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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 8歳編

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62/220

60.ホンド村の住人は…

なんか、長く長文になりましたごめんなさい

改行、空白を含まないと5,894字らしいです


読みづらかったらゴメンナサイm(_ _;)m

  ……おや、静かになっていますね?


 ナナちゃん、を探し見つけ近づきますが口をパクパクさせているだけで声が聞こえません。防音の魔道具が使用されているのでしょうか?


 ……あっ、枕元に魔道具がありました。なるほど軽傷者は治療が終わりましたから、後は魔毒の痛みだけですから共婚者や家族や友達に任せて重傷者に集中ですか


「あっアリちゃっだあああああああああ!?」


 範囲はシングルサイズのベッドぐらいですか、声が聞こえ始めたので防音の魔法効果内に入ったようです


 しかし丁度魔毒の痛みの波が来ましたか


「あうあうあうあう〜」


 手を伸ばしてきましたので掴み側に座ります


「平気ですか?」


 分かってて聞きます


「いやぁ〜無理〜甘やかして〜」


「はいはい」


 頭をナデコナデコっと


「……違う、そうじゃない」


「冗談ですよ…」


 いっぱい頑張りましたからね、少しは甘やかすつもりですが………甘やかすってどうすればいいのでしょうか


 甘やかす。わがままにさせるってことですよね?


 ナナちゃんがすることになすがまま………身の危険がありそうです。共婚者である以上は、拒否する意思がだだ下がりである以上、余計に危険です。


 私がそういう事を拒否しているのは、そういうのは大人になってからというちょっと…いえ、かなり脆い砦です。


 女性同士、子供ができるわけではありません。異性とならばそういう危険があるので拒否する理由としては成り立ちますが、同性同士は理由になりえません


 なのでこれは、雰囲気によって一瞬で壊されるので危険なのです。


 ですが、私はなんでこんなにもナナちゃんとのそういうことを遠慮しようというのか、理解はしていません。本当になんとなくでそういうことを拒んでいるのです。これはいずれ、自身に問いかけてみるしかありませんね


「膝枕〜」


「はい」


 というか、勝手に身の危険を感じているだけでナナちゃんがそういう知識を親で知り得ていたとしても、今の年齢で私とそういう事をしたいかというのは聞いてみなければ………聞かなくてもわかりそうなものですが、分かりません


 ナナちゃんの枕をどけて私は、膝をナナちゃんのあたまの下に置きます


「うぅ〜」


 つらそうですね……ですが、何でしょう痛みに耐える表情しかし私の膝枕が嬉しいのでしょうただ痛みに耐えるのではなく嬉しそうな表情がまじるその表情どこか……


 ふと思い出したのは、副官ズとの初めて特別な夜を


 ぶんぶんと頭を振り、頭によぎった副官ズとの夜の事を振り払う


 なにを関連付けてなんてことを記憶から取り出しているのでしょうか私!?


「ア…アリちゃん?」


 あう、記憶から変なことを思い出したせいなのかナナちゃんがいつのより3割増し程度でしょうか可愛く見えます


 これ、少しでも理性を手放せば私がナナちゃんを襲いそうです。今はナナちゃんは痛みと戦っているのです。だから…………だからいいのでは?


 !?駄目です駄目です駄目です!


 そんなヴェルヴァスティさんの吸血行為とは違うのですよ!?


 ですが、何処がどう違うというのでしょうか?


 痛みを快楽で紛らわせることに違いはありません


「アリちゃん?」


 私を呼ぶナナちゃんの顔を見るとザハレグスの記憶のせいで


 なにかに耐えつつこっちを気遣う優しさを含んだ笑み、違うと分かっていても何故かエッチに見えてしまいます


 あああああああもう、ナナちゃん誘ってるんですか?


 そう問いたい!


