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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 8歳編

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29.領都への道、中間で

「……アリ」


 私のつぶやきに反応するリーナお母さん、視線を感じますが今は無視しますしナナちゃんの事も気になるけど私はすぐさま黒くなった手をチェックする


 グッパ、グッパと動かすが肌色だった頃と何ら変わりなく違和感なく動かせる。つねれば痛く服を掴んでみたり触るが違和感はない…その他色々とするが問題は無いようだただ黒くなっただけなのでしょうか?


「「……」」


 後ろにいるナナちゃん側はとっても静か…ドックン、ドックンと早くはないけれど強く鼓動する心臓。どうしてといっても今からする。ただ振り返るという動作をすぐに出来ない段階で…不安と恐れがあると思われるからだと思う


 でも、ここは一歩踏み出さなければ…声を出して振り返る!


「ナナちゃん!」


 振り返るとナナちゃんの背が見えたが、ナナちゃんは顔の左側を手で抑えて私の方を振り返る


「……アッアリちゃん」


 ……問題が……あっ……たの?


 私は無意識のうちに唇をキュッと横一文字に結んでしまう


「見て…」


 そっ…と手をどけるナナちゃん、目は閉じられていますが肌は特に私のように異常な状態といいますか、色が黒くなっている事はなく……


 いえ、傷跡があった場所は黒くなっていることがわかりますが、大きいですけれど泣き黒子といった感じに見えますし化粧で隠せますのであまり問題にはならなさそうです


 それ以外のとなると…閉じられた瞼の先にある目…


『ゴクリ』


 思わず唾を飲み込んでしまいますし、何だか先程から体が重くなった感じがします。そう肩を落とすといった…ああ、これは不安ですね


「……」


 ナナちゃんがゆっくりと左目を開くと


「ーっ!」


 私は両手で口元を覆ってしまう、ナナちゃんの左目は…左目の白い結膜の部分、白目がすべて黒くなっていた。


「アリちゃん…」


 眉をハの字にして…いたがすぐに逆ハの字になり


「お揃いだよ〜!」


 元気一杯に喜ぶナナちゃん……はぁー……何でしょうかズシッと体が何らかの理由で重かったようで今は軽くなりましたね?


 なんででしょうか?理由はわかりませんが今はナナちゃんの事です


「お揃い…ですか?」


 オッドアイの事でしょうか?

 あれ?オッドアイは白目の部分も入るのでしょうか?


「いえーい、おっそろおっそろ〜♪」


 ……クス、そんな細かいことはどうでもいいですね


「ふふふ、そうですねお揃いですね」


「だよねー、オソロー!」


 ……このハイ・テンションがから元気でなければい


「ヒャッホー!」


 両手を捕まれ上下に何度かブンブンと振られるたあとに下の方で落ち着き


「アリちゃん」


「はいはい、何ですか?」


「……もう1人の共婚者もなにかオッドなものを持っている人物がいいかな?」


「…はい?」


 それを求めるのはちょっとおかしいのではないでしょうか?


 というかナナちゃん?


「えっとその前にですねナナちゃん」


「うんうん、なになにー」


「もう1人共婚者をお求めで?」


 ユナお母さんが3人と言っていたので助かりますが


「えっとね、私は3日に1度くらいアリちゃんを独占したいからー」


 ……その独占は健全ですか?

 あっいけませんね、ザレの記憶を元に大人な考えをしてしまいました。まだ今の私とナナちゃんは子供ですナナちゃんはそんな考えを…


「あっ、でも次の日動けなくなるかもしれないから3日に2日目ほど私がアリちゃんを独占しても大丈夫な人がいいな〜、それだったら何人でも私は構わないし旦那と収入次第かな?」


 ………特に何も言わないけど……あれ?私を…独占?

