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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 10歳編

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180.何かが屋敷に来た

パパママ達へ

子供に……元気を……与える方法を………プリーズ!

         子供と対面中のナルシェナより

トラビト「………変顔か?」

イリーナ「お菓子?」

スーナ「わふ?戯れるのが1番!」

ネーナ「それより、もどういう状況なのかしら?」

 ***ナルシェナ***


 部屋の中に入る。閉じられた窓のせい、というよりもこの部屋の空間自体が閉じられていたかのように、新鮮ではない空気を感じるし呼吸もなんかしづらい


 だけど……私の目に映る初めて会う彼女の方がもっと呼吸しづらそうだった。


 だって…大きな、よくわからない箱から太い管が伸びていて、管の終わりには彼女の口と鼻を覆っている。

 口と鼻を覆うってことは、呼吸系に問題があるのかな?


「初め…まして」


 声をかけるとコチラを向いてくれた。彼女は小さくゆっくりと頷いてくれた。


「初め、まして、私は、モナレアート、と言います」


「うん、モナレアート様だね。私はナルシェナって言います。よろしくお願いします。年齢は10歳」


 頷き返事してくれるモナレアート様


「同じ、年の子、初めて、うれしい」 


「そうなの?」


 と私が聞くと小さく頷いてニコニコ笑顔になった。うーん、同じ歳の子が初めてなら……よし!


「じゃあね。自己紹介がてら、私の過去を教えてしんぜよう」




 ***アリシア***


 ………ナナちゃんが何を話すかと思えば、本当にただの過去の話でした。

 ホンド村に産まれ、現在に至るまでの話を


「私はね。3歳ぐらいの頃はね、何でもかんでも触って確かめてしまう癖があってね、親にペチペチ手を叩かれたりね、触る前に持ち上げられたことが何度もあったんだよぉ」


 そうでしたね。


「それでね、ある雪の日なんだけど、水溜りが氷っていて、年上の人が踏んで割ってたんだぁ、だから私もやってみようとしたんだけど、踏んでも割れなくってさ、もっと力を入れて割ろうと動いた瞬間滑って転んじゃったんだぁ」


 でしたね。あの時はきれいに転びましたね。


「イタタと思っていたら周りから笑い声が聞こえたんだ」


 そう…小さな子供が外で遊んだりする時は大人がいるし、学ぶ勉強の時も同じである。

 つまりナナちゃんの言っている話とは、お勉強会の時の出来事で、雪が降っていた。

 ついと言わんばかりに教師役の大人が『外でちょっと勉強しよう』と勉強会用の家から外へでて雪の自然現象の話をする時の出来事です。


 そう、話を聞かず空ではなく、地面の氷で遊んでたナナちゃんが転んだんです。

 ナナちゃんは教師の話ではなく、自分で試し、自分で学ぼうとする精神の持ち主

 ナナちゃんが言った通りの出来事が起きました。


 実際に当時のナナちゃんは、実践して学ぶ派で氷の感触、踏んで学ぶ事は、氷の『割れる』と『割れる感触』と『割れる時の音』それらを知って学んで楽しむという性質が…

 私のナナちゃん観察結果での答えなんでした。


 ええ…昔から葉っぱを千切るのも触覚の『温度』と『触り心地』で楽しみ、千切れる『音』を聴き千切る力の『加減』をと…幼い頃のナナちゃんは1つで複数楽しむ子でした。

 まあ私も、そんなナナちゃんの観察と同時に私も知らない新たな知識を得て、堪能していましたけどね。


「笑われたのですか…」


「そう…笑われたよ、バカにされたんだいろんな言葉を投げられたよ」


 やはり、あの時ナナちゃんが言われた言葉は今でもナナちゃんの中に残っているのですね。


「『転んでるしバカじゃん』『ナルシェナ何やってんの?』『氷が滑るのは当たり前だろ』『あーあ、服汚してるし』『ダッサ』『見たか!今のいいコケっぷり』『氷を踏んでるのが悪いね』『氷に乗るなよ後で踏もうと思ってたのに』『クスクス、何をやってるのナナ?』『ナルシェナがころんだぜ、ハハハ』『あははは、どんくさいやつだ』『ころんだころんだ』『クスクス滑るから気をつけてね、ナルシェナちゃん』『フフフ、氷は滑るよ?』『またナルシェナ?ふふふ、気をつけなさい』とかまあいろいろね。ママですら私を笑ったんだ」


 もちろんそれだけではありません。当然心配している声もありました。ですが人とは不思議で誹謗中傷の声がよく聞こえ、心を痛めつけるのです。


「まあ、それは…」


 モナレアートが悲痛な表情でナナちゃんを見るも、ナナちゃんは明る顔と声で言う。


「そこに救世主が来たんだよ」


 ……誰の事でしょう?そんな人いましたっけ?

 私の記憶ではあの時手を差し出したのは私だけだったと記憶してますが?

 まさか?


「救世主……それは!私の共婚者!あの子アリちゃんことアリシアが…アリシアだけが私の心配をして手を差し出してくれたんだよ!」


 ナナちゃんが手のひらで私を指します


 …………は?私が救世主?