 でもっ、でも分かってるので色々と誤魔化すために周りを見ると…


「あ………」


 余計私の心を乱す光景を…いえ、今の私にとっては情事とも言える事態を見つけてしまった。


 それは…ヴェルヴァスティさんがピリスさんの提案を受け入れ吸血中行為をしていたのです


『ゴクリ』


 思わず生唾を飲み込んでしまうほどのみだらな行為……に見える状況、ピリスさんの服は無理やり乱されたのか、首元の衣服が破れているようでそこにヴェルヴァスティさんの手があり方を強く掴んでいます。


 吸血中であるヴェルヴァスティさんの顔は伺えませんが少しだけ見えるピリスさんはナナちゃんと同じような表情をしているため


 普通は隠されたされた行為を覗き込んでしまったかのような錯覚を覚え、こっちまでいけない行為を覗き込んだと思ってしまいます


 一旦首元から離れたヴェルヴァスティさんは、顔が真っ赤で息が荒く口元から垂れる赤い血が何故か淫靡な雰囲気を増しています


「………」


 ああヴェルヴァスティさん、ピリスさんの首の血を舐め取らないでください


 何故か2人の行為から目を離せないです


 ……………………駄目だ、ナナちゃんを寝かせ私も寝ようこのままじゃここで淫らなことをしてしまいそうです!


「アリちゃ〜ん、キス〜」


 ……………キスぐらいなら…………大………丈夫ですよね?


 それが間違いだったと気がつくのは翌朝、怪我人の付き添いのほうが疲労の色が濃いのを知ってからだった



 ***



「心は理性を崩す………前世の記憶時折邪魔………」


 なにかと色々と濃い一夜でした。流石にオープンな場所だったためになんとか理性を総動員してしのぎ………嘘ですごめんなさい


 ナナちゃんのおねだりに、応えて応えて応えまくりで気がつくと日が昇ってしまい親に「もういいかしら?」と問われたのはもはや黒歴史、恥ずかしさでしばらくは顔を見れません


「なんか…………ごめんアリちゃん」


 ナナちゃんの枕を奪い顔を埋めている私に、そっと優しく手を添えて謝るナナちゃん


「いえ、ナナちゃんのおねだりに耐えられなかった自身の理性が弱いのがいけないのです」


「私は応えてくれて嬉しかったよ!」


 そうですかそうですよね、ナナちゃんのおねだりにですもん応えたらナナちゃんは嬉しいでしょうし私も嬉しいです。


 よし!

 気持ちを切り替えて活動しましょう!!!


 ようやく布団から離れて朝食を……


「パンとスープ………」


 ナナちゃんは、配膳で取ってきた食事に少し絶望しています。


「なんで……」


「ナナちゃん…」


 これは村長は万が一を考えての処置でしょうか?

 国境にある領主の街といえども、本当に国境付近にある端の村に兵や物資、防衛に当てる為の費用などは払い続けることはできません。物語の書物のように都合よくとは行きませんからね


 兵士だっていなかったから増やしたところで下級兵士訓練して防具購入して訓練、兵としての勉強時間に数の維持するための諸々な費用がかかります


 モチロンそれを省くことができる冒険者や傭兵がいますが、いつまでいてくれるかわかりませんし雇いつつけるにも費用がかかります


 まあ、上の立場は色々と考えなければいけませんもんね


 などと考えているとナナちゃんが


「野菜が入ってない!」


 ………そこに絶望していたんですか?

 いえ、しかし野菜は入ってますよ?


「スープに入ってますよ?」


「違う!私は野菜を噛む噛むしたいの!


「……」


 噛む噛む……咀嚼、ですよね?

 ナナちゃんは、野菜をしっかり噛んで食べたいということでしょうか?


「噛まない野菜など栄養がかけている!」


 ………時折ナナちゃんの知識は何処からか確かめたくなりますね


「確かに煮る焼くの工程で欠如してしまう栄養は存在します」


「でしょ!」


 ですがナナちゃん、これは具のないスープではありません


「具はあります。きちんと噛んで食べてください」


 ほら、噛む噛むできますよ♪


「こんな小指以下の大きさなんか飲み込んじゃうよ!」


「噛んでくださいよ…」


 胃に負担がかかりますよ?


