176.アリシアせっかく出てきても…またも
心中のメモ書き
あーもー、子供って面倒臭い、産まれたからには生きる権利も死ぬ権利もその身にある。が産み出した側には責任が存在する。ですが得がない、子供は親の財産を奪う、時間を奪う、空間を奪う。まあ当然ですよね。一人の人なのだから、じゃあいらないですよね?無駄ですよね?作らなくていいのでは?
メモ書きに書いた内容に自己嫌悪するアリシア
アリ「心が冷たいを通り越している気がしますねぇ……」
ナナ「アーリーちゃん♪」
アリ「っ『グシャッ』…はいなんでしょうか?」
ナナ「お話ししようか?」
アリ「……………………はい」
***ナルシェナ***
やっばいなぁ、冷や汗が止まらないぞぉ
「ノーラお母様、どうかご容赦を!」
ハミングちゃんがノーラ様に近づきそう言う
正直すごいと思う。この場にいるだけで震えて動くこともできないような空気、その空気を作り出している本人に意見するとは…
家族だからかな?
「がうがうがう、ノ、ノーラお母様…その…来週は絶対に食べてもらうからサラニアを…ゆ、許してあげて?」
「…………」
沈黙……沈黙したまま子供達を見る。
怖い、さすがにノーラ様でもザハレグス様の子供だし、何より自分の子じゃないから殺しはしないとは思うけど…
「……ネコは………許しはしない、ネコはこんな甘ったれたガキは嫌い………だがネコの子ではない、ライラックに判断は委ねるが…………果たしてネコに裁かれたほうがよかったと思うか、産みの母でよかったと思うか」
「っ!」
ノーラ様はサラニアちゃんの顎を掴み、無理やり上を向かせ目を合わさせた。
「生まれた家庭とこの国の環境を悔いながら自室で沙汰を待つがいい…」
そう言うと手を離し、ノーラ様は食堂からでていっ『バンッ』
「ノーラ、何事ですか!」
アリちゃんがシーツを体に巻き付けて登場!
って、ちょい待てアリちゃん体のアチコチに引っ掻き傷やキスマークが付いてんだけど!?
「ノーラどうした?この屋敷に不審者でも現れたのか?」
レグシアナ様も登場、こっちはタオルを巻き付けてだ……でメイドさん達が現れてテキパキと衣服を身に着けていく…
まあその服を着せられている間に事情説明が終わったんだけど終わると同時に、ノーラ様がため息をつきレグシアナ様を見る。
「フーー、レグシアナ…サラニアを甘やかし過ぎにゃ」
「……それは………申し訳ない」
あ、甘やかしてた自覚はあるんですか…
「まあ、甘えていた本人にも問題は当然あるが…」
キッとサラニアちゃんを睨むノーラ様
しっかし、サラニアちゃんに向ける言葉だけ『にゃ』がつかない本当に怒っているし同じ家族の枠組みから外したということでもある…のな?
「ザハレグス……どうしたらいい?」
「ザハ…どうする?」
「え!?」
どうしたぁアリちゃん。
話聞いてたよね?
「え……と、別にどうでもいいのでは?」
え?………え?
いや、どうでもいいってことはないでしょう!?自分の子供だよ!?
「っ!?」
「にゃっ!?」
「え、お父、お母様!?」
あ、アリちゃんも女性だから、お母様に分類するんだね。
「ん?」
ダメだ、アリちゃんは自分の発言がどんな意味を持っているか分かってないや…
「そうか……どうでもいいのかにゃ」
「ライラックは、つらい選択を強いられるのだな…しかし我にも責任はあるからな、ハミングも放り出すか?」
「……………はわ!?えっ!ええっ!」
おおっと!まさかの巻き添いか!!