 私の記憶ではただ『だいじょうぶ、ですか?』としゃがんで手を差し伸べただけなんですが…


「心配、してくれる、相手は、大事、ですわね」


「そうなんだよ!周りが私を笑い貶すなか、アリちゃんだけが心配し手を差し伸べくれたんだぁ、でね。私それがもう!すっっっごい、嬉しくてさ、けどまだ完全に信用できなくて何回か試すの、そして……ある日私はアリシアを信じる事に決めて、お互いに愛称呼びをお願いしたんだぁ」


 あー、なるほどなるほど、あの日からでしたか


「っ!それは、素敵な、出会いと、思い出、だったん、ですね!」


 キラキラと、それはもうキラキラと目を輝かせ、楽しそうにナナちゃんの話を聞く、モナレアートお嬢様


 私はナナちゃんに任せていいと判断しお茶をもらいに行ったり、モナレアートお嬢様が使っている呼吸の為の道具の観察をした。


 この道具のお陰で、血を吐くような事にはならず呼吸をして生きていられる。

 しかし私は考える。では食事は?


 そう思い、モナレアートお嬢様を改めて見ると痩せ過ぎています。いくら貴族お嬢様と言えども、筋肉がないでは話にならないほど腕は細い、きっと体を見ると骨がよく見えると思いますね。


 となると食事も厳しい…


 私は、何度目かのお茶の為のお湯を貰いに行った帰りに、ヴァネリアが報告に現れました。


「…どうでしたか?」


「団に治療方法の研究依頼がでたことは確かなようです。だいたいの見積もりがありました」


 嘘ではなかったですね。

 コチラですと1枚渡されて見るも


「結構な値段ですね」


 私でさえ、あまりの値の高さに少しおかしいと怪訝に思い言うと、ヴァネリアは続きを話してくれる。


「その原因としましては、1番目と2番目に記載されているお値段が理由ですね」


 言われてその欄を見るとまあ納得

 とってもお高いですね


『マナの完全不使用の研究』

『マナ不使用の道具作成費』


 そう…この2つが貴族でなければ、絶対に、諦めるほどに高い費用が書かれている。


 しかしそれに関しては当然と言えば当然である。この世界でマナを使わないという概念がほぼ無いのです。なので高くなる事は当然であり、初めて考えるも同然なのですね


 もし…日ノ本が存在していれば安くて簡単な解決でしたが滅びましたし…より一層マナの不使用は何々という定説が幾つも生まれました。


 なので高い訳です。マナ……魔法、魔力、それらを使用しないなんてあり得ない、使って当たり前な私達、喉が渇けば水を()()()出せばいい、暑いなら涼しい風を()()()出せばいいのです。


 それに、魔法はその様に使いたい瞬間に使うのですが、維持に意識と魔力操作が必要です。では継続的に使うには?

 となると答えは簡単、魔導具です。


 宿に関しても各部屋に設置されている照明に防音に防犯対策だけでも3つの魔導具があります。設置式で必要魔力は線により1箇所から供給されています。

 みつぐさん曰く『そこは電気の配線と一緒で同じだね。ただ供給元がバッテリー式で建物内にあるというだけかぁ……うーんやっぱり継続的エネルギーは必要で不可欠なんだね』との事


「逆に、団鷹と苗木以外にも、依頼を出したことが不思議すね」


「それだけ必死だったと言う事と、早期解決を目指していたらしいです。なのでギルドへ依頼を出したのですが…」


「ですが?」


 続きを促す


「5人の研究者が受けたいと申し出てきました」


 5人もいたのですか


 私が、少し驚いているとヴァネリアは続きを言う


「うち3つは詐欺でしたが、当主様は見事、当たりを引かれたのはすごいと思いますね」


「それは…確かにすごいですね」


「1人はもちろん我が団なのですがもう1人の者も独自に研究していたようです」


 1冊の本を差し出されたので受け取り題名を見ると『マナを拒絶する体を持つ人』そう記載されていました。


 はぁ………


「他にも『マナが有るのが何故当然なのか』とか『もしもマナが消えたら我々は生きていけるのか?』等もマナに関する著書をだしております」


 あ〜…なるほどそれが信じるというか、この本自体の症状の娘がいるから、その本を出している人に頼ったと…


 そう思い本をもう一度確認してからヴァネリアに渡す


「屋敷に帰ってから読みます」

「了解です」


「それで…ハイエルフは本当に原因不明と?」


「そちらはコチラになります」


「ふむ………」


 そういったやりとりを何度かして、私はいろいろと聞いてからナナちゃんのいる部屋に戻るのでした。


「でねでね!」


 元気に話が続いてますねぇ

 もう5時間ぐらいあのままですし、モナレアートお嬢様も終始ニコニコです。

 ですが…そろそろ時間です


「ナナちゃん」


「ん?」


 私の方を振り返る。一切疲労が見られないですし、まだまだ話足りないと言わんばかりに元気ですね。


「もう時間です今日はここまでにしてお(いとま)しましょう」


「あ、もうそんな時間?そっかじゃあ…」


 モナレアートお嬢様の方を笑顔で見る


「迷惑じゃ無ければ明日も来ていい?」


「っ!」

『コクコクコクコク』


 元気よく頷くお嬢様、マスク取れません?


