとばかりに佇むツェルナーにも改めて瞠目することとなる。
「『火の民』の竜人種がまだ生き残っていたとは、流石に驚いたぞ。
先ずは貴様の名を訊いておこうか? 家名もな」
「ロシュベルク家の、ギルガロイア……です。
貴殿の艦で治療まで施していただいたことに感謝する……いや、します」
つい普段通りの口調で名乗ってしまったが、直後にツェルナーからの忠告を思い出して慌てて取り繕った。
「礼なら貴様を拾って来たツェルナーに言うがいい。
しかしながら、やはりキーリメルベスの火山郷の者であったか。
その辺りで暮らす竜人種なら奉龍対象は……ゲルニカンドか?」
「……ッ!!」
大きく目を見開いて思わず言葉を失ってしまった。
何故にラナリア皇国の軍人がここまで竜人種の事情に明るいのかと心底 驚嘆したのだろう。
「ふはは! 存外、分かり易い反応をする童よな。
……ツェルナーよ、儂の部屋まで連れて来たということは、
こやつには使役する価値がある駒と思っておいて良いのだな?」
「ええ、少々 浅慮な部分が見受けられますが尖兵としては役に立つでしょう。
それに我々の目的と、彼の目的は比較的近いようですからね」
「ふむ……壊死し掛けたその手足、『竜仙湯』を何度も服用した副作用だな?
竜人種でありながら禁忌を破るとは、確かに灰汁が強そうな童のようだ」
『竜仙湯』とは、ガシュラ村の戦でギルガロイアが服用した秘薬のことであり、各竜人種の郷に伝わる秘中の秘。
服用すれば大幅な身体能力の向上と魔力の活性化に加えて、竜人種の細胞に刻まれた竜種の因子を呼び覚ますという薬効を得られる。
ただし、非常に強い副作用が生じるという特徴があった。
秘薬を一回服用しただけでも覚醒した竜種の因子に体細胞が喰い破られて自壊する危険性がある。短時間で二回も服用したならば、自殺行為以外の何物でもない。
ツェルナーが浅慮と称したのも無理からぬ話なのである。
「……何故そんなことまで知っている?
我が祖竜ゲルニカンドのこともそうだが、『竜仙湯』は竜人種の中でも
限られた一部の者以外は存在すら知らぬ門外不出の代物の筈だ!」
いよいよ疑念が深まり、高位の老将の御前であるにも関わらず、つい声を荒げてしまった。
瀕死の重傷を負い、四肢の殆どを動かせなくなった状態にも関わらずギルガロイアの粗野な本性は健在であるようだ
そんな彼をボルトディクス提督は訝しむどころか、むしろ活きのいい珍妙な狗を見るかような目で愉快そうに眺めていたという。
「ふっ……知れたことよ」
ボルトディクス提督が不敵に笑いながら一度目を瞑り、数秒の後に再び開眼。
すると双眸に竜の顎門のような文様が浮かび上がり、黄金の光を放っていた。
「そ、それはまさか『竜眼』なのか!?
ということは、あんたも……いや貴殿も竜人種だと?」
「その通りだ、儂が嘗て奉じていたのは海神龍ハルモアラァト。
即ち『水の民』……海底の竜人種ということになるのだろう。
尤も、ハルモアラァトとは袂を別って久しい身 故に、
本来の姿に戻るための古代魔法を扱うことは出来ぬがな……」
「……ボルトディクス公爵閣下は貴様が遭遇したラキリエルと同郷だ。
海底都市ハルモレシアが亡んだ今となっては、この御方とラキリエルだけが
最後の『水の民』となる。理解は出来たか?」
「あ、ああ……」
ボルトディクス提督が己の正体を明かし、ツェルナーが補足を入れる。
ギルガロイアは竜人種の生き残りが他にも存在していたことに驚きつつも、どうにか彼等の話に付いて行くために懸命に頭を回し続けようとした。
なお海底都市を亡ぼした張本人がボルトディクス提督自身だという事実は意図的に伏せられていた。
「運良くボルトディクス家の養子として拾われた身だが
儂が大海の竜人種だということは一部の者しか知らぬ。
まあ『大戦期』以前から純人種として振舞い続けているのでな」
「…………」
外様のギルガロイアに容易く正体を明かしたのは、現存する竜人種に対する礼節が五割。後で他者に言い触らされたとしても、どうとでもなるという自信が五割とといったところであろうか。
「"水爵"様、この男は竜人種の郷の再興を掲げています。
そのためには種としての繁栄、次世代の子を作ることが必須であり、
ウープ地方で偶然出会ったラキリエルを欲しているとのこと」
「成程のう……。
亡び逝くことは種として完成された証だと考える儂とは正反対の価値観だが
まあ童なら、亡びに抗おうとするのも当然か」
一度、視線を窓の外……ナーペリア海の大海原に傾けて僅かに思考を巡らせ、眼前の若者の適切な使い道を図った。
「ロシュベルク家のギルガロイアよ。
貴様は既に我が第四艦隊の末端と一時的な協力関係を結んでいたと聞くが
正式に儂の傘下として働いてみる気はあるか? 悪いようにはしないぞ」
「……貴殿に従う意義と報酬は?
