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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 10歳編

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201/220

185.魂を扱えるもの

お父さん、お母さん達へ

癒やしても癒やしても、それは、決して治ることなく治った気がするだけであり、その傷は簡単な事で直ぐにまた開く傷である。どうすれば…いいのでしょうか、私は……この傷を………

                アリシアより

グライド『ガタッ』「今お父さ『ゲシッ』」

ユナルテ「行くな行くな…」

アリーナ「だめ……行っちゃ、だめよ?」

グライド「し、しかし!」

ユナルテ「…………『ジーーーーー』」

グラ「はい……」

 ***ナルシェナ***


 ふーーーーーーーー


 いつまでも、アリちゃんをあのままにするのはよくないはずだ!


 そう意気込んで、一歩一歩踏み出す。


 無意識下なのかフランメちゃんが倒れた所まではゾッと何かが私を襲うだけ、たぶん私だからなんだろう。倒れるほどじゃないけど、いつまでもは居られない感じがする。


 更に2歩歩くと全身鳥肌が立つし、額から汗がた出るし、心臓の鼓動も早くなる。


 更に1歩といったところで足が思わず止まる。


 私を襲うのは恐怖…ソードウルフの時に感じた現状どうしようもない、自分では何も出来ないといった恐怖を感じ体が震える。


「…………『ゴクリ』」


 生唾を思わず飲み込んじゃう。


 自分がアリちゃんの下へ行けるのか悩む、現状まだまだ遠いと見るも、空間そのものが今は歪んで見える。


 本当に、たどり着ける?


 動揺が強くなり足が動かなくなった。次の瞬間


「しっかりしろ!ナルシェナ!」


 っ!?


 フランメちゃんの声が後ろの方から聞こえた。驚き振り向くも、少し離れた位置にフランメちゃんは居た。


 その顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。

 息も荒く私が感じている状態とは違うみたい…


 私じゃなきゃダメなんだ…アリちゃんを止めれるのは私だけなんだ…


 僅かに勇気が湧いてきて、一歩一歩また踏み出す。

 ありがとう、フランメちゃん。

 私の迷いを断ち切ってくれて!


 もう、怖くないよだってアリちゃんが私を傷つける事なんてないんだから!


 だから全部気の所為!気の所為!

 体から冷や汗がどれだけ出ようが、なぜか涙が溢れてこようが震えて奥歯がなろうが


 関係無い!




 ***アリシア***


『ガシッ!』

「っ!?」


 あれ?なに?

 私は今、羽交い締めされているんですよね?


 現状がどうなっているかを確認しても、間違いなく私は羽交い締めにされています。


「えっと?」


 頭の中で何度も確認しても、何がどうなって現、状況になっているか不明で戸惑います。


「とまった?」


 後からナナちゃんの声、どうやら私はナナちゃんに羽交い締めにされているようです。いったいどうして?


 と疑問に思っている間に、ナナちゃんは離してくれた。


「アリシアー!足!足!」


 足?


 フランメに言われて気がつく足の感触、何か柔らかい物を潰している感触、より深く入れることもできますが……おぅ


 下を見て確認、誰かの頭を踏み潰し中に私の足が……『ヌチャ』……入っていたようですね。

 ……汚い


「『Clean』」


 抜いてキーワード魔法を唱えて綺麗にすると死体が光って頭だけ治った


 そこで思い出す。

 そういえば異世界人を殺そうと思っていたと、やらかしなので話を聞き、やらかしの動機を記録にしっかりと残さないとなどと


 その結果何かが原因で記憶が飛んだのだと…


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


「黙れ」


「はい!………………」


「ナナちゃん大丈夫ですか?」


 異世界人を黙らせ、声をかけながら振り返るも


「うん、アリちゃんは今正常?」


 いえ、それよりもなんで汗だくに?泣いた跡もあるし、震えてる?