「うん、じゃあまた明日来るね!」

「ではお邪魔いたしました」


 そして帰る。一応屋敷の主人に依頼継続の意思を伝えー

「お友達になったから依頼は今日まで!明日からお友達として訪問しますのでお金は要りません!」


「だそうですので訪問の許可を」


「そうか…あの子にお友達が………」


 ナナちゃんに近づき手を取り、涙を流しながら何度も、ありがとうありがとうと言葉を述べる。


 流している涙は間違いなく、随喜(ずいき)の涙ですね。


「では明日」

「また来ます!」


 …………………

 …………

 …


 屋敷へ帰還しフランメとも合流、歩きながらh今日何していたか聞く、理由はみつぐの魔力が1度も屋敷に移動していなかったから


「ああ、ずっとアトリエで祖父の頭を作っていた」


 ………もうちょっと言い方ありませんか?


「祖父の人形の頭ですか」


「ああ、今いろんな表情を作ったし、ちょっとだけ絵も描いたぞ」


 充実していて何よりです。


「プッ」


「リエル?」


 何故か吹き出したリエル


「どうしました?」


「あ、いえその……作られた頭が何故か表情豊かでして…」


 聞くと驚愕、号泣などがあるそうでして、まあいいんじゃないんですか?


「お父様!」

『ポフ』


 いきなり抱きつくサラニア


「お待ちしておりました。さあさあコチラへ」

「味見の段階で、かなり美味しくできましたので不味いことはございません。堪能していただけると思います」

「ガウガウ!」


「それは、今から楽しみですね。怪我などはありませんでしたか?」


「はい!」

「ええ、包丁を使う際には細心の注意をしまして問題はなかったです」

「がう!」


「そうですか、メニューは?」


 と話をしながら食堂へ、手洗いうがいをしたかったのですが引っ張られるのでクリーンの魔法で済まします。緊急という事で許してください


「手洗いうがい…」

「ナルシェナ許してやれ」


 フランメありがとう御座います


 ………食事は普通でした。というか興味ない人にどんな美味しい料理を出されても………ねぇ?


「ごちそうさまでした。とてもおいしかったですよ」


 そう言うと子供達は大喜び


「嘘つけぇ」


 ナナちゃんの小さなつぶやきは無視しましょう。ナナちゃんにも料理は出ましたけど、好きな硬い物か、噛み応えのあるものが出なくて不満が溜まっているのでしょうか?


「ナルシェナ、しーーーー、知らなくて良いことってあるもんだぞ」


「そりゃそうだけどさー………そうなるとフランメちゃんがアリちゃんと抱き合ってた事も知らないフリしてた方が良い?」


「え!?あ、見ていたのか?」


 ん?なんかそっちは修羅場になりそうですか?


「うん、だから私とも!」

『ガバ』

「お、おう…」

『ぎゅっ』


 よかった問題ない『ガタッ』


「「「「「「?」」」」」」


 私が急に立ち上がった事にみんなが静かになる


「どうしたのアリちゃん」


 私は意識を集中して、感じている魔力に間違いない事を再度確認する。


「はぁ〜〜〜〜〜〜」


 私のため息に皆が気になる様で『じーー』っと見てくる


「来ます」


「なにが?」


 私は誰が来るか言うのを躊躇ってあえて言わないことにしました


「来ますので見て確認をしてください」


「?」


 みつぐさん、1人で来てくださいよもしくは旦那たちとだけで

****** ****** ******

ナナ「ワクワクだね!」

フラ「?」

アリ「仲間になった場合の未来を想像しているんだと思います」

ナナ「私は眼帯、アリちゃんはオッドアイ、フランメちゃんは義足、これでモナレアートちゃんが仲間になったらマスク!」

フラ「………それはそれですごいな」

アリ「どうなるかは不明ですよ」

ナナ「想像は自由だもん!」

アリ「そうですね……」

****** ****** ******


作者「違う。こういう話の予定じゃなかったんだ」

ナナ「じゃあどんな予定だったのさ…」

アリ「プロット書かないから…」

作者「普通のマナ拒絶症的なマナにアレルギーの話の予定だったんだ、しかも親が悪い詐欺師に騙されて的な軽い話でサクッと終わらせようとしたんだ…」

ナナ「元の面影は…マナ拒絶反応ぐらい?」

アリ「………まさかとは思いますが仲間になる可能性がありそうですか?」

作者「無い…無い、はず、ですけど…」

ナナ「……………」

アリ「名前さえなかったフランメの前例もありますし絶対とは言えませんよね」

作者「はうっ!?」


でわでわ、また来週…今回は短くてごめんなさい


あ、それと『いいね』ボタンがリアクションに変わりましたね。よかったらリアクションをしてもらえると助かります。感想の言葉よりもダメージは絶対にないので、安心してなるほどと受け入れられるのでリアクションは大歓迎です

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