無論、救助の恩義にはいずれ必ず報いる心算だったが……」
「儂が求める働きを成し遂げた暁には一廉の領土を賜す。
ついでに貴様の欲するラキリエルもな……これでも不足か?」
ボルトディクス公爵家はラナリア皇国に於ける最古の公爵家の一つであり、いわゆる御三家として知られている。
当然ながら保有する領土は広大であり。その極一部だけでも下賜されるというのであれば報酬としては破格である。
「いや、充分だ……充分過ぎて何をさせられるのか怖いくらいだな……」
突如、提示された破格の報酬に若干の警戒と畏れを懐き始めるギルガロイアを後目に、ボルトディクス提督はツェルナーへ目配せを行った。
「問題無いでしょう。繰り言になりますが尖兵としては有用かと」
「そうか、ならばこの場で話を纏めてしまうとしよう」
僅かなやり取りで何等かの確認を済ませたのだろう。
ギルガロイアへ視線を戻したボルトディクス提督が一段階、声調を落として語り始めた。
「儂はラキリエルが密かに持ち出した秘宝を手に入れなければならない。
……分かるな? 『灼熔の心臓』のことだ」
「……ッ!! 郷に伝わる伝承に記されていた、あの秘宝のことか。
海底都市ハルモレシアに流れていたとはな……」
「然り。貴様には再びラキリエルと接触し、その秘宝を奪取してもらいたい。
竜人種の体内に溶け込ませた秘宝を引き剥がすには本人の意思で取り出すか
さもなくば別の竜人種が無理やり干渉して奪うしかないのだ」
「だったら貴殿が出向いて、獲ってくれば済む話じゃないのか?」
『幻換』に類する古代魔法が行使できなくなっているとはいえ、眼前の老将もまた竜人種なのだから。
「生憎と、儂は軽々に艦隊を空けるわけにはいかぬ身。
ラキリエル自身を攫って来るという手段も、当初は考えていたのだが……」
「彼女の性格からして、"水爵"様の御前に無理やり連れて来ようものなら
自ら舌を噛み千切って自害してしまう可能性は高い。
だからこそ我々は、彼女が自発的に秘宝を取り出して使うように仕向けていた」
長年に渡り海底都市の衛兵として潜伏し、ラキリエルが故郷を脱した後は従者のふりをして傍で接し続けていたツェルナーだからこその分析であった。
「……そういうことか。
俺は自由に動き回れて、いざとなったら使い捨てられる駒ってわけだな」
「不服か?」
「いいや、死んだも同然の身には有り余る好条件!