「ええ、正常だと…思われますが?」


「じゃあ念の為私がいいって言うまで、マジアリに変わって!」


 え?………まあ、ナナちゃんが言うなら……

 (アリシア)(ザハレグス)に簡易的に切り替えて………


 すぅ~っと感情が平坦に変わる。ナナちゃんの見た目や伝わってくる感触全てに何も感じなくなる。離れた位置にいるフランメの目視や魔力の情報として入って来るも全てに感情は何も抱かなくなる。


 ………………一応、分かりやすくする為に言葉遣いも切り替えるか



 ***アリシア (マジアリ)***


「……」

「……それで?現状はどういった状態だ?」


「にゃぁ〜、報告すると…」


 ノーラの報告で、私に何が起こったか確認した。


「なるほど…禁句か……『チラッ』」


 異世界人を見る。現状、生かしておく必要もなければ、コチラのことを聞かせる必要もない


 やらかし異世界人は即処刑と決まっている。理由は能力…チートを使わせないため即行うのだ、日にちを開けたり、牢に入れると逃げ出し、大量殺戮や建物の破壊を行う可能性が高いからである。


 だが、利用できる所は利用しよう。不良品というか改善の必要のある穴のある製品を作るとは言え魔導具製作者、完成品はこちらが作るが……


「ノーラ、コイツの被害者のリストを」


 片手をテキトウに少し挙げるとそこに、親指と人差指の隙間に紙を入れてくる。


「仕事が早くて助かる」


「そこは察しが良いと言うと思うんだが」


 水で顔を洗い、タオルで拭きながらフランメが言う。ナルシェナもそれを見て真似をするも、タオルがなくて貸して、とフランメが使ってない部分で水分を拭き取った。


 それはさておきフランメに言われた言葉は、確かにと思った。


「そうだな…」


 まあ、私にとってはあまり変わりはないが

 私が言った言葉に、直ぐに言った書類を持ってきてくれるのは私にとっては仕事が早いで十分、例え私が何を言うか何を欲しがるか分からず、あらゆる書類を用意していたとしても…ね

 ま、言わないが


 それで……なるほどなるほど


「おい、異世界人」


「はい!なんでしょうか!」


「まずは1人目の被害者の為に………」


 私はこのやらかし異世界人に、被害者達の為に予備含め障害者の為の道具を作らせた。


 しかし作らせる工程で面白い事も分かった。異世界人の発想の素晴らしさ、それに何よりも何もなしに作れる所だった。


 ……おいおい、コイツを送り込んだ異世界の神様よ、素材なしに作れる上に、職人が苦労して努力を積み重ね創意工夫を必要とする魔術回路を自分の手で書く必要がないことも判明した。


 コイツがやらかし異世界人でなければ生かしておいてもよかったんだが、やらかしてしまった以上は処刑である


「最後に…先程のモナレアートお嬢様の為の魔導具だが…あの子はマナ…空気中にあるあらゆる物を防ぎつつ呼吸できる魔導具、もしくはマナを体内に蓄積させない排出させる道具と……」


 とにかくモナレアートお嬢様に必要そうなあらゆるアイテムを作らせた。


「あ…あと何を作りましょうか?」


「不要だ」


 これで詫びの件で陛下の頭は悩ませる事はないし、スムーズに被害者本人、または被害者家族も納得はしてくれるだろう。

 受け取ってくれればだがな


「で、では自分はコレで解放…赦されるの…ですか?」


「は?赦される訳無いだろう?」


「え?……………ま、ま、待ってください!俺ば『バンッ』」


 頭を蹴り吹き飛ばした。復活する際に魔力の動きも見てなぜ復活するか、どこに道具があるかをしっかりと見る。


 しかし………見当たらない


「コレは困ったな」


 困りはしつつも、本人を問いただし、答えを求める前に何度か潰してから聞くことに…これで答えてくれればいいんだが


「おい、お前どうやってしぬんだ?」


「…………な」


 な?


「なめるなああああぁぁぁぁ!」


 うん?さんざん謝り怯えていたがなぜ急に?


 まだまだ元気なようだし、何も無くても、何もしなくても自動で魔導具を作れる為に即作られたらしいだが、どんな力か体も治った。


 まだ隠しているチートがあるかも知れないな


 片手に半輪、つまり合わせると1つの輪になる大きさは首よりやや大きめ…馬鹿なんだろうな、下から首に届くと?

 私の反射神経……いえ、この世界の人の反射神経を知らない?


