19.グチ
今回は説明がありますので文字がギュウギュウして読みづらいかもです。
あと投稿が遅くなりスミマセンでした
子育てそんなに大変なのか、ユナお母さんが言葉と同時に殺気に近い空気を醸し出していた
「そんなにですか」
「ああ、そんなにだ」
家の真面目なお母さんはそういう、ザレの頃を少し思い出してみると、心がないザレは子供を作らなくて正解だったなと結果が出ている今はそう思う
死んでしまい共婚者と2人か3人で寂しく忙しい思いをさせずにすんだのだから
「まあ、身籠った以上責任を果たすために頑張ったが。とても許しがたい輩がいた」
眉間に『これでもかっ!』と言わんばかりにシワが寄った
「どんな相手ですか?」
「新興宗教、真実の愛と言う一夫一妻こそ真実の愛を語る、異世界人やらかし宗教だ」
おおっ、あのクソ宗教ですか!
事ある毎に出てくる憎き宗教団体、いやぁ思い出すなー面倒事で人の恋愛観やこの世界の当たり前を全否定する、最低最悪の新興宗教この宗教を国教とした東王国は着々とストリートチルドレンが増えて子供に虐待も多くなり離婚も増えていったと言う悪循環が発生した……と部下の女性集団が話題をよく話していた
よく考えればわかる話なんですけどね。複婚者、共婚者と結婚した人の事なんだけど、そもそも子孫繁栄、子供を大切に、夫婦円満のための複婚並び共婚者だよ?
「お疲れさまです」
「共婚者が同伴してないで赤ちゃんを抱っこしていると、人が良いふりをして近づいてくる悪人だぞアレ」
「ハハハ」
カラ笑いしか出ない
共婚者の意味の1つ子育てに関して簡単に説明すると、子供を生む順番も共婚者で話し合い同時に妊娠はできるだけ避けるようにしたり
夫が仕事で疲れたところに、子育てを手伝えと負担をかけないようにする。夫には家をやすらぎと癒やしの場所と捉えてもらうためと、妻達が好きな相手を嫌わないようにストレスをぶつけないようにする処置でもある
片方が問題を抱えているときにもう片方が対応することでカバーするってこと
分かりやすいのは夜泣きで疲れきったりとかもないと言う事、まあそれ以外にも色々な理由はあるけど大体はそんな感じ、ちゃんと意味があってこの世界は共婚者と言うものが存在し複婚が当たり前なんだ
「私のポカミスなったと遭遇すると毎度説明する羽目になる」
「覚えなんでしょうか?」
「どうだろうな、こっちが疲れ切って面倒くさくなって入神を待っていたのかもな」
意味があっての制度なのに概念が違う常識をズケズケと異世界の常識がおかしいとか言って入って来る段階で異世界人の方がおかしいんだけどなー
「あー思い出すだけでも腹が立つ」
「どうぞ」
テーブル横にいつもおいてあるコップを渡す
「ありがとう…『蛇口』」
一言でコップに水がなにもないところから注がれる。ユナお母さんはリーナお母さんと違い無詠唱はできないみたいだけど一言詠唱の通称キーワード魔法と言う魔法を得意とする。
これは前もって、この魔法をこのキーワードで発動する様にと、自分にセットする独自の魔法陣を描く必要がある。だから地道な用意と魔法陣の理解力がないと出来ないのです。決まった事しかできない融通の聞かない魔法だけど、それが逆にいいのかも無詠唱で魔法を使い精密な操作で楽をするよりはね
「ングング、ふー…まあ殆どは女性の異世界人だけがそう言うことが多い、男性は普通にハーレムを作るしな」
そう、だね。ザレでも男性の異世界人 (やらかし)野郎もハーレムだったしね
「……すまんな」
「いいんですよ、愚痴ってくれても」
「いい子だなアリは」
瞳をウルウルさせるユナお母さん小さいせいか年下感が出るのでウルウルするのはやめてほしい
その後もドンドン出てくるグチ、グチ、グチ、グチのオンパレード殆どがやっぱり子育て中のトラブル、共婚者がいれば起こらなかったという
「だからなアリ、最低3人だ」
何度も聞きました。先程の水にアルコール入ってましたか?
