27.勝ったけど…
新年、あけましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいしますm(_ _)m
勝てたけど…試合に勝って勝負に負けたといったところですね
「へへへ…」
力なく笑うナナちゃん……あっ大の字で倒れないの、汚れるでしょ
「ナナちゃん?」
「この後、あの痛みがくるって思うと嫌だな〜って」
それには同意です。それは、ともかく
「ナナちゃん顔をよく見せてください」
両頬を手でそっと触り傾けて、じっくりと傷を見ますが……うーん、深くはありませんね、しかし同じ左目の目尻の少し下に目尻から耳に向かって少し下がるようにあったはずの傷跡以外は、血を拭っても新しい傷は見えません
全く同じところを切ったようですね、これはこれですごいのではないのしょうか?
「アリシア、ナルシェナ…すまない」
トットルさんが気が付き近づいてきました
「よく2人で魔神を倒せたな、本当に感謝する」
あっいえ、それなんですが
「トットルさん、確証はないんですけれど…」
「なんだ?」
「子供でも倒せるのはおかしいと思いますので、そのさっきの光景とあわせて『生まれたばかりでは?』と思います」
「……なるほど、確かに目の前で形を成した。なんて聞いたことが無いな」
私達のそばに来て、しゃがみこんで色々と怪我の治療をしてくれる、最初はナナちゃん
「いたたたたいったいよ、トットルさん!」
「……すまない」
「いや、トットルさんそこは『生きてる証拠だ』って言ってくれないと」
「すっ、すまない」
ナナちゃんトットルさんは申し訳無さで一杯だから……あっそうか和ませようとしてるんだね!
私も…………うん、なんにも思いつかないね、そんなお巫山戯よりも情報がほしい
「アリシアは左手の甲か」
トットルさんは今度は私の治療をしてくれる
「お願いします。で、ですねトットルさんこの後はどうするんですか?」
行動方針どうなっているのでしょうか決まっていないならばどう行動しますか?
「この後は…」
「こっちは無事か!」
あっこの声はお父さん、すごいスピードでこっちに来るね
「アリ!」
お父さん、ゆっくりでお願いしまぁああああ
「アリ、怪我は!?」
「ああああああ」
ヒョイっと持ち上げたかと思ったら、クルクルと空中で私を回転させてあっちこっち見始める。あっやめてなんかフワッとして落ち着かない
「グライド」
「あっここか!」
私の左手に包帯が巻かれていたのに、ようやく気がついたようだ
「また怪我をしたのか」
「グライド」
「何たることだ」
「グライドさーん」
「いや、今回は仕方がないかむしろこれだけですんでy」
「グライド!!!!!」
トットルさんがジャンプしてお父さんの髪を掴み自重に任せて引っ張る
「おおうっ!?」
「グライド、娘を思う気持ちは…まだ分からんがそれよりも優先すべきことはないのか?」
まだ分からない、トットルさんは結婚はしてるけど子供はまだ産んでいませんでしたね、共婚者の方は産んでいました…ね、それで優先すべきこととは?
「ああ、そうだったな」
お父さんは持ってきた情報があるらしくトットルさんに色々と話す
「領主より領軍が派遣されて生き残りを領都へと移動するそうだ」
「何!?近くの町ではないのか?」
「そうだ、今回の件は戦争になる可能性を秘めているらしく、領主様は民の安全を考えて。あの山、ゴッゴライド山から離れるようにと、あとその近くの村は問答無用で移動は避けられない、強制的に移動だそうだ」
「そうか…となると他の3つの村と街1つか、結構な大人数が移動するな」
「……」
「……」
私とナナちゃんは子供ですが生まれ故郷を離れるとなるとなんだか心がっ
「ぐっ!」
痛みが来たっけど何かおかしい!?
「〜~~~~っ!」
ナナちゃんは声にならない声を上げている
「何だ!?」
「魔毒だ」
「いや、トットルこれは何かがおかしいぞ!」
お父さん正解。何か変、痛みが最初っから強い!!!!
しかも怪我をしたところがっ!
