40.違いますよ!?
「ナナちゃん!」
一応、チラリとトットルさんの様子を見ました
「私は、いいナルシェナを!」
と言ってくれましたので、ナナちゃんに駆け寄り状態を見ます
呼吸あります。頭、顔、体に怪我は……ありません
よかった………はぁ………弾は、貫通しなかったのでしょうか?腕を見ますが………ガントレットに凹みがありますね……威力が足りなかったのでしょうか?
必然か偶然かたまたまかなんでもいいです。無事ならそれで……
もう一度あらためてナナちゃんを見ます……あれ?
オデコが赤くなってます。なるほどガードが間に合いはしたものの銃の威力を殺しきれずにオデコにゴチンとぶつかって気絶……気絶耐性ってつけれるものでしょうか?
わかりませんが今後のナナちゃんの課題ですね
あ〜〜、今気が付きましたがナナちゃんの状態を確かめている間、私は鼓動が速くなっていましたが何故か全身が冷たくなるような感覚がありました。血の気が引くというやつなのでしょうか?
『ガシャン!』
ーっ!
しまったナナちゃんに気を取られて忘れていました。アイツ、水晶玉を投げていましたね
「………………」
何も……………………起らー
『ワオオオオオオオオオン!』
ーなくはないですよね!
「大丈夫、か?」
「今のはウルフの仲間を呼ぶ声だな」
ひょこっと現れたのはバンサーさんとベルドーガさんです。ベルドーガさんは、ずっしりとどっしりとして高身長でありつつも横幅もありますね
…しかしウルフが仲間を呼ぶ声となるとくー
「ワオオオオオオン」「ワオオオオオン」「ワオオオオオオン」「ワオオオオオオン」「ワオオオオオオン」
ーるようですね!
呼応する遠吠えが辺り一帯から聞こえました遠いですがすぐにここにくるでしょう、急がないといけませんね!
「群れで行動だからな、討伐逃れて戻ってきたか?」
「バンサーさん、連れの子供はどこにいますか?」
「アリシア、安心しろ、別の班と、帰らせた」
ナイスですバンサーさん!
でわ、後は
「俺がトラビトを運ぶ、バンサーはトットルとガキ1人をいけるな?いけよ?ピリ、ナルシェナかジットを背負って行け!アリシア、ピリ近距離だめだそういう理由だ!」
「はい!」
近距離だめ…先程まで使っていた弓しか使えないんですねならば殿努めろってことかな?
さて、ピリスさんにジットを背をわせ、私はナナちゃんを背負うー
「はっ!」
ー必要がなくなりなしたベストタイミングです。いい目覚めですね、ナナちゃん!
「ナナちゃん大急ぎで撤収しますが大丈夫ですか!」
「えっ、あっ、うん、大丈夫っぽいけど?」
「意識や目眩、気持ち悪さ等はありますか?」
「ないない、良く寝たなーぐらい?」
1分も経ってないんですが、よく寝ましたかそうですか
「準備はいいか?」
「おら、とっとと逃げるぞ!」
***
行きとは違い帰りはダッシュです!
怪我人背負っている大人組は最前で私が殿、ナナちゃんは私の前で矢が無くなった上に弓しか使えず近接不可なピリスさんが真ん中という編成になりました。
ピリスさん…近接は覚えたほうがいいですよ?
と思っているうちに
「ガウッ」
『ヒュン』
「キャウン」
「来ました!」
追いつかれましたね
「意外と早えな…止まるなよ!」
「村長の、ところまで行けば、安心だからな」
「「「はい!」」」
村長のところ……結界でしょうか?
でもまだ簡易しかないでしょうし数的に壊されるのでは?
疑問がわきますがきっと魔法で一網打尽にするのでしょう、とにかく今はダッシュです!
***
『ダダダダダダダダ』
みんなの足は止まることなく走り続けてようやく森を抜けます
「こっちじゃこっち」
村長が軽く手を降ってくれるが危ないですよ!?
私達のすぐ後ろに数十匹の群れがいて、その後には更に大きな群れの気配はあります
ですが前方には弓部隊と魔力を感じるポイントがあります設置魔法ですね
「村長あとを頼んます!」
「ウルフの、群れだ」
『『『『ヒュン』』』』
「ギャン」「ワウン」「ワオン」「キャン」
視界に入る弓部隊が後ろについていたウルフを仕留めてくださります。ナイスです!
