59.避難所の中で
気がつけばこの作品、初投稿から既に一年が過ぎていますね…才能は上がっていませんお恥ずかしい
執筆速度も……上がっていませんお恥ずかしい
色々と足りない作者ですが今後とも
よろしくおねがいします
……………申し訳ないと思いつつ本当に全部任せました。生まれ変わって全て1からなので、思ったよりも体力が少なく気を抜けば倒れ込んで眠ってしまいそうです
避難所までトットルさんの護衛で逃げました。お疲れのはずなのに本当に助かりましたトットルさん
「後は任せていいかアリーナ?」
「ええ、大丈夫よ」
リーダー格は倒したので残党処理なのでしょうが、気を抜かずに頑張ってくださいね
「トットルさん、お気をつけて」
「ああ、アリシア行ってくるよ」
トットルさんを見送りましたが…どうしましょう。自身の体力などは、もう限界と言っても過言ではありませんが………
「あぐぅぅ!ああああっ!があああ!」
「上級の回復薬くれこっちは重症だ!」
「ゆびぃ俺の指がぁ」
「魔力残っている人いる!?いたらこっちに来て小さいけど部位欠損者よ!指はあるからくっつけるだけよ!」
「いたいよ〜、いたいよぉ」
「グスン……ママどこぉ」
「もう少し我慢してね、ええっと子供はあっちに集めるんだっけ?」
「隊長、怪我ぁしてるじゃないですか!」
「なぁに、こんなのはただのかすり傷ゴホッ」
「隊長!しっかりしてください隊長がもしっ、もしなくなってしまったら俺たちどうすれば!?」
「そうですよ隊長、絶対に死なないでください」
「マッツド、ガッド、ダイド……ゴホッゴホッ、ああ俺は死なんさ」
「「「隊長!」」」
あそこの泥団子隊は、きっと共婚者なのでしょうね。仲がとってもいいですが、妻となる人はアレのノリについていけなければいけないというのが最低条件でしょうね…
っと、それどころではありません。こんなドタバタとしている状況で休んでいるわけにはいけませんよね
子供は子供で対処、先程リーダーの指示役として動いていたピリスさんを探しましょう
…………テクテク (移動中)………
あっ見つけました。ですが何やらあそこだけ空気が違いますね………
「ピリ………」
「早くヴァスティ」
「だけど……」
「辛いんだろう…私はいいから、ほら」
「はぁ……はぁ………ぐぅ、だめだ」
「何がだめなものか、そんなに泣くほど痛いんだろう?それに息も荒い…もうわかりきっていることだぞ、さあ!」
「いやだぁ、いやだよぉ」
「ヴァスティ!」
…………お取り込み中のようですね、退出しましょう。他は……誰に聞けばいいのでしょうか?
ちなみにお2人は別に、イヤラシイことをしていた訳ではありませんよ?
ヴェルヴァスティさんの魔毒からくる痛みを吸血行為による快楽でただ、ごまかそうとしていただけです…
薬を使うよりかは効果的です。副作用などもありませんしね
「おねぇちゃん!」
「お姉様!」
おや?丁度いいところに
「ロティシナ、フォルミア、2人は怪我はありませんか?」
「わたし、なんにもしてない」
「偉大なるフライパン様を殉職させてしまいました」
フライパンに様をつけるほどの感謝を抱いてしまいましたか、つまりそれほどまでに奮闘したということですね、イイコイイコしてあげます。
『なでこなでこ』
「おっお姉様!?」
「よく頑張りました。貴方の働きは決して小さくはありません。怪我が無いのならば、休息を取り後日復旧のための体力を戻しておいていください」
「おねぇちゃん、わたしは?」
「隠れ続けるというのも、いつ襲われるかという恐怖との戦いです。よく最後まで耐え抜きここに留まりましたね」
『なでこなでこ』
2人の頭をなでます………親は?
と問たいですがうちの親は戦える人ですから、現在はゴブリンの処理中でしょう
儀式前の子供ですから十分働きましたよ、休んでてくださいね
私?私はまだ…え、私も休んだほうがいい?
うーん……………………もうちょっと見てから休みますね
…………テクテク (移動中)…………
あっ、村長発見です。床に寝そべっていますがその周りに人がいます
「………ということだ村長」
「そうか、犠牲者はどれだけでたかのぅ?」
「まだ把握しきれていないが子供が3人、大人が5人ってところです。あと、出産中に母子共に死亡が確認されています。」
「なんと、それは……………とても残念な……ことじゃのぅ」
…………本当に残念です
子供を産むという行為は、異世界人たちの世界でさえ確実に安全に産まれるということはないと言われています。
少数低下の低確率、ほんの……ほんの少しの確率とはいえ、母子共に健康で問題無く産まれることなくお亡くなりになんて、どちらかがでも辛いのに両方が亡くなるなんて
愛する人が自身の子を生んでくれると期待した夫も共婚者を失う相手も…
愛した人と子供…両方を失うなんて、家族の心境はとても計り知れない心境なことでしょう
仕方がないとしか言いようがない、医療が進んでいすると言われている異世界人の世界でさえ死んでしまうことがある
命を産み出すということ、女性はそのリスクを負ってでも産みたいと思うのでしょうか?いえ思うからこそ愛し合って命を宿すのでしょう
………いつかは私も?
