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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 10歳編

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183.障害者を狙う犯人

パパ、ママ達へ

理不尽に負けない、理不尽に挫けない、理不尽に立ち向かう。そんな人に私はなりたい

        異世界人と戦うナルシェナより


トラビト「パパが今『ガンッ』いっ!?」

スーナ「わん!トラ!待てだよ!」

イリーナ「良い感じに入ったが生きてるか?」

ネーナ「トラだし大丈夫でしょう?」

ママ達「わん!「「負けるなナルシェナ!」」」

 ***アリシア***


 私はナナちゃんを食堂で見送って食休みでちょっとした雑談してキリのいいところで、フランメに大事な話があると客間に移動し、真面目な顔でフランメに話しかける。


「フランメ、実はお願いしたいことがあるんです。コレはもちろん拒否してー」

「受けよう」

「ー……フランメ?内容を聞いてから判断したほうがいいですよ?」


 私が頼むのは囮役、『障害者を狙った犯罪者を捕まえてほしい』という依頼をこなすためです。ナナちゃんがいなくて助かったというべきかどうか……


「まあ普通はそうだろう。だが、戦う力もまだまだな私に頼む、ならば戦力では無い、そうなると囮の可能性ぐらいだろ?なら義足である私が必要そういうことだろう?」


「です…」


「そうなると、あの依頼か?あの障害者を狙ったー、とかいう依頼だと思うが」


「そうです。どうやら犯人が分からないがゆえに皆、異世界人が関与しているかもと怪しみ、受ける人が1人もいないのか、陛下から我が傭兵団への依頼として来てしまいました。」


 異世界人関与の可能性……

 犯人を見た人がいない、そうなると1度図書館で細かく今までどんなチートがあったか聞くか、みつぐさんから想像でもいいから聞く等の調べる必要がありますね。それでも分からなければー

『ガチャ』

「ガウ、ザレ、私が来たぞ!」

「ヴェルーナ様せめてノックを…」


 ヴェルーナ?

 ノックは大事ですよ?


「何故貴方が?あと最低限の礼儀を…」


「ガゥ?ヴァーチュ聖教国と戦するんだろう?呼ばれて交代要員の王子が派遣され、私がこっちでザレと合流するように言われたぞ?あと私とザレの間に礼儀は不要だろ?行き過ぎれば注意してくれ」


 私の最低限の礼儀と言ったのは、注意に含まれないんですか?

 ま…いいんですけどね。


「………早い………いや、そう思うと領都アースティンもライラックの到着は早かったですね」


「グルゥ…忘れたか?みつぐだ……定期的にセーブをしているから、本当は起こるはずの未来を変えれる。しかしそれではキリがないので選別し、必要があれば早期対応だけで済ませるようにし、起こる未来を変えず、後のことだけに手を出す」


 そうですか…でも、そうした理由を考えれば分かりますし、覚えている必要がないことなので忘れたんでしょうね。


 発生を止めないなら、知っていて後からみつぐさんにどうして?とか何故?とか様々な感情で聞きに行くことになる可能性もなくはない


 ならば、みつぐさんのチートは、そういうことにも使えると思って忘れている方がいいです。

 ですから、みつぐさんのチートに関しては、うろ覚えぐらいが都合がいいのですよ


「領都はともかく、今回は必要があったという事ですか?」


「がう……障害者事件の犯人は異世界人だ」


 っ!それは想像がついていますが!?

 情報を持ってくるなら能力を!チートを教えてほしいものです!


「グルゥ、それで私は昨日王都についたんだが休息をして、万全の状態で対処をするべく回復に努めた」


 ……ん?回復なら屋敷に来ればいいのでは?


 そう疑問に思っているとフランメが口を開いた


「ヴェルーナ様、あのフランメといいます」


「グルゥ♪君については聞いている。はじめまして、ヴェルーナ・ザハレグスというザハレグスの最初の妻だアリシアをよろしくな」


「あ、はい…はじめまして、見捨てられないように頑張ります。えっと1つ質問を良いですか?」


「がう、なんだ?」


「どうして、この屋敷に来なかったんですか?」


 うん、私もそれが聞きたい


「……きゅーん、王都に入れたのが時間ギリギリの夜に着いたんだ、日が暮れてザレにあったら抑えが利かないと思って、宿にしたんだ」


「え?」

「ん?んん?」


 フランメが意味が分からないと首を傾げ、私も意味が分からず疑問符を浮かべる。


 私は考える…

 抑えが利かない?

 まさかヴェルーナもしたいと?