「発動…………アースニードル!」
土から針状の塊が斜めに飛び出し勢いを殺せず突っ込んだウルフが刺さり息絶える
「ふーー、重えよトラビト下ろすぞ」
「ああ」
「もう、安心だ、トットル君もここで下ろす。治癒担当は、誰だ?」
「今回はアリーナあたりじゃないか?」
まだ、ウルフが来るというのに大人組はもう安心しきっています。
「治癒はアリーナとイリーナじゃよ」
「ワオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
「ワオオオオオオオオオオオオオオオオン」
「ワオオオオオオオオオオオオオオオオン」
大群です。来ましたよ!
「ホッホッホッ…犬畜生がきおったか」
村長…ウルフは狼ですよ、そのまんまですよ?
「アリシアちゃんや、参考になるかわからんが見ておきなさい」
えっと何を?
「東刀と魔法の組み合わせをすると、こぉんなことができると、覚えておきなさいな」
村長?東刀は何処に?
村長を改めて見る、腰の曲がっていて頭は頭頂部がツルンとしてサイドの白髪しかないご老人です
魔力量は中の下程のため、今年で230歳の人間にしては、まあ程々の寿命の村長とはいえ、老い時を迎えている以上もうそろそろ寿命で体にガタが来ているハズです。そんなお方が何を?
「そろそろじゃのぅ」
そっ村長、早くしないと距離が…
村長は東王国でよく着られている、和服なるものを着ています。その和服の右の部分だけをはだけさせました
「………」
「わぁーお」
隣りにいるナナちゃんが驚くのも無理はありません、たるみ乾燥した肌の皮が老い時の老人には多くいるのですが、ザレの記憶にもない絞られた…細いながらも素晴らしい筋肉がそこにある。それが村長の腕なのだ
私の記憶にある村長は日向ぼっこしてフルフル震えているのに、そんな筋肉があっただなんて
「騙された猫背の震える老人じゃないじゃんか!」
ナナちゃんが思わず発言した言葉に私はまったくもって同意です!
「ホッホッホッ」
「東刀はその杖ですか?」
「そうじゃよ仕込み杖、ワシの相棒じゃ」
足を開き抜刀の構えを取る村長
「見ておくが良いこれが東刀の居合斬りと魔法の組み合わせじゃ」
『ゴクリ』
私は思わず息を呑み集中する
「フー……………キエエエエエエエエエエエ!」
………それは音もなくなされた現象、村長の奇声のみやまびこで響き渡りウルフの声や足音、自然の音があったはずなのに静まり返り
1秒…たった1秒なのですが不自然な静寂に支配され
『ボトボトボトボト』
駆けていたウルフが首と胴体を離されて倒れ込んでいく、数は数えていないが少なくとも50以上はいたウルフが、たったの一太刀で全滅した距離もあったが
『バキバキバキ……ズズウウウン』
その奥の木さえも数本倒れた
「ありゃ、斬りすぎてしもうたなぁ…歳は取りたくないもんじゃな」
ホッホッホッと笑い村長は自身のテントへヨロヨロと
「………」
私はただただ呆然とした
「アリちゃん?」
「……」
「アリちゃんってば!」
肩を揺らされて驚き揺らした相手を見る
「ーっ!」
「おわっと…どっどうしたの?」
なんだ…ナナちゃんか……えっとなんのようでしょうか?
「ナナちゃん……何か?」
「えっ、ア、アリちゃん、どうしたの顔が赤いよ?」
えっ?私の顔が…赤い?
私は自身の顔を思わず触ると…あ…熱いです…ね
「本当にどうしたの?アリちゃん」
「どうしたか……しましたか?」
「いやいやいや、普段のアリちゃんと違いすぎるって!」
そう……なの…でしょう…か?
「さっきだって、まるでなにかに夢中になっているみたいで私の声聞こえてなかったよ!?」
「夢中?」
ああ、そう……ですか。これが『夢中になると他が見えなくなる』ということなのですかね?
「私は……村長……nー」
「村長!?」
「ーo、え?」
え、ナナちゃん!?
ナナちゃんは私の肩を再び掴み、今度は向き合うようにさせられたと思ったら、もう片方の肩にも手を置かれて力強く掴まれました。一体何なんでしょうか?
「アリちゃん!」
とても大きな声で名前を呼ばれましたなんでですか?
「ダメだからね!?」
「はい?」
「老時の人に…しかも既婚者に恋なんてダメだからね!」
「…………はあ!?」
一体何なんですか!?
一体全体なんでそんな勘違いを!?
ブックマークが1話ごとに増えて嬉しいです。
頑張って週1投稿を続けますね!
でわでわ、また来週投稿しますね
(2022/6/18 拾い忘れていた子供拾いました)