未来はどうなるかわかりません。そんな危険を考えずにただ………ただ好きな人との子供を産みたい、という思いだけなのかもしれませんね
心が本能がそう想ってしまえば、リスクは頭にはないのかもしれません
………はぁ、今考えても答えは出ませんよね、まだ女になって8年ですし答えの出ない問題は先送りしましょう!
で村長たちの話の続きを聞きましょう
「村長、後で奥さんをココに呼びますんで」
「わかっておるわい、母子共に亡くなってしもうたらそこで落ち込むが、問題はその後適切な処理もせんとならんかったあの子の気持ちを察するとなあ…」
「「…………」」
死産であろうと母子共に亡くなっても、その後は担当していたものが処理しなければいけません。他は知りませんがうちの村はそういう決まりだそうです
死産であっても生まれてから放置するとゾンビになります。何故か母親の胎内で死んでいてもゾンビとならないのに、外に出るとなるという不思議は未だ解明されていません
「物資はどうじゃ」
「はい、現在アリシア、ナルシェナ持ってきた物資で今しばらくは生活が可能です……ですが、移動と戦闘の連続で大人組もそろそろ限界をむかえてもおかしくはないでしょう」
「そうじゃのう……」
「特に数名は限界が近いと思います」
「主に誰がじゃ?」
「グライドやトラビト、トットルやオルヴィーチェそれと村長の奥さんエレトナさんも疲労が濃いです。明日は休ませたほうがいいと思います」
オルヴィーチェ、ヴェルヴァスティさんのお母さんですね
「ふむ、やはり我が村の者が唯一の頼りか……」
「ええ、他の村は戦力はいつも冒険者達を頼りにしていたそうです」
「先と万が一を考えぬとは、他の村長は何をやっとるのかのぅ」
「………」
「まあ、仕方があるまい……して領主の第2奥さんや、いつ頃までうちは耐えればよいのか……教えてくれんか?」
最後のセリフは少しばかり怒りがこもっています。穏和な村長といえども
こうもまいどまいど北に戦力を回されて、こっちは最低限の戦力で耐え壁作製にも街から人は来ておりません
にもかかわらずゴブリンクイーンの誕生でゴブリン大量発、これはギルドの冒険者の調査ミス
「それは……」
「ギルドはちゃんとしとるんか?」
「……」
ゴブリンクイーンに関しては、クイーン誕生から半年も急にゴブリンをはぐれさえも見なくなることから冒険者の活動記録、つまり受付に依頼完了報告時に担当が様々なことを聞きますそこにゴブリンやオーク、オーガやその他、ある特徴を持つ魔物のことを聞くのです。
そして、資料としてまとめて魔物の動き、おかしな行動は無いか分析し、問題があるようなら早めに対処するためにギルド依頼として出すのです。
なので、今回ゴブリンクイーン発生を見つけられず更に、数が数ですしヒーローが普通ではありませんでした。ならば可能性として何かしらの戦いに心得があるものが行方不明になっているはずです (冒険者とか傭兵とかね)それの見逃しの可能性、村長が怒るのも無理はないです
「突如としていろんな問題が発生して忙しいのは分かるが、それをどうにかするんのが、お前さんたちの仕事でもあるじゃろ」
「はい…申し訳ございません」
「……して、これからのことを急ぎで色々と決めていただきたい!」
「それはもちろんでございます」
「うちはしばらくは壁の作製は中断し、防衛を強め結界を全力で使う。それに伴い消費する結界修復の魔道具はそちらで用意してほしいがいかがなもんか?」
色々と限界な人が多いと村長は想定するんですね。ゆえに一度本気で休息をとり、みんなの心身ともに平常にすると……そうですね、何だかんだで自身がどれだけ疲れているか、限界に近いか理解していても休めない状況ですからそれでまた今回みたいなことがおこれば
次は、助からないかもしれません
「はい、こちらにできることを全力でさせていただきます。ですから今しばらく…しばらくお待ち下さい」
「その言葉、忘れぬようにお願いいたしますぞ?」
「はい」
「では娘や護衛を連れて帰ると良い」
「はい、我が領主とギルドの落ち度此度は誠に申し訳ありませんでした」
第2夫人は頭を地面につけ謝罪の後去っていった
…………村長は村の代表としてかっこよかったですが声だけです。かっこよかったのは声だけです
だって、ぎっくり腰で横になっている状況でしたから仕方がないとはいえ、私の心境はなんだか曇りの日のそらみたいな感じでした
これがきっとモヤモヤとした気持ちとやらですかね?
さて……見て回っているうちにどうやら段々落ち着きを取り戻して来たようです。
お手伝いは出来ませんでしたね、申し訳ないと思いましたが子供に頼るほどではなかったということですかね?
子供に指示はしていませんでしたから、人手欲しくとも猫の手も借りたいということではなかったのかも、だからピリスさんもヴェルヴァスティさんに付きっきりだったんですね
………そう理解してしまうとふっと気が抜けてきました。
「……ん」
疲れと眠さがどっと急に来ました。それじゃあ最後にナナちゃんのところに行きますか
上で言った通り執筆速度は上がっておりません
故に申し訳ないのですが、連休中の特別話はありませんごめんなさいm(_ _)m
でわでわ、また来週投稿します