「………ぐるぅ、ナデナデ、わしゃわしゃ、してもらって、さらにぎゅ~っとしてもらいたくなるんだ」


 あ、失礼……普通のスキンシップでしたか、何日も致していたせいで、思考がピンク寄りになってましたね。


「そ……そうだったんですか?ですがその程度ならしてもらえばよかったのでは?」


「……が…がぅ……そのまま致しそうでな」


 あぁ…結局するんですか、では駄目ですね。そうなるとヴェルーナの判断は正しかったという事ですね。


「そ……そうなんですか、答えてくださってありがとうございます。」


「グルゥ、いい……でだなザレ、そうして避けて冷静な状態で会う理由は先ほど言った異世界人のせいだ」


 ……聞きましょう。


 私はジェスチャーで促す


「ガウッ、異世界転移者…今回のチートは魔導具師なんでも作れるらしい、空間断絶とか催眠スプレー、絶対に当たる銃、自動で防ぐ盾、等など好き放題」


 それはそれは、とても面倒くさそうな相手ですね。戦いたく…ありませんねぇ


「はぁ〜、で?どうして障害者を狙うのか、理由は分かりますか?」


「にゃぁ~、それはネコが5年前に酒場でその異世界人が愚痴っていたらしいにゃ」


 ん?5年も前からいたのですかその異世界人


「あの、ノーラ様」


 フランメが理由を聞く……その内容は前世で介護疲れからの過労死が理由だった。


 猫の部隊が集めた情報はこうだ




 仕事で介護士だった彼、普段は介護士として働き頑張ってた。しかし母親が事故で障害者となり歩けなくなった。母親はいいました

「よかったわ、専門家がいて安心するわ世話をお願いね」

 それに対して父親も

「たのんだぞ」

 だけ……まあ親だし、仕方なく見るも、施設の人は多少なりとも感謝はしてくれたり、申し訳なさそうにするが、みんながみんなそういうわけでもなく、もちろん金を受けっといるから当然、仕事なんだから当然といった人もいる。

 そんな苦労はある。

 しかし家は家族は違う。

 確かに仕事では、金を受け取っている仕事だと割り切れる。だが親では無理だ、それが大きな精神的負担を増やし、親は親で息子である自分がやって当たり前という精神で感謝どころか

「呼んですぐに来ないのは何でよ!私が呼んだらすぐに来なさい」

 等の奴隷のようの扱う。

 父親に相談しようとも一切取り合ってくれず途方に暮れるしか無かった。

 仕事で頑張り家でも働く、肉体的にも精神的にも追い込まれてある日、親の前で操り人形の糸が切れたようにパタリと倒れて動けなくなった。

 親は心配するどころか

「何寝てるのよ!さっさと起きなさい!」

 と暴言薄れゆく意識の中、彼にかけられた言葉は罵詈雑言ばかり…

 頑張って肉体も精神も削ってきた結果がそれであり、肉体を再構築された異世界転移後も、障害者を見るとトラウマの様にすべてを思い出し、腹の底からどす黒い感情が湧きだつらしい




 ………はぁ〜、最後近くまではまあ、ひどい扱いを受けたのですね。くらいは思いましたが最後はアホらしいとしか思えませんでした。

 とっとと今と前は違うと認識し、そんな黒い感情なんか気の所為としておけばいいのに


 あと、何故家を出て一人暮らしとか、親を見捨てると言ったことが出来なかったんでしょうか?


 他にも「仕事だからやれている」と言ってお金を請求もできるはずですし、父親をぶん殴って説得や異常者のような行動を家でし始めて親に恐怖を与えるのもいいですよね。


「はあ、なんですかそれ?無関係の人に八つ当たりということですか?」


 そもそもせっかく異世界転移したなら、大人しく幸せなスローライフでも送ってほしいです。


 しかし、もしかして…


「なあ、アリシア、ノーラ様、ヴェルーナ様その異世界人、たまたま1度だけ、怒りの心に従って手を出したら心が晴れたから、犯行を繰り返しているとかないよな?」


 フランメが的を射た様な答えを出しました。


「……可能性が高いです」

「がう、私もそう思う」

「ちっぽけな動機、それが真実もあるにゃ」


 そう、それが1番あり得そうなんですよねぇ


 ちょっとした事で手を出した。

 もちろん最初は、ちょっと押した程度なのかもしれません。でもそれで相手と口論の末突き飛ばし相手が転ぶ、その光景が彼にとって心が少し晴れた。


 そのスッキリする経験が……心に何かの作用をして、ストレスが溜まると障害者を虐めるとストレス解消となりそれが癖になってしまった。


 そう考えれます。なので賛同するように私も言葉を発し


「理由がなければまあそんな所でしょう。人とは、意外と小さなきっかけから、何かが始まることがありますから、良いことも、悪いことも、ほんの些細な事から……ね」


「確かにそうだな………………ん?」


 フランメは頷いた後、何か思い至ったのか少し青い顔になって、私たちに向かって真剣な目をした。


「なあ、アリシア1つ聞きたいんだが被害者の怪我の度合いはどうなんだ?」


 どうとは?


