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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 10歳編

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168.ノーラ帰還

パ…パ…マ…マ…たちへ

ストレスが溜まるとなんだが何かを殴りたくなったり、行動が荒くなったりするね。パパママ達は、そういったストレス………やっぱいいや、ストレス解消法以前にパパママ達は癒やしがあるもんね。

  ストレスゲージが臨界間近のナルシェナより


トラビト「聞けよ、妻たちでストレス解消だと知ってくれ」

ネーナ「荒いのよねぇ溜まってる時は」

イリーナ「まあ、その時はスーナに回すのだけれどね」

スーナ「わふ?男に力強く求められるの嬉しくないの?」

 ***フランメ***


 候補か……それはもちろん戦闘可能な物が絶対だな……しかし今私は殆ど集中できていない


 ドルドエヴァンさんの声が私の胸をキュンキュンさせる。ドルドエヴァンさんの低い声が私の耳に何故か良く響き、心臓が高鳴る。だがまだマシだあと少しあとほんの少し低かったらアウトだったことだろう。


 そして知ってしまった。私はきっと声フェチというやつなのだろうと、じゃなければドルドエヴァンさんの声で、ここまで胸がキュンときて体を震わせることもなかっただろう。


 外見上は別に何も気にならなかったのに、声がヤバかった。


 その後、どうにか3つまでにしぼり、ドルドエヴァンさんには帰ってもらった。


「さてフラn」

『ドンッ』

「フランメちゃんフランメちゃん!」

「ンメッ『ドサッ』………はぁー、最近ナナちゃんが私の扱いを雑にしているのがなんなのか、気になります」


 アリシアをどけて私に急接近、近い近い…


「ぜひともドルドエヴァンさんについてどう思ったか聞きたいんだけど」


「ん?ああ、ドルドエヴァンさんな……いい声だよな」


「およ?」

「ん?……ああ、そもそもフランメは男性にあったことがあまり無いのではいのでしょうか?」


 そういえば……ないな


 なので頷くとアリシアが

「もっと低い声の男性にコロッといかないようにしてくださいね」


 などと言われたのだが『失礼な!』とは言えなかった。初対面のドルドエヴァンさんであれだ、もっと低い声の男性に甘く囁かれたら………


 私はどうなるのだろうな?


「……私お風呂行ってきます。戻ってくるまでに決めていてくださいね。ああ、決められないなら3つともでもいいですからね」


 風呂?と疑問に思い時計を見るともう夜の時間を指していた。窓を見ると夕日は見えないがもう少しで暗くなるのがわかる


「そーいえばさー、だんだんあったかくなってきたよねぇ」


「ああ、だんだんと日暮れの時間が遅くなってきたな…」


 ようやく落ち着き、義足を今一度見る。候補をいていってくれたためじっくりと見ることが出来る。装着は出来ない、なにせ私の脚を手術で取り付けができるようにする必要があるからだ


 どういう手術かドルドエヴァンさんに知っていたらという前置きを入れて聞いたら、軽く説明してくれた。何でも骨に穴を開けて何かをする必要があるらしいし断面にも色々と取り付ける必要があるとか……こう言ってはなんだが痛くないといいんだが、もちろん痛みを伴うと言われても頑張って耐える腹積もりではいるぞ


