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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 8歳編

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24.相手は、やっぱり

年長者の報告が終わり集会は終わり各家庭が家に帰る


私達もお家に帰る、私はロティシナと手を繋いでリーナお母さんとユナお母さんも手を繋いでなにか楽しそうに話をしている


「トン…トン…トン」

「?」

『ニコ』


「トン…トン…トン」

「?」

『ニコー』


繋いでいる手の動かせる指でトントンしてくる顔を向けてもニッコリと笑うだけでなんか用があるわけではないようですが……


「トントン…トン…トン」

「…」


「トントントン…トトン……トントン」

「…」


何かの信号と思えてしまうのでアリシアは、微笑ましく思えてもザレの記憶がなんの信号かと考えそうになる


そんな複雑な心境を抱えつつ微笑むしかできないまま家につく…お父さんはいない、まあ数時間で帰ってこれないよね


内心疲れつつも家に到着


「さて、あたしとアリーナは晩御飯を作るからお手伝」

「2人は遊んでてね」


「あっアリーナ」

「いいじゃない久しぶりに…ね」


「だが、教育は」


「もー、ユナルテは硬いんだから〜」


いつものリーナお母さんと違う、ユナお母さんが帰ってきて嬉しいのかハイテンション気味です。


ロティシナ私と一緒にお部屋行きましょうね、これからきっとイチャつきながら料理すると思いますからちょっと時間かかるでしょうね




それから、ピリピリした空気をまといながら日常が過ぎ賊の動きがないまま3週間が経過した。


冒険者は、来た。調査もしたが賊ではなさそうでどこかの国(隣接している国以外考えられないが)の兵士が変装している可能性がある…と


あれ、私兵士やっちゃた?

……うん気のせいだろうきっとその団体のせいで移動してきた賊だよね?


そうだと言ってほしい…だめですか確証はありませんしね。でも今の私に倒せるのならばきっと兵士では無かったはず冒険者にもなれなかった傭兵とかかな?


それはさておき、最近ピリピリした空気がかなり強くなり破裂寸前となるその空気は当然子供も察してしまうほどで良くない空気が漂い始める


それにしても、何なんのためにこの近く(と言っても2日の距離で近くの村よりは遠い)に集団がいるのでしょうかわざわざ変装してまで……うーん、もどかしいです


「だーーーーーーもう嫌だ!」


今はお勉強の時間で現在午後1時です。お昼ご飯食べたばっかりですよ?うるさいですねー


「コラ静かにしろ!」


「でもーーーー!」


はぁ……呆れてしまいますが仕方が無いですよね

まだ子供3週間も大人しくして大人の目や年上の監視付きでははしゃげません


更に子供には情報を開示してくれないので私にも何がどうなっているか分かりません、これはかなり不安です。


コソコソッと話し合いがされている部屋に近づきましたが防音の魔法と障壁の魔法、両方で徹底的に閉ざされていましたので盗み聞きはできませんでした。お見事ですザレの頃も作戦会議はこの両方プラスいくつかの魔法を使用し外敵に聞かれないように徹底的にしていました


「……困りましーっ!」

『ピリッ』


私は何かを感じ取り、思わず立ち上がってしまいました


「どうした?」


教師役が私をに声をかける(この人誰だっけ?)

まあ私がただ立つだけならば、気にも止めなかっただろうだが私は辺りをキョロキョロと見渡す不審者とかしているのだから


「おっアリシアもじっとしていられなくなったか!」

「だよなお転婆で剣を振り回すような女だもんな、淑女なんか似合わねえし!」

「右目と左目で別の人格を有しております!」

「狙いが定まったら壁に突進するんじゃないか?」


「やかましいっ、黙ってろ!」


声を荒らげますが致し方ありません!

一応フォローとしてロティシナの頭を撫でて怖くないよアピールはします。嫌われたくありませんから


「……………」


「えっと………どうしたんだ?」


「お静かにお願いします!」


ザレの時に感じたことのある何か…その何かは何処で?