って傍観している場合じゃないよわたー
「いや待ってくれ!流石にそれはどうかと『『ギロッ』』っ……思います。もう少し慎重に判断してほしいのと、もう少しアリシアの話を聞くべきかと…」
フランメちゃんすげぇ、ノーラ様とレグシアナ様に睨まれても言葉を続けたよ
「ん?」
「?」
「……にゃぁ」
アリちゃん、レグシアナ様、ノーラ様が首を傾げるがそれでもフランメちゃんは言葉を続ける。
「コホンッ…アリシア、どうでもいいとはどういうことだ?」
「?……えっと、そのままの意味ですが?」
……頑張れ、フランメちゃん
「そのままとは?」
「そのままはそのままです」
アリちゃんはサラニアちゃんの方を見た。
「……どうでもいいんですよ」
ため息混じりに言った。その言葉は本当にどうでもいいと、無関心さを感じれるほどに冷たかった。
「「「………」」」
言葉もない子供達
「ふーん」
「にゃぁ」
なるほどと関心するように何度も頷く大人2人、そして………
「〜〜」
額に手を当てつつ下を向くフランメちゃんと頭を抱える私が居る。
…いやダメだ!
ここで黙ったままなんてダメだ
「ちょっとそれはないんじゃないかな、アリちゃん」
そういう私の方を見るアリちゃんの目は冷たかった。
あ、これ、本当に心の底からどうでもいいと思ってるんだ……………けど、負けないぞ!
「もうちょっと言葉をくれないかな?」
「………」
私の言葉に顎に手を当てて考えるアリちゃん。少し待つと口を開いてくれた。
「いやね。本当にどうでもいいんですよ、だってそれが彼女……「サラニアにゃ」サラニアの判断なのですから」
そういえば自己紹介もまだだったね。親子なのに私達よりもあととはこれいかに…
「サラニアが将来困ろうが困らないかも、現状不明で将来的に、あの時こうしておけばと後悔をしようがしまいが本人の判断の結果です。周りがどうこう言う必要はありませんし、既に家庭教育説明したり、他からの注意をしてみたり、食べる様に促したりと既に試したのでしょう?」
と言うとサラニア以外を見るアリちゃん。
親のレグシアナ様とノーラ様は頷くし
着替えさせていたメイドさん達も給仕のメイドさんも頷くし
ハミングちゃんもヴォルグ君頷いた。
「その結果、サラニアは食べない事を選択しました。自己判断がもうできる年齢です。まだ子供だといえばそうですが、自己形成する年齢です。好きにすればいいんですし、他者の言葉を大人だろうが子供だろうが誰に言われてもなにも聞かない、嫌なものは嫌と判断したんです」
アリちゃんはそう言い終わると『パンッ』と一度手を叩く
「じゃあ、もう…どうでもよくないですか?」
なるほどー、アリちゃんのどうでもいいは、自己判断をして、その決定は覆らないし、もう誰かが何かを言う必要もないということなんだね。
「なのでサラニアはこれから先、未来でそういうのを食べる機会なきように、ずっと頑張ればいいだけです」
サラニアちゃんはアリちゃんの言葉に期待の眼差しを向けた。
「うーん、そうですね。もうこういう食事は無しにしましょう。食べたければ自己申告制にしては?」
サラニアちゃんの目だけではなく他の子達の目も輝き出した。まあ、臭みのある肉なんて誰が望むかって話だよねぇ
「ま、もう一桁の年齢ではないのです。自己判断に任せて好きにさせましょう」
放任主義?
いや、アリちゃんは!
「その心は?」
「この子達がどうなろうと知ったことではないと言ったところでしょうか?」
私はアリちゃんに近づき耳を摘む
「ちょっと借りるね〜」
「痛い痛いですよナナちゃん」
アリちゃんを引っ張って食堂から出る。
……………
………
…
「いやねアリちゃん。いくら知らぬ間に出来た子供とは言え知ったこっちゃないはどうかと思うよ?」
「と……言われましてもねぇ」
「最低限、将来子供が出来たときの練習とでも思ってさ、親心か親愛を込めて接するべきじゃない?フランメちゃんの事も考えて、自分の子には優しい対応しようとか思わない?」
そう言うとアリちゃんは考え込む
………いや、考え込むようなこと?
「………ナナちゃん相手ですし、正直に言いますね?」
お、おう…どんとこい!
「うん、いいよ!」
「子供ってどんな得がありますか?」
「………は?」
オーーーーーノーーーーー!!!
これは予想外!予想外だよアリちゃん!