「わふ、ナナ、キチント食べる」


「……はーい」


 食事中にやってきたスーナさんとユナお母さん


「アリ、話があるんだが、食べながらでいいから聞いてくれ」


 ユナお母さん、なにか?


「わふぅ、ナナも」


「私も?」


「ああ、何もそう難しい話じゃない」


 一体何の話でしょうか?


「えっとな、村長が強引にでも保護者数名つけて領都内で家や宿を買ったり貸し切る考えを出してはいるんだが……」


 いい考えですね、十分に喜べそうなのですが何か問題でも?


「わん、こっちのね、戦力を減らすわけにわいかないから…その…」


 あ〜


「ホンド村の方々は無理だと言うことですね」


「そのとおりだ、アリ」


「ナナ、ごめんね」


 いえ、避難中、警戒と戦闘はホンド村の住人が受け持ち、指示しなければいつ何をすればいいか聞きにも来ず、ひたすら嘆き悲しみまくっていましたからね


「今回の被害者数どれぐらいなの?」


「それがけこう多いんだ、だから村長も対策は厳しくしていくそうだ」


 ナナちゃんが聞きましたが濁されましたね、まあ具体的数や死者数は、いちいち子供に言う必要はありませんしね


 重症者は…怪我よりも魔毒で生死の境をさまようものも含みますし、子供の場合はほぼ魔毒で重症者扱いになる子が殆どですが……


『キョロキョロ』と周りを見渡す


「アリ、ここにいるのは問題ない者たちだ」


「わん………難しそうなのは別室だよ、万が一に備えて」


 別室ってどこに?


「外はすでにいろんな建物が魔法で作っている。怪我、外傷よる死者はいないが……その……う〜ん」


「わん、子作りされ」

「スーナ!」


「…………わふぅ?ナナもアリシアも女の子だよ、知っておくべき」


「それは…そうだが、まだ儀式前だぞ」


「わふ、大丈夫、2人とも賢い」


 ユナお母さんはガシガシと頭を掻くと万が一のことを話してくれた。だがこれは、ザハレグスは知っていることなので聞いているふりをしつつ、情報の齟齬がないかの確認することにした


「まず、村での授業、魔物についてゴブリンの復習だ知っていることを……ナルシェナ言ってくれ」


「はい、ゴブリン、危険度は単体では最低ランクで集団の数が多くなれば危険度は10体ごとに増していくオスしかいない魔物です」


「うむ」


「わふ、じゃあ主な生態をアリシア」


「はい、ゴブリン主な生態は巣作りにあります。同様の魔物も存在することからカテゴリーは巣作り魔物になります。ほぼ行動は人間の生態と似ておりますが、ゴブリンの行動原理は基本、繁殖欲です」


「そうだ、基本的には人間のように活動の中心とする場所、私達人間が休息するキャンプや帰る場所の村と同様彼らは巣を作り生活を始める」


「わふ、繁殖欲のおかげで、戦闘における死者数は少ないのも特徴」


 そう、活動場所をここと決めて巣を作り、同じゴブリンと出会うと場所を変えてまた巣を作る。さらに数が増えてくると今度は大きな巣を求めて、洞窟に作るか巣とは思えない村を作り始める


 スーナさんの言っていることも本当で、戦闘における死者はほぼ無い、()()での死者は…ね


「わん、食は生で大丈夫なあたりは私達と違うけどね」


「細かいそれらは今はどうでもいい、それでだ、繁殖について何だが彼らはオスしかいない」


「?」


 ナナちゃんが疑問をいだきました


「ナナちゃん、性別が男しかいないということです」


「あっ!え………じゃあどうやって増えるの?」


「増え方に関してですがナナちゃん、基本的には魔物はどこから来たのか現れたのか絶滅は可能なのかは謎のままです」


 そう、ザハレグスの時代にとある国、今はなき国ですが莫大な金と時間をかけて魔物を調べ尽くしましたが謎は解けていませんし噂で、突然目の前に現れたことがあるといったことも聞いたことがあります


