3.ワルガキドモ
他の作品も投稿してしまった。
でもこの作品を優先しますのでもう一つの作品の更新は
まちまちと言う事で…よろしくお願いします
「ふう」
雑草を抜きつつ目印棒の方へ進むなんか、無駄に雑草が多いというよりも1日で伸びる大きさじゃない
「アリちゃんあいつら、仕事サボったよね?」
「うん、絶対にそうだよ」
ナナちゃんの問いに迷い無く答える、だって今の時期とか関係なく、毎日雑草を抜いていればこうならないという光景が眼前に広がっている。
「後で怒られるって、分かっているでしょうに」
「仕方がないよナナちゃん、とっとと済ませよう?」
「そうだね」
私の言葉に同意したナナちゃんは、私とお揃いの花の刺繍がされたお出掛け鞄から手袋を取り出した。
すぐに私も手袋を取り出し準備する
「…ふん!」
「ふっ!」
もくもくと雑草を抜いていく、お喋りしながら楽しく作業をしたいのだけれど、ナナちゃんの腕力ではかなり力をいれないと抜けないのだ。
だからただ黙々と作業する、出す声というか出る声は草を引き抜くときの声のみ
一刻程経ち、粗方雑草を抜いて小休憩中
「ゴクゴク・・・・ぷはぁ!」
「すごい飲みっぷりだね・・・」
水筒の水をすごい勢いで飲むナナちゃん、各いう私もナナちゃんと同じで、雑草を抜く作業だけで身体中から汗が止まらないのだから気持ちはわかる。
「そりゃあもう、この一杯のために生きてますから!」
飲んでるそれはお水で、その台詞は仕事が終わり家でいう台詞だよナナちゃん?
場違いな台詞で冗談をいうナナちゃんに、心をほっこりとさせていると私の気配察知におじゃまむしの気配をとらえた
「チッ!」
思わず舌打ち
「なんか来たの?」
「うん、たぶん泥団子」
「うげ、あっあいつらか~」
うん、嫌だよね誰が好き好んで泥団子をぶつけられたいかって話だ。
まあ、もうわかったと思うけれど。名前の通り泥団子を作ってぶつけてくるやつらがこっちに向かってきたのだ。集団は年齢は十歳以上の男子のみ
なぜ十歳以上なのかというと細かいことはいずれ学院で教えてもらえるそうなので軽く教えてくれたのは、幼い体で無茶した人がいて魔力の器を壊した人がいたらしいとのことだ
その人は器を壊して以来、どうやっても魔法が使えなくなったという悲しいお話
そういう過去があるからこそ、生まれと同時に器を保護する意味合いも込めて魔法を使う魔術回路を封印し
ある程度分別のつく年齢で封印を解いて使える魔法属性を知り勉強するのだそうな
分別ね~ついてないよね絶対…ハァ
溜め息をついていると飛んでくる飛来物、泥団子だ!
すぐさま汗を吸わせていた布で叩き落とす
「アリちゃん!」
私の名前を呼ぶと同時に私の背後に隠れるナナちゃん、なれたものだ。標的となる的は1つでいい。しかし、容赦の無いものだ声を掛けることもなく泥団子を投げてくるとは・・・
いや、あっても嫌だけどね?
「よく防いだ、アリシア!」
ワルガキドモ、泥団子タイプが現れた。しかし、よく防いだとは・・・・・・
1つ言わせてもらうならば何様だお前?
このまま、週一のペースをキープできればいいなと思って書いてはいます。