え?存在意義?子供の存在そのものを問うの?
「えっとね。そもそもさぁ、損得勘定で子供作るものじゃないから」
だよね?私の考えあってるよね?
「では…夫婦のマンネリ防止材料?」
「…………」
口をキュッと紡ぐ私、一様に違うとは言えない
異世界人の様に短ければ、そんな理由ではないと言い切れるけど
寿命が魔力量により差があり、基本長い寿命のこの世界では夫婦で居続けるには新鮮味が大事、もちろん愛の結晶として子を望み産むこともあるし、女性体の変化や生活の変化を楽しむことだってある。
平均で1人の異性につき2、3人作ることが多いってイリママに聞いた。今回は作ると決めた時期だから早かったし年齢差はないけど大抵のご家庭では作ると決めた時期に纏めて作り百年後にまたと繰り返すことがある……みたい
まあ細かくするとお金が溜まり次第か畑や仕事のてが欲しくて作るところもあるとかないとか……まあご家庭それぞれだ
家の親も後2、3人作ったら一旦子作り時期を辞めて、百年後くらいにまた作るぐらいじゃないかな?
ネーママ、イリママ、スーママ、みんなそれほど寿命に差はないって言ってたし
まーねぇ、しばらくしたら作るのも子供が直ぐに家を出る事も理由の1つだしね
「ナナちゃん?」
「あーえー……確かに夫婦として生活に新鮮さを入れるために必要ではあるけどそんな理由でとも言いたい……でもさ」
なんかそんな冷たく、損得勘定で子供のことを言われると聞きたくなる
「アリちゃんは将来子供産みたくないの?」
「……」
私の言葉にアリちゃんは、お腹に手を当て沈黙する。
「そう聞かれると女性として産まれた以上、この体でしか体験出来ない妊娠と出産も、一度は経験してみたいとは思いますが…」
「が?」
「同時に怖くもあります」
怖い?え?何を怖れる必要が?
「フランメの親の例もあります」
うん
「私は……愛も知らない………そんな私は……フランメの親の様にたぶん子供に対して何の感情もわかないと思います」
「いやそんなまさか…」
「そのまさかが当てはまるのですよナナちゃん。今回のあの決断といい、前に会ったレフィニアにも何の感情も湧きませんでした。むしろナナちゃんを利用して私に近づこうならば、私は仲良くなるつもりは一切ありませんでした」
「………そっかぁ」
なんにも言えないや、人の心はその人のもの、アリちゃんがそう感じた事実は変わらない、だけど……
「実際に産んだら変わるかm」
「そんな希望的観測で産んでいいものではないでしょう!」
お……おう、そうだけど………そうだけどさ
「私だって分かってはいるんですよ…ザハレグスの頃のように思考すればもう少し優しく甘やかしつつ、しっかりと厳しくするべきと」
そう…なんだね。
「しかし!だけど!私は!私…アリシアだとあの対応が普通にしか思えないんです」
「それは何とも……言えないね」
うーん、どうしようか?
ってそうじゃない!
「色々と思う所や考える事もあるけど…問題の先送りにして………アリちゃんの自分の子供に対する対応についてだけど!」
「あ………はい」
「親として!優しく接しなさい!できそうにないならザハレグスとして接しなさい!」
「親として……ですか」
不満がありますと、態度と声色に出てるよアリちゃん!
「産まれた子供に罪はないでしょう?」
「それは……そう、ですが」
「子できてしまった以上はアリちゃんは親なんだからさー」
そう私が言った所で、アリちゃんが私を鋭い視線で見る。
なにさ?
「ナナちゃん」
「ほいさ」
「1つ言わせていただきますと子が産まれたからに親になるのではありません。」
え?何やら哲学的な事かな?
「親とは、なるものではありません。させられるものです」
うーーーーん、私には分からない考えだぞ?
私は手で『どうぞ』先を促す
「親とは子がいる人の総称であり、家族間で間に子が生まれれば、誰でもなれるものではありますが、それは総称によりさせられているものであり本当の意味で親にはなれていません」
フランメちゃん呼んだほうがいいかな?
私には難しい内容が始まったぞ?