「ああ、細かいことはわからないそれが魔物だが、増え方の1つはゴブリンやオーク、オーガ等のオスしかいない彼らにつては分かっていることもある」


「わん、交尾、性行為なの」


「………」

「………」


 私はチラっとナナちゃんを見ます


「じゃあ、その別室に連れて行かれた人は…」


「わん…………つまりそういうこと」


「でもでも、確実って訳じゃないんでしょ!?」


 そうです。出されたからと言って確実ではありません、ですが、別の問題があります


「もちろんそうだ。だがナルシェナ、それだけじゃないんだ」


「わふぅ、ナナ、オスしかいないはず何だけどね、ゴブリンヒーロー、ゴブリンジェネラルは知ってる?」


「うん、ヒーローと戦ってたから」


「……………そうか、流石だな」

「………わ、ふぅ」


 複雑そうな顔で私とナナちゃんを見る2人、ええ、まあ、そうですよね普通、挑みませんよね子供なのに


「んん゛、それでなその上位種の更に上がいるんだがそこにな、クイーンがいるんだ」


「ほえ、クイーン?」


 ええ、いるんですよナナちゃんオスしかいないはずのゴブリン種にメスが現れるのです


「クイーンの生まれる方法はな、出されて普通とは違う魔毒に耐えられる個体であり」


「……わふ、侵食が終わるまで、生きていること」


「しんしょく?」


「……ナナちゃん、簡単に言います。人間がゴブリンになるということです」


「えっ、そんなっ!?」


「教会では軽度の侵食は治療可能だ、だから万が一のときは教会へ運ぶ」


 軽度の侵食は治療可能とは言っても、あくまで侵食はです。精神面がどうなるかは本人次第であり、教会は監視も兼ねてしばらくは教会内で生活をさせます理由は……クイーンの誕生をさせないためですなので


 快楽か狂ってゴブリンのところに行こうとするなら、教会の手のものが処理します


「わん、もう1つは妊娠、可能性として母親になった子が庇うからその……それは駄目だから処分するの」


 適切な判断です。母子共にか子供だけか、家族が居れば相談し決めますが


 その家族も分かりやすければ判断させず教会が決めます。ああ、もちろんゴブリンの子は何があっても処理は逃れられません


 生かしておいてもゴブリンはゴブリンです過去に惨事も起こしていますしそういう決まりになっていますね惨劇は一度でいいですしね


「何にせよ厄介事は1箇所にということだ」


 それにしても別室が用意されるほどとは、ティルクレスさんが回収させた、あの2人以外にもいたんですね。いえ、突然のことで巻き込まれた人がいないはずがありませんね


「えっと、余計な話が混じったがホンド村の住人は移動はなしだここで村の住人だけでしばらくは生活だ」


「ユナお母さん、それはフォルミアもですか、それと妊婦は?」


「おっと、それは言い忘れていたな、フォルミアはもう家族だ本人には申し訳ないがこっち組だ、それと妊婦は」


「わん、本人次第で、私とアリーナは残る」


 本当にいいのかとチラっとユナお母さんを見ましたが頷くだけです


「了解です」


「……うん、わかったよ」


「……そうか、2人は怪我とメンタルも含めてしばらくは休息を取れ、いいな?」


「はい」

「うん」


「わふ、じゃ、またね」


 手を振り見送り、2人の姿が見えなくなったところで


「アリちゃん!」


 ナナちゃんが抱きついてきました。まあいいですきっと聞きたいことがあるでしょうし頭がぐるぐるしていることでしょう。1人で考えをまとめるもよし、相談してくれれば一緒に考えましょうね


 だから、私はナナちゃんを優しく抱きしめ返します

しばらく日常パートが続きます。

どうしようかな一気に年齢上げるか迷ってます

ですがまあ、飛ばしても数ヶ月でアリーナの出産イベントだろうし………飛ばす必要もないかな?



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