「知っている。もしくは、情報があるなら教えてくれ!」


 何故そんな事を?

 と思いつつも私は指を1本立ててからクイッと曲げる。


 するとノーラは王都地図をテーブルに広げる。メイドはすかさず小筆と赤インクを持って来てノーラに渡す。


 ノーラは無言で印をつけていくが…

 バツ印の横に丸を書き数字を入れて、その横にはアルファベット1文字を入れる。


 次々と描いていく中でマルの中の数字は重複なし、アルファベットは重複するものがある。

 コレは犯行現場と怪我の度合いが記されているということです。


「犯行現場は数字で、その横のは何ていうのか知らないが重複しているのがあるな…怪我の度合いか?」

「にゃ」


 フランメの言葉にノーラが答えます。


「なあ、アリシア…これ、数字が上がると同時にではないがもう1つの字は上がってないか?どうなんだ?」


「ええ、上がってますね最後は重傷ですね…」


 そう数字が1、2、3と増えていき、一定数を超えるとアルファベットもa、b、cと変わっていき怪我の度合いが大きくなっている


「ノーラ、今回の怪我の度合い表記はどんなふうに?」


「『a』は義足や義手といった、義肢や杖等の道具のみにゃ、『b』は軽い打撲擦り傷、『c』は切り傷と言った具合にゃ」


 で?それで段階上げしていったら、現在あるアルファベットの『e』は、いったいどんな怪我になるのでしょうね?


 などと思っているとノーラの背後に誰か現れる

「ノーラ様、昨夜の事件報告書をお持ちしました」

「ご苦労にゃ」


 紙を数枚渡すと一礼し消える。

 ノーラは即座に目を通すと…目を細め、尻尾が不機嫌そうに揺れる。


「ザハ、模倣犯と思われる連中が現れたのと、もともといた犯人がとうとう殺人を起こしたにゃ」


「……」


 なるほど…陛下は(あらかじ)め、みつぐさんに聞いていたか、既に報告に上がっていたので、それで2枚用意していたんですね。


 いえ、それならそうと言ってくださいよ

 大事なことですよね?


「それでもともとの方……異世界人が犯人と思われる方が殺人を犯したのは、間違いないのですか?」


「にゃ!」


「そう、なん、ですか……はぁ〜」


 ここ、重要です。

 私達……つまり、この世界の住人の事なんですけどその私達と違って、殺すという概念が違うのです。もちろん、みんながみんな平気で命を奪うという事が簡単に出来るわけではありません。


 ですが、魔物が居て、賊が居て、殺さなければ殺される。そんなこの世界の住人は割と割り切れるんですが…異世界人は特に転移者は例え賊でも割り切れず悩まされる人がいるのです。


 もちろん個人差がありますが割と多いとだけ言います。悪滅の精神を持つ人もたまに居て、あなたの方が悪では?と思うパターンもありますけどね。


「……な、なあアリシアナルシェナの所に行ったほうがいいんじゃないか?」


「ん?何故です?」


「いやだってな、ナルシェナだぞ?模倣犯は今聞いたが見かけたら首を突っ込むだろうし、エスカレートしていって殺人まで起こしているし、もはやなりふり構わず眼帯も普通と違ってという判断基準で、ゆるくなっているかもしれない」


 なるほど


「それだけじゃなく、障害者の家も襲撃するんじゃないか?」


 あ………


「そうですね。ナナちゃんが会いに行ったモナレアートお嬢様は、マナ拒絶症と勝手に名付けていますがパッと見、呼吸器障害に見えなくもない…」


「呼吸器障害?」


「はい、モナレアートお嬢様は、マナにアレルギー反応を起こし咳き込み、喀血もするそうです。気管支や肺から出血するほどということですね。なので口を覆うマスクをつけて、マナを含まない空気を吸うしか無い生活を強いられています」