 さて私は頑張って選ぶ………事は出来ずに悩む


 うーん、決められないぞ…


「悩んでる?」


「それは当然だ…」


 ナルシェナと一緒に義足のメモを読むことに、このメモはわざわざみつぐさんが用意してドルドエヴァンさんに渡されたものだ


 候補1 素材、鉄の部分はミスリル……なんやらかんやらうんたらかんたら

 機能、低ヒールの部分にブーストが付属詳しくは知らない、実際にダンジョンで飛んでいたので慣れれば上手く使用できるはずだよ

 注釈、私は上手く使えず天井にぶつかり壁を壊して外へでてしまったよ、でねしばらく飛んでたんだよ初飛行だったなぁ


「みつぐ様…それは飛ぶというよりも」

「いや、一応飛ぶで合ってるんじゃないか?」

「いやいや、文ではカッコつけてるだけで動力によってやや分かりづらいかもだけど落ちてるんだよ…だってしばらくってあるから」


 ………まあ、墜落は間違いなんだろうな、だがそんな事件があったなら新聞でアリシアが吹き出しそうなものだが…あ、チートか?予備生命ってやつだったよな


 すごいな異世界人………羨ましくもあるな

 もし……私にも戻る力があったなら祖父に少しでも恩返しがしたいものだ


「で?これを候補に入れるって空でも飛びたいの?」


「いや?純粋に空に浮かぶことができるなら上手く使えば空中で方向転換、回し蹴りとかぐるぐる回ってキック力の増加とか落下速度を上げてとか色々できそうじゃないか?」


「あーなるほどなるほど…」


「で、次は…」


 候補2 素材…………ここは飛ばして


 機能、踵の変形により広い面を取れるようになり安定感がます。太めに作っていることもありパワーは有るよ。あと戦ったときに足首より下はそのまま上はぐるぐる器用に回ってたよ

 注釈、使用感はまあまあ、でもパワーがあるのは結構使い勝手がいい、重さは重量軽減で普通の足の重さと同じにすれば問題はないよ、慣れてくれば可変式踵…ヒール部分ねその場所で物を掴むこともできるようになるからそれも何かに使えそうだよ


「戦ったって…」


「みつぐさん本当に日ノ本ダンジョンに行ったんだね」


「ああ、それと本当に使用実験もしている感想があるな…自分の脚をわざわざ…」


 感謝だな…いくらチートで斬る前に戻れるとはいえ痛いだろうし、万が一のことを考えると怖くもあるだろうに

 まあ、もっとも私の為ではなくザん、ハレグス様の為だろうし、私と同じで恩を返そうとしているんだろうか?

 だとしたらそうさせる程の恩とは…


 候補3 素材は飛ばして

 機能、特に無しただの脚、シンプルだからこそイイ!無くした脚を脚として認識できるからこそイイ!ただ問題は外観メカメカしいのだけが問題だけどこの世界ならこのままでも外出は出来るんじゃないかな?まあ気になるなら普通の脚だしズボンとか履けばいいかな?

 注釈、靴下もストッキングも大丈夫だったよ♪


「機能無しも選んだんだね」


「ああ、あえて無しという選択だ、普通の脚として考えられるのもありだと思ってな」


 そう、せっかくだからと考えるのも、ただ元通りの生活を望むのもありだと思う。そんなどっちつかずだからこそ悩むんだがな


 じっくりと観察し触ってみたりいじってみたりしているとアリシアが帰ってきた。


「………………ほぅ………いい湯でしたぁ」


 すっごい幸せそうな顔で帰ってきた。

 ………正直、アリシアはお風呂の中と風呂上がり後1時間ぐらいだけは別人と言っても過言ではないほど雰囲気も表情も別人だ


「ここはどんなお風呂だったの?」


「薔薇……お花の薔薇のお風呂でしたぁよ?」


「お花の風呂か、見てみたいな」


「じゃあ早速お風呂に行く?」


「いや、決めてからにしたいから先に入ると良い」


 前に一度聞いて、ドタバタしていたせいで忘れていた事がある、それをアリシアに聞きたいのもあるからな…ナルシェナがいるとちょっと話題を変な方向に持っていかれそうだからお風呂に行くと良い


「そう?じゃあ先に入ってくるね?」


「ああ、ナナちゃん。薔薇の匂いには女性が嗅ぐと女性ホルモンの分泌t」

「じゃあ!長湯してくるね!」

「つりょうの増加が見込まれて美肌効果…」


 なんだか…ナルシェナは、アリシアの扱いがかなり雑化しているような気がしなくもない

 だが、なんというか、直情的なナルシェナと違い理性的?いや、アリシアも直情的か?だが…なんか違うんだよなとにかくナルシェナとは違うタイプのアリシアの扱いをこのままでいいのか?


