年末年始の営業日の把握はしておくべきであるという話
今日も今日とて腹は減る。
日がな一日中こたつに腰を埋め、じっと日が過ぎるのを堪えているだけなのにも関わらず、私の身体は代謝を止めようとはしない。
しかし今日は昨日と違い財布に金がない。北里も野口も正月休みといったところか。
件のラーメン屋は券売機制であり、現金が無ければ始まらない。
したらばどうしたものかと考えた時、脳みそが冴える感覚があった。
満杯になったスタンプカードがある。つまりはラーメン一杯無料券として働くのだ。
嬉々としてパーカーとダウンを着込み冬夜の街に駆け出した。思えば部活を引退してからというもの、あのラーメン屋とはめっきり無沙汰であった。
遠方の二郎系インスパイアの店に足繁く通っていたのだ。背脂中毒となった私は浮気者になったという顛末である。
久々にあの店のラーメンが食える。そう思って歩を進めた。
しかし休み。どうやら七日まで午前営業らしい。
これは堪えた。まるで進歩がない。
本当に大学生なのかを疑りたくなるほどの学習性のなさと向こう見ずである。
しかし今日も自炊とあっては、麺食モチベーションの暴走で四肢が爆発四散してしまいそうだった。
仕方がないので、手近なチェーン店のラーメンで済ませた。もちろん、脂は多めである。
出されたラーメンを好き好きに啜る。
いつもは塩で食べることが多いのだが、今日は趣向を変え醤油を頼んでみた次第である。
しかしまあ、塩の方がうまかった。