もう一度感じれば確証っ!

『ピリッ!』


「これはっ!」


えっと、あっ、思い出した教師役はウェイガさんだ、それと護衛役としてバンサーさんとトットルさんの計3人の大人がいる


「警戒!」


「「「っ!」」」


さっき感じたのは戦争時の両軍が睨み合い闘気の高まりそのものだった。ということは来るぞ!


しかしどこからだ?

ほぼ村の中心のココで感じてしまうのはおかしい、どうしてココをダイレクトに狙っていると感じる?

なぜ?


「おい、巫山戯るなよ」


うるさい、教師役なら理由ぐらい聞いて!


「トットルさん、人の気配があるか地面を調べれませんか?」


確かドワーフは土を読む力があったような?


「あっうん調べる…ね」


「おいっ子供の戯言を…」

「バンサーさん気配は感じますか?」


「…(フルフル)」

無言で首を降って何も感じないという


……気のせいだろうか?

いや、2度も感じましたならば間違いはないでしょ


「ーっ、感じたっ…真下、離れて!」

「外にでろ!」


「何を勝手に!?」


この馬鹿はまだ現状を理解出来なのでしょうか!

いえ、かまっている暇はありません


「ロティシナ!」

「おねぇちゃん!?」


足元に置いてあった私のお出かけカバンをロティシナにもたせてロティシナを抱えてその場から逃げる


自分と妹が最優先、今の私は子供で鍛えている最中で救えるなんて自信はない


『ドゴンッ!』


村の中心である集会所の隣りにあるここに穴が出現

私は真っ先にロティシナと外に出て走りつつ振り返ります


1、2、3、4……15人ですかまずいですね、子供は多いし戦える大人が3人だけです子供を守りながらどこまで戦えるでしょうか…


……これは私も戦ったほうが良さそうですね。

とはいえ普通に戦わせて貰えるとはとても思えません、なので勝手に割り込む事にしましょ…


『パンッ』


音がなります。視線を音の方に向けましたが当然弾けた後で何もありませんがその後立て続けに音が各地で上がります


「おい、こっちも上げろ!」


教師役がわめく…いやお前がやれよ


「……ゴニョゴニョ」


トットルさんが軽く詠唱して空に魔力の弾を撃つと『パンッ』と空でバジける


「よし救援が来るまで持ちこたえるぞ!」


「「…………」」


バンサーさんとトットルさんが無言のままだそれはまあ当然でしょう


さっきの音が聞こえなかったのでしょうか各地で上がった魔力の弾、つまり同時攻撃が開始されたこんな村ごときにこんな作戦を立てて攻めてくるなんて、どういうつもりで何が狙いなのだろうか…分からないが生き残らないと


「ーっ!」


ある程度離れた距離に居たのにゾクリとする何かを感じた。


ハハハ、暑くないのに汗が出てくるし、足がガクつきそうだし思わず足を止めてしまったが頭だけは早くここから逃げろという命令と焦りを感じる



なるほどこれが人間による殺気と恐怖を受けた人の感情なのだろうか?


何にせよこれを喜べるような状況じゃないしどうにかしないと


「あああああああ」

「…………………」

「グスン…………グスン……」

「お母さーん、おかあさ〜~ん!」

「ええええええええん!」


殺気に当てられて泣き叫ぶ子供達……っロティシナは!?


「……………………(ガタガタガタガタ)」


私の腕の中で恐怖に震えているし今分かったが私も手が震えていた。


アリシアじゃダメだ………心をザハレグスに

ザレに…………なれ、心を殺せ


………震えが止まる

……心が感じていたことが無くなる

わからなかったが強張っていたらしいからだから無駄な力が抜ける


…………………………思考が心が……ザハレグスに………変わった


戦闘を開始する

まだ季節柄の特別なイベントは書けません

でもそのうち書いてみたいなーなんてことを思っています。


できたらいいなー

でわでわまた来週投稿します。

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