 ま、両腕を伸ばして飛びかかろうとしているので顎を蹴り上げる。

『ゴガッ!』

「ぐっ」


「っ、させるかよ」


 蹴り上げられても輪を嵌める気概は消えず、体に嵌めるきであり私の軸足を狙う


 つまり頭を潰して欲しいと言うことだな?

 蹴り上げた足を頭に狙いをつけて落とすようにする。軸足は輪を避ける

 かなり無様であろうが、異世界人の思惑通りになるよりは良い


 飛び込んできた異世界人は地面を滑る。その上に私は足を下ろし、踏み付け背に立ち


「死ね」

『グシャ』


 う〜ん良い音はしなかったですね。


 光り、再び復活する異世界人

「くそぅ……何でだよ!」


 殺し方を工夫する必要がありそうですね。

 そう思って、どう殺すか思考を巡らせようとしたらナナちゃんが近づいて来て、私に声をかけてきた。


「ちょい待ちアリちゃん」


「……」

『コクリ』


 頷き返事をする。念の為にノーラに指示を出し、1振りの剣を黒羽根から受け取っておく


 不要な動きをしたら即斬る。

 ナルシェナには危害を加えさせない


「ねえ、異世界人さん。何の罪も無い人を攻撃して何とも思わなかったの?」


「あ?」


「ましてや、障害者……力のない…ううん、無抵抗の人を攻撃して本当に何とも思わなかったの?」


「……」


「もし、償う気があるなら力を貸すよ」


 …まあ、ナルシェナからお願いされたら、隷属の首輪をつけて黒羽根も付けて、徹底的に監視のもと働かせるがな


「そうだな、確かに心が……痛むわ『ザシュッ』」

「……アリちゃん?」

「痛むわぁ…だそうだ」


 よかった。余計な言葉を、ナルシェナに聞かせずに済んだな


「いやっ!?今の絶対に、痛むわけねーだろ!って言葉に続く言い方だったよ!?」


「いや確実に、心が痛むわぁ…という言葉だった」


「…………」

「…………」


『ピカー♪』


 私とナナちゃんが互いの意見を確認している間に異世界人復活、今回は首を落としたが…この異世界人の頭が生えた頭はそのまま


 新しい頭か…


「うわぁ〜、キモッ」

「精神を攻めていけば、生きることを諦めてくれるだろうか?」

「クソッ!クソッ!クソッ!」


 斬って並べて斬って並べて斬って並べてを続けて何回死んだか直接確認していけば精神がどうにかなるかもしれない…


「取り敢えずナナちゃん」


「そのマジアリの状態でナナちゃんと呼ばれるの違和感…」


 そうか…


「じゃあナルシェナ、1ついいか?」


「一般人的には、どんな拷問が精神を壊すには有効か教えてくれないか?」


 残念な事に私には理解は出来ない、私には分からないとなると、一般的な人に聞けば良い


「いや、分からない…」


 ………私はフランメを見る


「知らないぞ?」


 どうしたものか……と悩んでいると異世界人が愚痴りだした。


「何でだよぉどうしてだよぉ、人間モドキを殺して何でこんな目に合うんだ、欠陥品になったモドキを痛めつけたって良いじゃないか!殺したら喜ばれてもいいだろうに!なぜ!なぜこんな目にあうんだ!」


「そういうところだと思うんだが?」


 意味不明だな、人を人と扱わずに本人の意志を無視し、痛めつける。ただの犯罪というか


「人を攻撃する。盗賊ならばこの世界では合法だから人を攻撃したいならそっちを攻撃すればいいのに何で障害者をあえて選んだ?気持ちがスッとすると言ってもその段階で『あ、俺やべぇ』と思わないほうが異常だと思うんだが?」


「そうだね。アリちゃんに同意だよ、攻撃していい人がいるのに何の罪も無い人を攻撃したらだめだよ?攻撃されたら仕返してもいいけどさ」


「というか…異世界人よ、お前こそ精神障害者じゃないのか?」


 お?フランメいいことを言うな!