 少しばかり、ナルシェナをたしなめたほうが良いかもしれない

 雑化している。共婚者だからこそ大切にすることを忘れてはいけないと


 だってな…話を聞いてもらえなくて、さっきまでの幸せそうな顔から眉がハの字になって可哀想に思える。


 うーん、私がこういう事をしてもいいのかという行動を思いついたがアリシアの事を色々と聞いた際に心の事を聞いた。

 そしてそれとなく観察した結果だが、メンタルが弱いのはなんとなく理解した。

 いや嘘だ、まだまだ理解している最中だが心が強くない事は理解した。

 だからこそ…するべきなんだろうな


「アリシア」


「はい、どうしました」


 こっちを向いてくれたので両手を広げる


「え?」


「何も言わず来い、私とハグをしよう」


 私がそう言うと、そっと私の世話の為に側に居たリエルさんが離れる。

 基本静かに側に居るんだが、静かに見守っているありがたい存在のリエルさん、空気読んでもらってありがとうございます。


「………じゃあ失礼します」


 ゆっくり近づいて来て、あと数歩という所で黒い影が現れた。アリシアはその影とハグをした。


 私のこの広げた腕はどうすれば…

「フランメ様」

『ぎゅ♪』


 リエルさんが私を抱き締めてくれて私は抱き締め返した。行き場のないこの気持ちリエルさんを抱き締めて慰めよう。


 ………ふぅ包容はいいものだな、リエルさんに抱っこされている時も安心感はあるんだよなぁ


「にゃ〜」


 おっと、そういえばアリシアとハグした相手はなんとノーラ様だった。


「想像よりもかなり速い帰りですね」


 だよな…諜報活動って、そんな早く終るものとは思えないんだが


「新しい力にゃ」


 ノーラ様は新しい力を手に入れたようだ、ただでさえ鷹と苗木の団員でなおかつ影の役割をして諜報、暗殺をしていると本で読んだんだが…

 さらに強く?


「え?どんな力ですか?」


「まだ詳しくはわからないけどにゃ、魔力でも獣人が使う妖力でも無く本当に新しい力にゃ」


「なるほど…まあ、それはともかく報告を受けましょう」


 そして私もアリシアもそれぞれベッドに腰掛ける。私はリエルさんに抱きつかれたまま、アリシアはノーラ様に抱きつかれたままで


「ノーラ、報告を………あまり、当たり障りない部分で」


「にゃー……超ガバガバだったにゃ、もう根こそぎ資料をもらってきたにゃ」


 ……根こそぎって、向こうは大慌てじゃないか?


「で、その資料はムンブート行きですか……」


 アリシアは悲しそうに、それはそれは悲しそうに言った。


「えっとそのムンブートさんが資料をまとめるのか?」


「にゃ、どんなメモ書きだろうと部屋が埋まるほどの紙資料の束だろうとぜーんぶムンブート行きにゃ」


 それは確かにアリシアが悲しそうに言うわけだな1人ではないんだとは思うが急にやってきた膨大な仕事、資料整理とか………終わりが見えなく果てしなさそうだな


「なら、あの国が何を目的としているかはまだ分かりませんか?」


「それはわかってるにゃ」


 そう言って簡単に話してくれる


「目的は唯一つらしいにゃ、なんでも自国が崇める神をこの世への召喚だにゃ」


 だそうだ、この段階でツッコミたいが我慢だ


「そのため適当な絵空事、そのような妄想、であろうとなんであろうとも、なんでも試してきたらしいにゃ、しかしある時に全てが変わる出来事が発生したにゃ、偶然この世界とは異なる所謂異世界人、それと出会ったにゃ

 その人のチートは召喚術、自分の眷属を召喚できるというものにゃ」


 仲間を呼び出せるのか…本人も当然弱くはないだろう。しかしちょっと疑問が…


「眷属?その人はもともとそういう力があったのか?」


「資料をというかこの部分はにゃ、教皇の日記に記載されていたものにゃそこを読む限りだとにゃ」


 なんでも異世界召喚される際に神様から力をもらったそうで、その時彼は願ったそうだ

『俺がプレイしていたゲームキャラと異世界を満喫したい!』

 それで彼は死ぬ直前までプレイしていたゲームキャラを召喚できる様になったらしい


「ですがその彼はそのゲームの主人公ではないので眷属とすることによってなんでも言うことを聞くようになってると…そういうことですね」


「そうにゃ」


「ノーラ様、それでその人がなんの関わりを?」


 いやまて、想像がつくがいくらなんでも異世界の神が用意した陣を勝手に使うのか?


