55.強いられる
文字数少なくてごめんなさい
0時に間に合わなくてごめんなさいです
「ご理解いたたけましたかナルシェナさん!」
「うんうん、とりあえず自己犠牲精神で民を優先する。それがウィサリスなんだね?」
「そうです!質素倹約、名誉職たる貴族は給金少なく税金はほとんど公共事業、福利厚生、等!全てを民優先なのですわ!」
本当にすごいですね、その考えが子供にもきちんと受け継がれる…なかなか出来るものではありません
………さて、目的地についたら善戦していればいいのですが常に最悪の想定をして置かなければ
「でもさー、お金欲しくならない?」
「いえ、まったく」
「マジで?」
「ええ、マジですわ。
だってそもそも仕事をしていれば少しお金を使うことはありましょう…
ですが、大金を使う事や理由がほとんどありません、けれどお金を使わばければ経済が回らない、なら民のためになることに金を使えばそこで働く人達の給金等になります。
そして真面目に仕事だけしていれば3食の食事と睡眠と仕事で1日が終わりますので、積極的に使おうとしなければお金は余ります。ですので給金は高くする理由がありません!」
名誉で働けると!?すごいですね、立派です!
「そもそも、国や民のために働くのに給金を高くしてはそれこそ公私混同です!貴族がそれではいけません、貴族とは名誉に生き、名誉に死ぬのです!」
「お嬢様そろそろです!」
「あら、では…」
すくっと立つと馬車の荷台の後ろへ行くとティルクレスさんは馬で付いてきていた護衛騎士9名に向かって声たかだかに言葉を紡いだ
「皆さん、これから我らの向かう場所は避難してきた村の人達ですわ、我々は、そこにいる避難民を1人でも多く助けなければなりませんの。ですが…残念なことに敵のゴブリンが数万の数もいるのですわ
きっと、北にも向かっていることでしょうし。当然、西と東にもおそらくゴブリンは向かっているでしょう。そして北には、戦力を向けなければいけない理由があります。なのでこちらに増援が来る可能性は少数ですわ……それはつまり…我々だけが増援です!
我々だけが彼の者達の救いとなれるのですわ!」
「おおおおおお!」
「一匹でも多く倒して見せる!」
「ゴブリンなんぞに負けはしないぜ!」
「命が尽きるまで戦うぜ!」
「やってやるぜ!」
「1人でも、多く救ってみせるわ!」
「撤退はないただ進むだけよ!」
「ふふふ、増え過ぎたら減らすだけね」
「救いの騎士となる、あの人のように」
「それでは、1人馬車の前を行き通を切り開き、残りはゴブリンを殲滅せよ!」
「はっ!」✕9
護衛騎士が雄叫びを上げて馬を加速させ馬車を抜いていきます。各地で暴れまわりつつ、全体を把握するつもりですかね?
1人だけは馬車の進路確保のために先導してくれているようですが行き先は、このまま私達が出たときにはなかった謎の箱、土魔法で作られた壁の厚みを大きくした建物でしょうか?
そこに向かっています。避難が住んでいれば、全員あそこにいると思われますが…
「アリちゃん」
ナナちゃんがどこかを指さしています。その方向を見ると
「うわああああああやめろおおおお!」
「ヤダヤダヤダ誰か助けて!」
名前も知らない少年と少女が襲われていました
『ピーーーーッ!』
ティルクレスさんが笛を吹き何やら棒を2本、投げ込みました。投げられた小さな棒は片方の端から煙がモクモクと出ています
「すぐにではありませんが、これで騎士の誰かがあの2人を救出します」
連れ去られないためにも助ける必要があります。その後、魔毒に耐えられるかどうか、そして最後に精神的に大丈夫かどうか……
現状から救わなければ後々厄介なことに…でもそれは、他の人のためであり、実際にはすぐさま殺してあげたほうがいいかもしれない
しかし、救っても次は魔毒の問題と精神的の問題があります。
生きたいのならば耐えて乗り越えてください、私と同じことを思っているのかティルクレスさんは祈るように手を組んでいました
***
「到着しました!」
言われると同時に馬車から降りる
「ピリ姉、状況は!」
ナナちゃんは降りるとすぐ周りを見渡す。するとピリスさんを見つけたようで声をかけました
「ナルシェナそれにアリシア!?」
「ピリスさん、言いたいことはあると思いますが今は気にせず状況を!」
「ぐっ……そうだな、ヴァスティしばらく頼む!」
「……(フリフリ)」
ヴェルヴァスティは、こっちを見ることなく手を軽く振った。あのポヤポヤした雰囲気ではないですね
まあ、戦闘中ですから当然ですか
「手短に言う、残念なことに壁の制作メンバーと合流ができていない、向こうにはゴブリンヒーローやジェネラルがいるようで離れられないようだ」
………いる、確実にゴブリンクイーンとキングがそして、それらがいるということはそこらのゴブリンもアーミー化して馬鹿な単独行動は少なくなって連携を取れるようになっている
「こっちの戦える人員はいま外にいるのが限界だ、他は手が離せない状況や負傷者、妊…」
「破水しました!」
その声に1人中に入っていきます。今のが村長の第2奥さんなのでしょう、魔法で援護してくれていたようですね
「アリシア、ナルシェナ儀式前のお前達を前線にだすのはためらわれるがそうも言ってられない、今抜けた部分に行ってくれ」
「「はい」」
「私はどこに行きましょう?」
「えっと、誰だ?」
「始めまして、私はティルクレスと…」
***
「村長」
「参戦するね!」
「おお、わざわざこっちにきおったか」
村長はこっちをチラッと見てすぐに視線をゴブリン達に戻す。だがその間も仕込み杖の剣で何度もゴブリン達を倒していく
一切無駄がない、視線が奪われそうになるのをぐっとこらえて私も剣を抜きゴブリンを倒し始める
「ふっ!」
…うん、問題なく斬れる。修正しつつ戦って理想の斬撃に近づけよう
『ガンッ!』
「ふーー、足手まといにならないように頑張る!」
ナナちゃんはガントレットの拳を打ち付け気合を入れてゴブリンに殴りかかった
問題なく倒していけるのはいいものの数は減らない、余りに多すぎる。雑魚しかいない現状はいいものの後から大物が控えているとなると、これは消耗戦を強いられいる状況ですね
でも大物を倒したからと引かないのがゴブリン、このまま戦い続けるしかない
「気を抜かずそしてダメージを受けず…どこまでやれますかね…」
私の心がざわつきます。やはり戦闘中は心が邪魔になりますね
「ふー」
いざ、私を私に切り替えて
「………」
戦闘開始!
戦闘は苦手ですサクッと終わらせましょう
そう考えております。ですがノープロットゆえにどう動くか作者も不明です
でわでわ、また来週投稿します
……次は文字数も増やし0時に間に合うよう頑張ります