今直ぐにでも喜んで引き受けたいところだが……この身体ではな」
左腕は既に無く、右腕と左足は壊死寸前。辛うじて原型を保っているのは右足しか残されていない。
また秘薬の副作用は体内の臓腑にも及んでいる。今のギルガロイアは死人も同然なのだ。とてもではないが秘宝の奪取など出来るわけもない。
「そうだな、これ程までに自壊が進んだ肉体を復刻させる方法は無い。
だが相応の覚悟と意思があるのなら、再び戦場へ舞い戻る手立てを与えよう。
尤も……もう後戻りは利かぬ業を背負うことになるがな?」
「喜べ、そして誇り給え。
"水爵"様が率いる皇国海洋軍第四艦隊は率先して様々な技術を導入されている。
最新式の肉体強化手術に成功すれば、貴様は戦士として蘇るだろう」
掌の端で角眼鏡の淵をくいっと上げながら、老将の言葉を補足する。
その声色はやはり淡々としたものであり事務的な冷たさを感じさせた。
「貴様を発見した時に述べた言葉で今一度 問うとしよう。
敗戦の将ギルガロイアよ、救済がほしいか?」
「…………」
海上で溺れかけていた時は、答えを告げる前に意識を失ってしまった。
だが今は違う。たとえ体のいい尖兵に成り下がるのだとしても、己の悲願を成し遂げられる可能性が僅かでも得られるのなら……。
「……ああ。貴殿達にそれだけのことが出来るというのなら甘んじて受け容れる。
この俺に新たな腕と脚をくれ! 我が悲願を遂げる路を歩ませてくれ!!」
心の底より意思を求めた。
芯より救済を欲した。
今後、如何なる後悔をしようとも、後戻りの利かぬ姿に成り果てようとも。
竜人種の再興のために生き残った竜人種の女を手に入れたいと願った。
致命的な敗北と屈辱を与えたエデルギウス家への復讐を誓った。
全てを達成できるのならば眼前の化け物達に肉体と、精神と、魂と、誇りの全てを捧げても良いと、ギルガロイアは堂々と言い放つのであった――
ボルトディクス提督との謁見を終えたギルガロイアを艦内の特別医務室へと運び込んだツェルナーは、再び艦長室へと戻って来た。
「一先ずは催涙魔法を重ね掛けして仮死状態にしておきました。
準備が整い次第、強化手術に着手させていただきたい」
「ご苦労。それにしても、よく竜人種の生き残りなど拾ってきたものだ」
「私の場合は、たまたまに過ぎませんよ。
先見の明を称えるのであれば、貴方の部下のボルセンの方でしょうね」
ボルセンとは、第四艦隊に所属するラナン・ゴラー式魔術艦の艦長であり"黄昏の氏族"の若者達を率いていたギルガロイアと協定を結んだ人物であった。
『負界』の運搬作業と引き換えに、ギルガロイア達を艦に乗せてウープ地方まで送り届けた張本人でもある。
「事後報告で外様を、それも悍ましき"黄昏の氏族"達を艦に載せるのは
どうかと思いましたが、結果として良い方向に繋がった。
これで『灼熔の心臓』の奪取も大分楽になりそうです」
「うむ。奴を上手く使えば一挙に事を進めることも出来ような。
して……肝心の海底都市の生き残りはどうしている?」
「現在はノイシュリーベ達と共にヴィートボルグへ向けて帰路に着いています。
何事も起こらなければ数日のうちには到着することでしょう」
そこまで告げたところで、丁度良いので他の件についても触れておこうとツェルナーは小脇に挟んでいた書類の束を差し出した。
「こちらがウープ地方での顛末を纏めた報告書となります。
更にザンディナム銀鉱山の件、セオドラ卿と『ベルガンクス』の件について」
「目を通させてもらおう」
その場で書類を受け取り、ぱらぱらと捲りながら要点のみに絞って読み進める。
「ザンディナムでは集団での火葬術式の準備が着々と進みつつあるようです。
しかし管轄家の筆頭であるベルダ家とは入念にやり取りをしていますので
『負界』を灼き払って一安心させたところで、再び掘削すればよろしいかと」
「そのベルダ家の当主とも、交渉の糸口は見出しているのであろうな?」
「はい。中々の堅物でしたが、ようやく我々の話を聞く気になってくれました」
「なれば重畳。引き続き水面下で進めるように」
更に書類を読み進めていく。数枚を捲ったところで、ある一文を見咎めた途端にボルトディクス提督は急速に眉を顰め始めた。