 そうだな、そうだよな


「だそうだ異世界人、私もそう思う。どうする?お前も障害者らしい、お前がお前を殺さなくていいのか?なあ?どうなんだ?」


 普通に聞いてしまった。が、ナルシェナも同意して、異世界人に聞く


「そうだね。障害者を攻撃していたのなら自分もいまそうだとしたら自分で自分を攻撃しないと?ねぇ人モドキさん?」


 フランメも睨み付けて異世界人に言う。


「そうだな、普通に生きて元の生活に戻ろうと頑張っている人を傷つけるなら、自分も同類なら自分を攻撃しないと不公平だよな?」


 フランメは障害者、普通の生活に戻れる幸せは、私やナルシェナよりも気持ちが分かるはずだ


「ふざけるな!俺は障害者じゃない!」


「いや、真面目な話だが?」

「いんや?本当に真剣な話なんだけど?」

「いやいや、自分をまともというなよ」


 言葉は違うのに声が揃うだけではなく、そのまま続く言葉は一緒だった


「「「お前は異常者で精神障害者だよ」」」


 本当にそうかどうかというよりも、彼に普通ではないことを教えるほうが大事だ


「くっ………あ………ああ……くそぅ……」


 言いきって、ショックを受けた異世界人の姿を見て満足したナルシェナとフランメをよそに誰か来た。


「待たせたなザハレグス!」


 国王陛下の登場です。

 その隣には欠伸を隠しもせずに尻尾を引きずって来る幼い姫……第15姫マルマーナ、王家の血筋の能力は私が知っているのは竜化、でも異世界人と戦うと言っているのに連れてきたって事は何かある?


「待ってないが?」


「くぁ………ん、やっほぉ……」


「相変わらず眠そうだな……」


 竜化にはすごい体力と精神力を使うと聞いている。眠いという事は、竜化を既に使ったのだろうなぜ連れてきたんだ?


「で、陛下なぜマルマーナを連れてきたんだ?」


「………え?知らんかったんか?」


 何を?というか

「……なぜ私が全て知っていると?」


「始める。んん〜〜」


 私と陛下がそう話している間に私の側まで来て異世界人を見下す。と急に力むように声を出す


 すると魔力が膨れ上がりマナが……逃げた。

 マルマーナは人の部分を多く残しつつ、頭に角が生え、目の瞳孔も縦割れに変わり、少しだけ鱗も肌に現れる。


 本来、王族にでさえ1部しか受け継がれないはずの竜の血筋の証が現れる。これは竜化の応用だろうか?


「コレは?」


 陛下に伺うと?


「竜の尻尾を持つ血筋はな、基本竜化という竜になる力を持つ」


 ああ、それは知ってるが…


「その副次的効果として、元々の竜の力…王家は竜の頂点である竜王の血を受け継いでいる。知ってるな?」


 まあ知ってはいるが


「竜王は神に等しき力を持つと言われている。ゆえに…魂をどうこう出来る力があるということだ、殺しても殺しても死なないと聞いてな、わざわざ連れてきたんだ感謝してくれ」


 いやな…お前の国で、異世界人をこの場にとどめている段階でこっちも感謝して欲しいんだが?


「……ああ、そうか」


 そう思っていたのもつかの間、私は1つの考えに至った。


「依頼の1つもこなせない私を笑いに来た。と言うことだな?」


「違うぞ!?」


「そうか?だったらなぜ感謝して欲しいなどと言う?そもそも、死なない事を事前に知っていた可能性もあるよな?死なない相手に悩む無様な私を見て聞いてさぞー」

「待て待て、勘違いも甚だしくないか!?」

「…どこが、被害者の事を考えたら早々に動くべき所をわざわざ私…鷹と苗木に持ってくる段階で、悠長に考えていたのだろう?」


「ぐっ……それは……」


「不味くとも、命の糧となる。その生命が死ねない運命を、私が終わらせる。悪となり善行を働けず改心しない命食べてる天へ昇れ、ではいただきます」


『チュッ』


 マルマーナが食事の挨拶をしたかと思うと、異世界人の頭にキスをする。するとビクビクッと体を震わせて沈黙した。魔力も気配もないし存在そのものが消えた不思議な感じがする。


「う”………」


 口を押さえ離れるマルマーナ、大丈夫だろうか?吐くか?吐いて良いものか?食べた魂抜け出ないか?