「まさか…その眷属召喚の時の陣が?」


「正解にゃ!流石にそのままは使えなかったようで長い年月研究されてここ最近成果が出たってわけだにゃ♪」


 た……タイミング悪すぎだろ!?

 なんでクカバンの連中と時期がほぼ一緒なんだよ!少しぐらいズレろ!


「なるほど…それで?人体実験に関しても聞きたいんですが?」


「それはにゃー……」


 語られる。意味不明な実験経過



 召喚陣を弄り、試し、いくつも実験していくうちに偶然いろんなことが見つかり偶然に偶然が重なり肉体の入れ替えができたこと

 また偶然召喚ができたと言うかされたが()()()()()が暴れてある事をしだしたことが更に新たな実験へと道筋を見せたらしい



「なあ、ノーラ様…」


「にゃ?」


「少女の子宮摘出、召喚された生命体、どうしてもあっち方面のことしか思い至らないんだが」


 私が言うのを躊躇ったのだが…


「繁殖行為をしたわけですね。異世界に召喚、環境適応できず思わず生命の危機から、種の保存法を優先したわけですか、自分が適応できなかったなら無理でしょうに…」


「でも、アリシア……子宮摘出をしたってことは」


「………できたって事ですよねぇ」


 私とアリシアは抱き締められているので、相手を抱き締め返して心に余裕をもたせる。


「ちなみにだ、その人とは言わず謎の生命体といったからには…」

「ノーラその謎の生命体はどんなのでしたか?」


 アリシアー!魔物がいるこの世界で謎と言ったんだぞ!きっとまともな姿はしていないだろう!


「こんな姿にゃ!」


 折られた紙を取り出し、広げるとそこに描かれていた姿は…


「ムンブートといわく、タコ?イカ?と海の軟体生物をいくつか挙げていたにゃ」


 そう中心に固まりがあり端から触手がいくつもいくつもでている絵だった。


「なんだかゾワゾワするんだが…」


 そんな何故か体が拒否反応を起こすようなのを相手に…

「好き嫌いは人それぞれですからね。フランメは触手が苦手ということですね」


 なんだそれ、つまりアリシアは平気なのか?


「アリシアは平気なのか?」


「……………」


 アリシアの頬が赤く染まる。


 おいおいおい!?え?なんだと?

 平気なのか?本当に?


「できるのか?触手相手に?」


「…んん”、まあ世の中いろんな趣味の人がいます。例えばですが、いたいけな幼い男の子が触手に絡め取られてあられもない姿になり触手にいじくり回されるのが、大・変・悶え震えるという人もいれば、女の子、いえ穴さえあれば年齢なんか関係ないと先の男の子のように触手に弄ばれるのを最高だという人もいます。実際に団員が触手に捕まった際に助けようとした部下を物理的に止めたカスが居ました退団させましたが、それとそれと、最悪浸食されて人には戻れなくなるのにその背徳感と快楽を求めて自ら大きなものをお持ちのオークに身を捧げに行く人もいます」


「なんで早口になる!?」


 アリシアは全力で誤魔化した何かやましいことでもあったのか?