「子が生まれて、その子の世話をして様々な責任を背負って、自分達ではなく子供の将来を考えて自己犠牲をできるようになって、始めて親になっていくんですよ?産まれたから…子がいるから親ではないんですよ」
うーん?私にはそれは当たり前だと思えるけど、何処か細かい所で違うところがあるんだろうなぁ
フランメちゃんのようなのは例外として
普通、欲しくて子供を作るしだから普通に面倒を見るのも当たり前でしょ?
子供は可愛いし、何も知らないから自分の興味のあることには当然、目を輝かせて夢中になるだろうしそういうところも可愛いだろう。
それが自分で産んだ子ならなおさら倍ぐらい可愛いのでは?
………と、思えないからアリちゃんはあんな事を言えたわけで………どうしよう。
「ま、ちゃんと一度経験するといいよ」
「何を?」
「出産」
「ですが…」
「ままま、落ち着き給え」
言葉と共にそういう気持ちを含めて、アリちゃんの肩に手を置いた
「大丈夫、アリちゃんがもし子供を愛せなかったとしても私がアリちゃん分の愛もその子に伝えよう」
そう言ったのに何故か複雑そうな顔…何故だ
「それ構い過ぎになりそうな気がしますが?」
「それはそれでいいんだよ♪スーママが言ってたよ?『愛は多くても良いものだ、重く無ければ相手も自分も傷つかない』ってね」
といったんだけど沈むアリちゃん。
「どしたぁ…」
「いえ…こちらの問題です。まあナナちゃんの言いたいことは分かりましたので、戻りましょう」
アリちゃんは何か引っかかりが残ってるようだけど………あ、子供に得が有るか無いかか
いやそれの答えはないよ、自分なりに答えを出して貰わないと
どんな言葉を言ってもアリちゃんに返されそうだなしね。
例えば私が
『子供の成長を嬉しく感じたりするとかさ』
とか言っても
『では他人の成長を師弟関係や、孤児院の人達は何も感じていないと?他人で成長を喜ばしく思う事に差を付けるのですか?他人でそれを得ることができるのに、わざわざ自分の何かを差し出して嫌な思いをするような事が時折あるのにそんな苦労をしてまで得る必要のあることですか?』
と返されそうだなぁ
損得勘定がある以上は、今のアリちゃんに何を言っても意味がないんだよ…
…………………
…………
…
「おかえり、アリシア」
「話は終わったか?ザハレグス」
「にゃぁ」
…………食堂に戻って来たはいいけどさ、なんで子供達は判決を待つかのように、床に神妙な顔で正座しているのかな?
***アリシア***
床に正座の我が子達……
やはり何度見ても何の感情も湧きません。
自分の子供なら何らかの感情が湧くものなのでしょうか?
例え想像でもこの子達が傷つこうが、死のうが、なにも感情は湧きません。
一方、レグシアナ、ノーラならば傷つけば少し、ほんの僅かに心が痛み『どうした?』と話は聞くぐらいはします。
再会時のレグシアナならば放置しそうですが
あれは、悪ふざけに対して私なりに呆れていたようだと肌を合わせている間に判明しました。
ですが私の中で、来るもの拒まず去るもの追わずに近い精神がある様で、レグシアナ私の元を去ろうとも決して追うことはなかったでしょう。
「ア、アリちゃん。何か言葉をかけてあげて?」
ん?どうやら私が何か言わなければ子供達は現状から動けないようです…なぜ?
と思うよりも先のナナちゃんが言った『知ったこっちゃないはどうかと思うよ?』というのと『親として!優しく接しなさい!できそうにないならザハレグスとして接しなさい!』という言葉を踏まえて、行動しましょう。
さあ、私ではダメなので私で接しましょうか!
「私を演技プラスの私に切り替えて」
とても小さく呟いたけどナナちゃんは相変わらず離れた。
いや、演技プラスするだけで女の私は変えませんよ?ザハアリではないんですがナナちゃんは切り替えると取り敢えず離れるんですか?