「ゲロマズ、ゲロマズゥ、まさかここまでクズいとは……こんなクズい魂久しぶりだよぉ」


 そう言いつつ魔法で口を濯いでからマルマーナはこっちに戻ってくる。離れた瞬間に私は処理して異世界人から離れ死体を火葬する。


「マルちゃん、すまぬなぁ」


 父親たる陛下は娘をマルちゃん呼び…いや、他の者もいるんだからさ、もうちょっと威厳保とうか


「父様、今日はもう無い?」


「ああ、無いぞ?」


「じゃあもう帰れ」


「……………」


 陛下硬直


「え?お父様と一緒に帰ろう?」


「や!……ザハレグス兄様、もとい、アリシアお姉様と一緒にいるぅ」


「ええぇ…わかった。ザハレグスよ娘を頼んだ」


 頼むなよ…


 陛下はトボトボと帰っていった。


「ん!」


 両手をこっちに向けて差し出し抱っこしてと意思表示するマルマーナ……よいしょっ、今の私は年下なんだがな……


「くぅ……………くぅ……………」


 抱き上げた瞬間に寝るとは…

 少し呆れ気味に思っていると、超小声でナルシェナが話しかけてきた。


「もういい?」


「ん?ああ、どうした?」


「えっと……何から聞けば良いのか……」


「アリシア、王家と仲良しなのは分かったが随分懐かれているんだな…」


「そうだな…それについては疑問ではあるが同時に納得もしている」


「そう…なのか?」


「まーね。アリちゃんはエレニカ第七姫とは子作りした中だしね。不思議じゃないのかな?」


「は?アリシアが?は?え?なんだと?え?え?どういう事だ?」


 ……ナルシェナ、それは今話すことではないだろうに、せめて公私共に仲が良いと話す程度でいいのにな


「フランメ……本当だ、事実なんだ、既に子供もいる。後悔はない」


「は?姫様との子供もいる?」


 フランメは何が原因なのか大混乱している。

 どうしたのだろうか?


「………いや、何も言うまい……何も言うまいと思うがその……な結婚していない子供でも作ったのだから大切に……な?」


 ……ああそうか、フランメの過去を考えれば結婚していないのに子供を作ったことに、違和感の様なものや自分と照らし合わせているのか


「大丈夫だぞフランメ、エレニカはもともと1人で育てる気で産んだから、お前の時の様にはならないぞ…」


「そう……か、それならいい」


 ホッとしたように言った。やはりそこが引っかかったのだな


「さて……帰ろうか」


 そう言って私は抱き上げていたマルマーナを抱き上げた状態から背負う方に変えて歩き出した。


「あーうん、でも私はコレを障害者の被害者達に渡して来るよ!」


 ナルシェナの乗ってきた馬車は魔導具を配りに行き、フランメの乗って来た馬車に私達は乗って屋敷に戻るのだった。


「あ……しまった。ナルシェナに伝え忘れた」


「ん?何をだ?」


「1部の障害者は自殺している事を」


「それは……マズイな」


「……………」

「……………」


 私とフランメは沈黙し馬車の音だけが響くのだった。

****** ****** ******

アリ「………………」

ナナ「…………恐い」

フラ「1度も本気で怒った事はないのはいいと思うが、逆にそうなった場合また止められるかどうか」

アリ「記憶が残らなかったことを考えると今回は特殊だと思いますが……う〜ん………」

ナナ「……もうヤだよ、同じ事があったらマジアリかザハアリに切り替えてね?」

アリ「いえそれ…………………善処します」

ナナ「うん…で『164.事件?』で出てきた魔術回路久々の言葉にぽやっとしちゃった。そういやぁそういう設定だったと…」

フラ「設定言うな」

****** ****** ******


ナナ「アリちゃん『183.障害者を狙う犯人』で王様が2枚用意していたと言ってるけど何を見てたの?」

アリ「……幻……でしょうか?ねぇ作者さん」

作者「申し訳ございません。いずれ直しますアリシアが見ていたのは今現在2025/03/09では、封印の方が2枚しか見ていませんでした」

アリ「頼みますよ?」

作者「はい…」


でわでわ、こういうミスもあり誠に申し訳ございませんでした。いつか流石に内容の食い違いミスはちゃんと訂正しようと思います。


でわでわ書く方を優先し、訂正はいずれで来週に間に合う様に書きます。

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