「アッアリ…ちゃん」
ナナちゃん左手で左目を抑えて私を呼び右手を伸ばすので私は痛みを堪えながら近づき両手で握ってあげる
「痛いね、ナナちゃん」
「泣き転げたいよ〜」
ガバッと私に抱きついてきます
「……お父さん、私の荷物は…」
ナナちゃんの頭を撫でながら、荷物等をどうするか聞く
「こちらで準備するここにいなさい」
「ありがとう、お父さん」
「グライド、ユナルテに言って私の荷物も頼んでくれ……バンサー、そっちはどうだ!」
トットルさんはバンサーさんのところに歩いていく
「大丈夫だ、それぞれの親が迎えに来るまでここにいる」
「俺の返事は………聞かないんだな」
「お父…さん…ナナパパ……にも……言っておい、て」
「分かった」
お父さんは他に知らせに向かった
「アリ……ちゃん……あの、ね」
あっはいはい、なんですか?私はナナちゃんの方を向く
「どう……しまし、た?」
「あのね…ちょっと行きたいところが、あるの」
「分かりました」
トットルさんに許可をもらって移動します。簡単に許可を貰えたのは見える範囲だからです
…………
「………」
「………」
えっ…………とぉ?
「ナナちゃん?」
「片眼だけど、しっかりこの風景を、目に焼き付けておきたいと思ってさー」
なんだか…わかる気がします。でもそれはどうしてでしょうか
「アリちゃん、ここに戻って来れるかな?」
「それ………は……」
それはとても厳しそうです。戦争に発展すればまず、村等は軍に何らかの利用はされる可能性が高く、駐屯地もしくは陣地という感じで利用は確実でしょう
「アリちゃんが言いよどむってことは、難しいんだね」
「……いつかは可能かもしれません」
「いつか…か」
ナナちゃん我慢して両目で村を見る、どうしてここなのでしょう
「アリちゃん、ここからの風景私は忘れないよ」
「?」
「アリちゃんとの誓いの場所だから」
「あっ……」
そっか、ここはあの時の場所
「グスン……うぅ……グスン」
っ、ナナちゃん!?
「どうしたの!?」
「なんで…隣国が攻めて来るの…なんで私達は故郷を追われるの、いつ戻ってこれるの?」
「それ………は……」
理由は後で聞けば分かるかもしれませんが、いつ戻ってこれるかは分かりません…勝てば戻ってこれるかもしれませんがここが無事かどうかは、わかりません
負ければ……いえ、隣国この国とは戦力の差があるはずです負けはありません……と思います
「アリちゃんどうにかならない、私は故郷を失いたくない。また、ここに戻ってきたい。誓いの場所、生まれ故郷を失いたく無いよ……私は、この村の風景が好き、この村の匂いが好き、この村で家族が笑いあった。思い出の詰まったこの村が好き、アリちゃんと一緒に遊んだり近いあったこの村が好き、一杯一杯いーっぱいいろんな好きが詰まったこの場所に戻ってきたいの!」
ナナちゃんの言葉で、この村の風景を目に焼き付けたいと言った。ナナちゃんの言葉で感じた不思議な気持ちが、故郷を離れるとお父さんが言った時に感じた不思議な気持ちが分かった
寂しさだ………
自覚した瞬間、胸に穴でも空いたかのように風が通るような錯覚を感じる。思わず胸に手を当てるけど同然穴は空いていないでも確かめたくなるほど不思議な違和感を私は感じた
「アリちゃんも同じ気持ちなんだね」
「それは……どういう意味?」
いったいナナちゃんは何を見て、そう思ったのでしょうか私はまだ何も言っていないのに
「だって、アリちゃん泣いてるよ?」
ナナちゃんは私の頬に手を添えて優しく触ると
「ほら、涙」
私に自分の流した涙を見せる
「アリちゃん…私達にはどうすることも出来ないけどこの村の風景は絶対に忘れないよ」
「ナナちゃん、私も……私も忘れないよ」
ナナちゃんと両手を合わせて少しずらし指を絡め合わせ少し握る
かつて感じたことの無い故郷への想い自分で大人になったから離れるわけではなく、いつでも帰れる場所でもなく二度と戻れないかもしれないがゆえの寂しさ
私は私で誓おう、目標の1つにしよう故郷へ戻ってくると
プロット…でしたっけ、作者はそれを書いていないので大筋の学園に行く神様になんとか感謝を伝えるの2つ以外は何も考えておらず話がフラフラします。
最初は何事もなく十歳になり町に行き魔法を使えるようになるはずが、どうしてこうなったんだろうと作者は悩みますが、これでいいとも思っています今年も文才が無いゆえにこの調子だと思いますが読んでいただければ幸いです。
でわでわ、また来週投稿します