それとも料理にアルコール入れましたか?
「まあ、気が合えばと言うのと。ナナちゃんとうまくやれそうな人とですね」
「うん、それでいい」
あ、うつらうつらと頭が揺れ始めました。誘導してロティシナの横に寝かせましょう……お休みなさいユナお母さん
私はどこに寝ましょうか?
とりあえずリビングへ移動
「…ふー、……静かな夜ですね」
こんな静かな夜は、随分と久しぶりな気がします。
ザレ…ザハレグスは、なんだかんだで忙しい幼少期を過ごしてきました。田舎育ちで、心が無いせいで孤独を感じて頑張って馴染もうと努力してきた毎日、大人になったら兵士となりまた馴染むために努力
知らぬ心を知るため普通はどうするかを観察し違和感ないように動き表情を変えて周りになじませる
そんなことをしてきたザハレグス今となってはそんなことをしなくてよく動きも表情も自然と作る
コップに水を注ぎ飲む…美味しい。この水はリーナお母さんが毎朝魔法で瓶に貯めてくれている。魔法で出した水は魔力があってその影響か虫や腐ったりしないらしい
「アリ?」
「お父さん?」
ようやく抜け出せたのか、お父さんがリビングに来た
「アリ、さっきは酷いじゃないか」
「妻を癒やすのは夫の役目でしょう?」
「それはそうだが」
お父さんは私の正面に座る。いや、酷いのはどっちかというとお父さんでしょう?だって
「お父さん、ユナお母さんの事で私に伝えてないこと無い?」
「…う〜ん、特にないぞ?」
「…あるでしょっ妹のことが!」
「なに、どう知っている!」
「帰って来たよ。ユナお母さん、ロティシナを連れて」
「本当か!?」
立ち上がった瞬間に、私も立ちあがりお父さんを止める
「おっ、なぜ止める!?」
「今、2人共寝たところ!」
「おっ、おお、そうか。それは起こしたらいかんな」
会いたい気持ちが大きすぎますが落ちつて〜はいドウドウドウ、座ってうん、お互いに再び椅子に座りなおす。そもそも私の部屋であの片付けられていない部屋ではないですよ?
「そうだ、アリ」
「何?」
「ユナから受け取ったか?」
…思い返しても何かを受けとってはいない
「何も?」
「うん」
「アリへのプレゼントを用意しているみたいだ」
「えっ、本当に!?」
特にそんなのがあるようなそぶりは、なかったよね?
「ああ、手紙では寂しい思いをさせているんじゃないかと思ってそのお詫びに用意していると言っていた」
「…そうですか」
嬉しいと言う気持ちが私の心が弾ませます♪
一体何をプレゼントしてくれるのでしょう…
「プレゼントは剣だそうだ」
「〜〜〜っ(怒)」
ほぅ、お父さんありがとう私の心の感情の動きがわかる範囲で感じられました。何が貰えるのだろうというワクワクとした高揚感をプレゼントの中身が教えられて、嬉しいという感情が残りつつも高揚感は消え失せかわりにお父さんへの怒りがこみ上げてくる
何でバラすかなプレゼント何だから最後まで黙っててよ!
という言葉は飲み込み
「そっそうなんだ~」
「ああ、そろそろ本格的に剣の修行にうつっても良さそうだからな、頼んでおいたんだ」
「そっか」
それからお父さんとお話して、いつの間にか私は眠ってたらしく次の日の朝の寝起きは異臭で起きた
「フガ!」
なんの臭い!?
いやまて、この臭い何処かで…あっ男のニオイだ、つまりこのニオイはお父さ…
「う…ん」
目を開けると男性の胸板があったので、その体を上見ようと顔を上げると、気持ちよさそうに眠っているお父さんの顔が
「……ふふ」
ザレの頃には感じなかった。やすらぎが心をくすぐった。よかった今回の生は家族の絆をきっと感じている
その心を感じて二度寝をする事にお父さんのニオイと分かるとこのニオイもちょっとだけ受け入れられる
もう1度お休みなさい………
次は投稿が間に合うように書きます。遅れてゴメンナサイです
ではでは