「先程は心無い言葉、申し訳ありませんでした」
正座している子供達に目線を合わせるために、私も床に膝をつき、真ん中にいたサラニアの手を取り謝罪した。
「………え?」
本当に申し訳なさそうに表情も変え、瞳を潤ませ、声も震えさせて、掴んだ手もほんの僅かに震わせる。そんな私の態度や身体的感情の表れにサラニアは戸惑う。
「先程ナナちゃんに、どういうつもりか問いただされて正直に話したのですがそんな私にナナちゃんが理由がどうであれ子供に拒絶されない限り親として接するべきだと言われまして……反省したのです」
ここでホロリと一雫涙を零す。
「……そ、そうなのですかえっと……お父様?」
ふふふ、どうですかナナちゃん!
私の子孝行の始まりは!
「ちゃうねん。なんか、私の思ってた形とちゃうねん……なあフランメちゃんどう思う?」
「なんともいえないね。これからの行動に期待といったところだろうか?」
「2人は分かっている感じにゃ?」
「いや、普段のザハレグスと接していたら分かるものであろう?」
そこ、内緒話はもう少し静かに
「サラニア、先程の私のどうでもいいとは突き放す言葉だったのです」
私は適当に言い訳を並べた。
それはもはや私の中で何度も言っている。基本中の基本、ザハレグスは死んでいるという事、だから今更ながら親として接するべきではない事、何よりも同じ年齢が親とか子供達自身が戸惑うのでは無いかとかまあ色々
で、だから突き放して置くべきと思い冷たく突き放したんだよ?と言い訳をしたのですが
「そう……だったんですね。お父様がそう思われそういう態度をしたのは私達のためだったのですね」
やっておいてなんなんですけど、信じやす過ぎはしませんか?
「ガウッ僕お父さんに会いたかった!」
ヴォルグが私に抱きつく……チョロすぎるので今後そこの教育が必要……と
そう思いつつも優しく抱きしめ頭を撫でる。
「レグシアナお母様だけではなく、お母様達自身が生まれ変わり生きていてなおかつ記憶があるのに会わせてくれなかったんです。何か事情があるとは思いましたが……そんな些細なことだったんですね?」
そう言ってハミングは後ろから抱き着いてきた。
あのぉ、全然、些細なことではないはずなんですが?男から女で子供がいる
現れてもお父さんだぞーと女の声で言われても困るだろうに……
外見が女とい事は、同じお風呂や、トイレ、ランジェリーショップ等も一緒の同性!
な、だけではなく同じ年齢!
言葉に気をつけないとものすごいことになるんですよ!?
例えば下着の話とか
『あ、またサイズ変わった下着買い替えないと』
『そうなんですか?私もちょうど大きくなったようなので一緒に新しい下着見に行きますか?』
『そうだね。でもさ買いなおすっていってもお父さんはやっぱり花柄刺繍のやつ?』
『そういうハミングはシンプルすぎですよ、もうちょっと可愛らしいのを』
『お父さん私以上に女の子だよねぇ胸も私よりもおっきくなってるし』
『ふふふ、うらやましいですか?』
と、なんだか外側は同い年の女の子でも内面を考えると男と女なんですよねー
絵面を考えるとちょっと気持ち悪いかもしれません。ボイスを男女ちゃんと分けるだけでも違和感が大きいと思われます。
なんなんでしょうね、男性でブラのサイズが変わって娘より胸が大きいとか…恰幅が良い男性で胸がなぜかこすれるので保護していると思っておきましょう。
これを些細とは、ハミングは大物かもですね。
それとも実際にはそこまでの事では無いのでしょうか?
想像なんか関係なく、実際には同い年の女性であり、子供達は生まれたときから父親がいなかったわけです。そうか!お友達ができた感覚かもしれません!もしくは年上のお姉さん?
まあきっと、父親というものがわからないからこそ受け入れられるのでしょう……うん、きっとそうですね。
で私の演技を真正面から受けたサラニアはというと………どうしたぁ
私の予想とは違い、顔を真っ赤にしています。
「………」
え?いや、セリフ的に恋に落ちることは無いはずですが?
そう思うのも、過去妻達や団員の恋する表情を知っているからで………って待て待て!
まだ確定ではないはず!
「おっお父様♡」
………いや待てサラニア、まだ君はまともな恋ができるはずです。
親子関係で恋なんて、それに同性ですよ?