「……このヴィートボルグ侵攻作戦の報告だが、
セオドラは『ベルガンクス』だけを先行させたというのか?」
「ええ、そのようですね。
私が作戦の大筋を説明した時は『ベルガンクス』とセオドラ卿の私兵とで
同時にヴィートボルグへ侵攻するよう告げておいたのですが……」
蟀谷に指を当て、呆れるように語る。
ツェルナーとしても少々 想定から外れる事態となっているのだろう。
「『ベルガンクス』に路を切り開かせた後に、セオドラ卿は悠々と私兵を進める。
主力の損害を抑える策といえば聞こえは良さそうですが、余りにも遅い。
今、全軍でヴィートボルグに向かえば容易に攻め落とせたものを……」
「……所詮は『大戦期』の時も半島を放棄して逃げ出した腰抜けよな。
戦の機微を知らぬのは分かり切っていたことだが」
セオドラ卿……或いはセオドラ子爵家の伝手と財力を総動員し、質を問わなければ三千名以上もの兵を興すことも不可能ではない。
そこに『ベルガンクス』の本隊が合わされば、ノイシュリーベ達が遠征して戦力を分散させた状態のヴィートボルグに攻め入るのは難しくなかった筈である。
「勿論、『ベルガンクス』の武力なら彼等だけでも攻め入ることは出来ましょう。
しかし冒険者だけでは都市の制圧は難しく、また膨大な時間が必要となる。
セオドラ卿の私兵が遅れて到着する頃にはグラィエル地方辺りから
大領主を援けるための援軍部隊がやって来る可能性が考えられます」
「うむ、グラィエルは南イングレス領とも接しておる土地だからな。
常に一定数の傭兵を抱えていると聞く……セオドラめ、無能が過ぎるぞ」
「……雑事に追われてセオドラ卿から目を離していたことをお詫びします。
一先ずの対処策としては、私がグラィエル地方の各貴族領を巡って行き、
援軍部隊が編制されつつあるようなら これを打ち砕いて参ります」
謝罪の意も込めて軽く頭を下げてから提案を添える。
既に作戦が決行されてしまっている以上、敢えてセオドラ卿の方針はそのまま進めさせて別の形で補強していくという類の策となる。
「其方が直々に出撃るというのか?」
「"水爵"様のお許しさえ得られるのであれば。
……今更 言うまでもないことですが私が武力を振るうとなると、
その土地には呪詛が蔓延することになる。
つまるところ、グラィエル地方の各地は死に絶えるということです」
纏った軍服の上より右掌を軽く左胸に……『原罪真臓』に添えてみせた。
「……良かろう。元より儂はグレミィル半島の全てを汚染させると誓ったのだ。
お主が暴れて一つの地方が滅びるというのなら、むしろ都合が良い。
無論、皇王府に勘付かれる危険性が増すことになるがな……」
ボルトディクス提督とツェルナーが長年に渡って潜伏や特殊部隊の派遣など細々と暗躍しているのは、その痕跡をなるべく辿らせないようにするためであった。
"闇の魔導師"ツェルナーを解き放つということは、一手で絶大なる成果を得られる反面、場合によっては彼等の地道な努力が水泡に帰すことにも繋がり兼ねない。
「万事、其方の判断に任せる。皇王府からの質疑は儂がどうにか躱すとしよう」
諸々の可能性を天秤に架けた上で、ボルトディクス提督は慎重に言葉を選ぶ。
一通り目を通し終えた書類の束を返しつつ、静かに覚悟を決めたのであった。
「かしこまりました。ギルガロイアの手術を見届けた後に出向くとしましょう。
幸いにも『負界』の貯蔵は大分 進んでいますからね。
私が力を発揮できる土台は整いつつあると言えるでしょう」
出撃の許可を聞き遂げた"闇の魔導師"は、静かに角眼鏡の淵を掌で押し上げる。
魔晶材で造られたレンズが角度を違えたことにより反射された光が、一瞬だけ彼の目元を覆い隠した……。
【Result】
・第30話の10節目をお読みくださり、誠にありがとうございました!
・いよいよ動き出した"闇の魔導師"ツェルナーと強化コースに入ったギルガロイア
次なる登場の機会をどうかご期待くださいませ。
・次回、第31話の更新は11/17を予定していますが
その前に第30話の要約を11/16に投稿させていただきます!