「それはつらいな…」


「現在、その装置が設置型で部屋から動けないそうです」


「なんだか息苦しさを感じそうだな、そんな生活はキツイだろうな」


 まあ異世界には、化学物質過敏症という症状があるそうです。普段の生活環境の中、微量な化学物質に反応してしまうので、とても大変ということしか知りません。


 触れても駄目なら、触るもの触れるもの、全てに気を使い生活です。身につける下着から悩まなければなりませんし、もしかしたらもう服装の自由が消えるかもしれません。いえ、それだけではなく肌につけるもの、化粧品も気にしなければだめとなると大変でしょうね。この世界ならまだ大丈夫かもしれませんが異世界はこっちの魔法文化と違い化学文化ですからね合成成分と言うのがほとんどかもしれません。


 そして空気ならニオイ全般に気をつけなければなりません。目に付く匂いそうな物質全てに気をつけて呼吸がままならないでしょう。もしちょっとでも臭った瞬間が危ないわけですからね。


 そう思うと化学物質過敏症は場合によっては部屋から出れないのと同じ様に窮屈感や息苦しさを感じるだけではなく全てに気をつけて生活ですから気苦労が絶えないでしょうね。


 なら装置の小型化か、上手い具合に魔法で防げる様になればという可能性があるぶん、モナレアートお嬢様はマシな方なんでしょうね。


「で、どうなんだ?アリシア」


 おっと考え事で話しがそれました。

 ナナちゃんが危ないのではないか?でしたね。

 確かに…


「可能性はありますね」


「じゃあ直ぐに向かったほうがいいだろう!私は今日も屋敷にいよう」


「そうですね。しかし模倣犯の方もどうにかしないといけませんね。こっちは賊程度といえばそうですけど捕まえないといけません」


 フランメを囮にした場合、賊か異世界人かどっちがかかるか分かりません。もし、異世界人の方だったら?

 もう殺しもしている以上、かなり危険です。模倣犯にあたった場合は問題なく対処可能、とはいえどっちも囮にする以上フランメが傷つくのですけどね。


「どっちも後手……やっぱりめんどくさいですね!異世界人は!」


「どうしたアリシア…」


「現段階で異世界人が殺しもした以上、フランメの囮捜査は無しです」


「ああ、そうだな」


 ではナナちゃんのー

「は?」


 私が常人把握しているナナちゃんの魔力反応が消えた?


「どうした?」

「がう?」

「にゃ?」


 私は驚き固まり、何度か把握しようと確かめるが……ない……ナナちゃんの魔力を把握出来ない


「フランメは屋敷で待機!ヴェルーナは陛下へ異世界人と交戦すると伝えてください!ノーラは数名連れて私と共にナナちゃんの下へ!『ready』『stepped leader』」


 言うだけ言って私はナナちゃんの下へ最速で向かう




 ***ナルシェナ***


 モナレアートちゃんの屋敷に着いた瞬間に違和感があった。ドアは壊されてたし使用人さん達が倒れていた。頭をよぎったのは障害者を狙った犯人……障害者、モナレアートちゃんが障害者の何に当てはまるのかは私には分からないけど


 間に合うなら助けないと!


「『全力…』あ、モナレアートちゃんの為に使わないほうがいい?」


 確認後に使おう


「共に行きます!」


 アインさん登場、ヴァネリアさんもいる


「リュピ、スーリア、ミュイは屋敷の人の治療と避難を!」


 そして私とアインさんとヴァネリアさんで、モナレアートちゃん部屋に向かた。


「扉!」


 アインさんが言うと、ヴァネリアさんが体当たりでぶち破り、その後アインさんが入りヴァネリアさんも直ぐに入る。


 大人は足が早いなぁ

 ん?私は2人にだいぶ離されたよ、まあ気持ち的には一緒にと思ったけど、モナレアートちゃんが助かるなら良いんだよ…うん


 でも2人が先に入ったなら、もう終わってた『ドンッ!』っ!?


 え?ヴァネリアさんが飛ばされて部屋から出てきた。


「ヴァ、ヴァネリアさん?」


「大丈夫です、モナレアートお嬢様も現状は無事ですが装置が止まって危険な状態です。」


 ヴァネリアさんと一緒に部屋に入ると


『ピピピピピピピピピピピピ』

 装置が音を出してる。

「ゴホゴホッ!……っ!ゴホゴホ!?来てはっ!駄目です!ゴホッ!ナルシェナさん!」


 うっわぁ…ベッドが血で真っ赤だよ


「だ、大丈夫?」


 アインさんの方を見つつ、モナレアートちゃんに近づく


「しっ!」

「っ!」

「〜♪」


 アインさんが正面からナイフで攻撃、背後からヴァネリアさんが剣で攻撃の同時攻撃だけど、犯人の異世界人は無防備に立っているだけ


『ガッ』✕2

 という音と共に何故かアインさんもヴァネリアさんも何故か斬られたのか血が吹き出す


「くっ!」

「っ!」


 え、ええ〜


 私が思ったのは、理不尽なぁ…という思い

 攻撃が弾かれたのはシールドとかの魔法だろうなとは思えるけど…なんで攻撃した側が攻撃を受けたのか?