しかもあなたの母親とも未だというか最近もしましたし、女になってからその……あ、あれです。
親子丼を頂くのは……ちょっと
いやしかし、サラニアは可愛らしい子ではある。
ライラックの娘なのが丸わかりになるほど他の子と比べて小さいのだ
だいたい10歳なら平均で130cm以上で138cmぐらいはあってもいい
まあ、個人差があるから正確にはなんとも言えないけれど、人魔族の妖精種のライラックの血が入っている以上小さい……サラニア、あなた110cmありますか?
あっちこっち小さいのでその小ささが可愛いく思えますね………ってだから駄目ですって!
サラニアにはサラニアの未来が……そうだ!
「サラニア、話を最初の食事に付いてに戻しますが」
「は、はい」
いかにも『え?その話またするの?』と言わんばかりの嫌そうな顔をするサラニア
「私はね。個人的にはどんなものでも、食事として食べるべきだと思います。アレルギーや毒ではない限り」
「……はい」
返事から、そこは分かっている。というのがうかがえる。
ごめんなさいね。
「それはね。私は冒険者として行動するがゆえに食べ慣れることが必要だからです。ノーラも任務中は干し肉や場合によっては無味無臭で砂でも食べているかの様なものの場合もあるからですし、レグシアナだって戦いのある時には食事が粗末になることは多いです。それがなくともあなたが将来、就職先でここより不味いからと、食べることができないと、そういう事がないようにある意味、最低の食事で慣れてどこでも生きていけるようにという配慮もあるからです」
「それは……聞きました」
不満たらたらの返事……まあ、それはそうですよね。同じ事人が違えど何度も聞きたくはないですよね。
わかります
「ですから、あなたという子の未来を心配する1人の親として、提案です。料理覚えましょうか?」
「…………………はい」
さて…料理長にサラニアの指導は任せるとして私は今日はどうしま『ガシッ』
「にゃー」
あ、付き合えと………ま、いいですけど
「ふむ、3人か久しぶりにいいかもな」
…………は?
「え?レグシアナはもう満足したのでは!?」
「なに、また熱くなればいいだけだろう?」
「にゃ〜ん♪」
「ナ、ナナちゃーーーーーーん!」
「えっ!?あー頑張れ!」
そうして私は、2人の妻に連れて行かれるのだった。
「アリシアとゆっくりできるのは、また今度ということだな」
「そだね」
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フラ「レフィニア様とは?」
アリ「『116.準備の為に、必要な人を』で出てきた子です。一応私の娘だそうですよ」
ナナ「一応じゃないよ!ちゃんとザハレグス様の遺伝子受け継いだれっきとした娘だよ!?」
アリ「その遺伝子持ちの父親は死に、魂だけで全く関係のない遺伝子の元産まれた私です。むしろ親子関係を証明せよと言われても、私が知らぬ存ぜぬで認知は回避できそうですよ?」
フラ「確かに、むしろ女で年齢差が無い私に認知しろと言ったらそっちがおかしいことになるな」
ナナ「でも責任逃れはちょっと」
アリ「心の安定と拠り所の為に作ったと言っていた気が……」
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皆さんあけましておめでとうございます。
正月休みがあった人はどうでしたか?初詣の混み具合はどうでしたか?
休みがほとんど無いと言うような人や接客業等の方々は、ありがとうございます。新年も早くからお店を開けていただき感謝しております。
でわでわ、頑張って……書けるといいなぁ
そう思う原因は前年の残り…いや、新年早々口はだめですね。
それよりも、評価が2人ほど増えました事に喜びです♪ありがとう御座います!
ブックマークも年末2人増えて減って『?』となりましたが年始の現状増えたままです。感謝です!ありがとうございます!
執筆速度遅く、誤字脱字を訂正も出来ない作者ですが今年もよろしくお願いします!
頑張って書き続けますので引き続き『アリシア』と『ナルシェナ』と『フランメ』の3人の日々をよろしくお願いします。
あと約3千字と少ないですが正月特別話しを急ぎ書き上げました。10分後
0時10分に予約投稿してます