 その独占が健全かどうかの前に私を独占?そこに疑問がわきます


「ナナちゃん?」


 疑問があってナナちゃんに声をかける


「なに、アリちゃん?」


「私を独占?」


「うん」


 迷うことなく頷くナナちゃん


「旦那ではなく?」


「うん」


 瞳には曇りも迷いも一切なく頷くナナちゃん、これは……いえ、まだ素敵な旦那様に出会っていないからと思っておきましょう


「…分かりました今のところ私には共婚者の希望はありませんのでそれで探しましょうか」


「やった……あれ?アリちゃんあの子アリちゃんを見てるよ」


 ナナちゃんがそう言って指を差す方向を見ると、リーナお母さんの後ろ側から覗き込んでいるのはロティシナです手をふるとトテトテと私の方に歩いてきます


 ………あっそういえば数日ぶりになりますね、痛みで苦しむ姿は両親と私共に見せたくはなかったようでずっと離れていましたがロティシナにとっては何故、どうしてという疑問しかなかったでしょうに


「おねぇちゃん」


『ポスっ』と私に抱きつきます


「寂しい思いさせましたか?」


「んーん、おねぇちゃんがんばってた」


 おっおや?見ていたんですか…


「アリちゃん、その子は?」


「あっ紹介するね、私の妹、ユナお母さんの娘ロティシナっていうの」


「ほーーう」

「………」


 一体どうしたのでしょうか?

 ナナちゃんとロティシナが見つめ合ったまま動かなくなった


「アリシア」


「あっはい、ってユナお母さんどうしましたか?」


 いつの間に来たんでしょうか…ってロティシナと一緒にですよねはい


「今日はこのまま壁の外だが一泊しすと伝えに…な」


 あっそうなんですか?


「ではテントを…」


「もう済ませてあるぞ」


 ……そうですか、お手伝いさせてほしかったです


「ユナルテ、ユナルテ!」


「アリーナ…どうした」


「これ見て!」

『グキッ!』


 リーナお母さんが私の左手を掴んで見えるように上げます。


 痛いです。リーナお母さん…


「これ」

「これ何!?私見たことないんだけど!」


 ユナお母さんがなにか言う前に言葉を遮るリーナお母さん


「………」


 リーナお母さんのことは気にせずに私の手をじっと観察するが


「全くわからんが、変なやつがよってこないようにグローブを…いや、グローブをつけても違和感ないようにと手甲もつけたほうがいいなついでだ買ってこう」


「えっ、あ、はい」


 するとササッと拳や指を使ってサイズを軽く測ってブツブツとなにか言いながら何処かへ…ってちょっと待って!


「ユナお母さん、ちょっと待って」


「どうした?」


 いや、私だけではないのは分かっているでしょう?


「ナナちゃんのために眼帯も」


「眼帯?」


 そう言っていまだ睨み合って……?

 いえ既に睨み合いは終わっていて、握手してます。一体何をしているんですか?


「ああ、なるほど分かった。イリーナ、アリのついでに眼帯になるものを買ってこようか?」


「いや、ちょっと欲しい物があるからウチはウチで買うから大丈夫だ」


「わかった……一緒に行くか?」


「そうだな…行こう」


 そしてナナちゃんに買い物してくると言ってユナお母さんと共に行ってしまった


「何を買うんだ?」


「なにちょっと魔導具がつけれるものをな、そっちは?」


「グローブと手甲それとついでにオシャレ用にオペラ・グローブとかアーム・ロングもついでに買おうかと」


 リーナお母さんには何も言わずに


「……私置いてかれた?」


 リーナお母さん…いえ、おいて行かれたのではなく保護者として私とナナちゃんとロティシナの見守り役として信頼されているという事だと思いましょう……ね

ナナ「アリちゃん腕がうずいたりしない?」

アリ「?」

ナナ「異世界人にはチュウニ病なる病気があって疼くことがあるらしいよ?」

アリ「あー(ザレの頃に聞いたことがありましたね)」

アリ「いえ、特に疼きませんよ…」

ナナ「…そっか残念」

アリ「何がですか?」

ナナ「なんでもなーい」


なんて無駄なことを書いてないで次話をサッサと書きますごめんなさい


でわでわ、また来週投稿します

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