「まだまだ行きますよ!『身体強化!』…っち、魔法無効化の力も持っているのですか!」


 アインさんがわざとわざ言うのは私に聞かせるため?


 っと、それどころじゃない、注意を引きつけてもらっている間に、モナレアートちゃんに装置の事聞かないと


「モナレアートちゃん装置どうすればいい!」


「…っ!逃げて!」


「いや無理!だから装置どうすればいい?」


「?……??」


 ん?言い方間違えたかな?でも急いでるから気にしない


「装置!動かすのどうすればいい!?」


「ゴホゴホ……えっとですね」


 装置の動かし方を聞いて、操作して正常に動く、その間も戦いは続いているようで音がする。

 異世界人強いようだアリちゃんは異常を感知して来てくれないかな?

 操作して少し、まともに息が吸えて段々と落ち着いて行くモナレアートちゃん


「よし、大丈夫そうだね。私も!」


 と思い戦ってる方を見るとヴァネリアさんもアインさんもズタボロだ


「……っ!」


 驚き戸惑ってしまった。いけないいけない!

 しっかりしろ私


 えっと魔法無効化があるんだっけ?

 じゃあなんでこっちの攻撃は効かないんだよ!


「私も試す!」


 異世界人に殴りかかる


「っ!」


 私を見ても何も気にしない、むしろ馬鹿にするような表情をする異世界人


「ふっ!」

『ガンッ』

 狙ったお腹の少し手前で止まる

『ドッ!』

「ぐぅ!」

 直後、私のお腹に衝撃が来た上に、威力がそのまま返ってきたのか吹き飛ぶ


「くっ……ううぅ……」


 全く原理が分からない、アインさん達は剣やナイフの為切り傷、私は殴ったので打撲


 刃物とか関係ないんだね。

 魔法無効化は私達だけ?

 アレは魔法?それとも異世界人特有のなにか?


 さて、どうしよう…


「さて…そろそろ分かったか、なら邪魔しないでどっか行ってくれないかな?君達は健常者みたいだし、俺は障害者だけ殺すつもりだから君達には興味ないんだよ」


「ない!友達を見捨てる選択なんて、私はしない!」

「ナルシェナ…さん」


 モナレアートちゃんの声が聞こえる。

 うん、私は見捨てない、せめて時間稼ぎぐらいはしないと…そうすればアリちゃんが来てくれるはず


「は〜、かなわないって分からないかな?」


 そう言うと異世界人はナイフを数本出し放る


「行け」


 放ったナイフは異世界人の言葉に従う様に空中を飛ぶ…飛ぶ!?


「なっ!」


 私に3本向かって来る。後にはモナレアートちゃん。避けたら…モナレアートちゃんの方へ行く?


 分からない!なら受け止める!


「『ドスッ』っ!」


 1本は右腕で2本目は同じく右腕に私から当てに行った。3本目は軌道が変わり曲がって後に!?


「行かせるかあああああぁぁぁ!」


 左手で持ち手を掴む


「よし!」

『グイ、グイ、グイ』


 …コイツ動くぞ


 掴んだのに止まる気配が無いし、刺さったナイフは動く気配はないつまり1本だけモナレアートちゃん狙いだったようだ


「えーまだ頑張るの?殺す気無かったのに…しゃーないヤルか」


 アインさん達は?

 掴んだナイフ2本が動くのか、力が緩めれないようで戸惑っている。1本は私と同様腕に刺さっている。


 1人3本ずつか…それだけでよかったのかな?

 でも次は、こっちを殺す気で来るのか………


こっちの攻撃は効かない上に反射、理不尽な道具持ち、さてさて………ど、どうしよう。

****** ****** ******

ナナ「異世界人怖い……」

フラ「何がどうなってるんだ」

アリ「魔導具です。異世界人の作る魔導具は私達の常識外、この世界の常識等を無視できる特性を持ちます」

ナナ「は?それ卑怯じゃない?」

フラ「……神様の違い?」

アリ「です。この世界の神はこの世界の理がありますが、異世界人に力を与えた神はこの世界の理を守る必要がないので……ズルイんです」

****** ****** ******


2月って前回も閲覧数が増えて驚きでしたが今年も閲覧数増加で嬉しい限りです。

ブックマークも増えてリアクションも増えて感謝感謝です!

でわでわ、間に合え来週に!

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