「ま、異種姦の良さがわかったザハは放っておいてにゃ、タイプのが2つに分かれたにゃ」


 信徒の女性をその謎の生命体の子を産ませる。タイプと女性から子宮を取り出し臓器の機能と生命を維持して何やら維持って子宮から謎の生命体を産ませるタイプの2種の実験を継続しているらしい


「なんだか頭が混乱してくるし、腹立たしいんだが!女をなんだと思ってる!」


 リエルさんが抱き締め方を変えてバックハグに変えて私の頭をよしよししてくれる。


「ノーラ様、その…産んでしまった女性や子宮を取り出した女性は…どう………なりましたか?」


「産んだ女性は死ぬまで何度も産まされるらしいにゃ、取り出された女性は別の実験にゃ」


 ………なんという地獄だろうか、そう思うとドスティアード王国に産まれただけでも大分幸せ者なのだろうな


「ノーラその謎の生命体の子供はどうですか?」


「直接の場合はそのまま触手生命体で代を重ねる毎に環境適応してきたにゃ、取り出された方は最初から適応してるだけでなく、人型な上に細工を入れて有翼種として卵子が尽きるまでスコスコ産んでるにゃ」


「はぁ〜」

「むぅ…」

「……」


 頭が痛いとはこのことか


「ダメですね、ヴァーチュ聖教国、早くなんとかしないといけませんね」


「……私なんかがどれだけ力になれるか分からないが、早く終わらせてあげたい」


「アリシア様、その…異世界の謎の生命体を召喚することを聖教国がしようとしているということは分かっているのですが、もし召喚に成功した場合……勝てるのですか?」


「さあ?実際にどれだけ強いのか?こちらの世界の魔法は効くのか?物理攻撃も効くのか?等の確かめなければいけない要素山盛りなのですが…」


 ニヤリと一瞬笑うアリシア、本当に一瞬で普通の表情に戻る。


 何故笑う?というそんな私の疑問をよそに謎の生命体のせいで頭から抜け落ちていた事をアリシアが言う


「それよりも、異世界人はどうなったのですか?」


 あ、忘れてた。確かに重要だな


「……既に体を入れ替えられて、好き放題に力を使われてるにゃ、だからにゃザハが戦う相手になると思うにゃ」


 サラッと当然のように言う


「そうですか、それよりもタイミング次第では教皇が望んだ神とも戦うことになりそうですね」


「なあ、アリシア聖国は?何処まで戦ってくれるんだ?あと前のように教会のハイエルフ達も呼ぶのか?」


 聞きたいことが山ほどあるがナルシェナが帰ってきた


『ガチャ』

「ふぃー、えー湯だったよぉフランメちゃん義足決まった?」


 あ…………しまった決めれてないぞ


「あれ?ノーラ様だぁ……って何?なんで抱き締めれてるの?え?ハグの日?ハグしなきゃいけないかんじ?」


「話はまた今度にしましょう。フランメはお風呂に上がったら晩御飯にしましょう」


 ………そうだな、聞きたいこと聞けなかったな

 教会のお金を払えば死なせてくれるってやつ純粋な疑問で聞きたかったんだがなぁ


 私はリエルさんと一緒にお風呂に入りに行くのだった。



 ***アリシア***


「……はぁ………」


「どったのアリちゃん」


「いえ、ヴァーチュ聖教国の事でちょっと」


「おう、そうだねノーラ様が来たってことはその話が来たんだね教えて教えて!」


 ナナちゃんにせがまれたのでつい普通にフランメの話したことと同じように包み隠さず話したのですが……


「………ブッ殺そう、魂さえも消し去る方法ってある?」


 ナナちゃんブチ切れです。激怒です。マナの可視化もされて、オーラのようにナナちゃんから発しています。それにしても勝手に身体強化もされてませんか?いつも眼帯をしている方の目からマナが溢れていますよ?


「可か不可かと言われると可能ですよ?習得します?」


「できるならしたい…けど私の技量じゃ、そのぶち殺したい相手と戦うとかまだ無理だろうし、それはアリちゃんに任せる」


「……私はどうでしょうね」


「?」



私が戦う相手って、多分異世界人の体を奪った誰かで、そのゲームキャラとされる眷属の相手で精一杯では?まあ行けるとこまで行きますが教皇か教皇が生み出した神?と戦うことになるか?


そもそも聖国の聖騎士団はおそらく謎の敵と戦いに行くはずですね………データがない分何処まで強いか


「にゃ、向こうもアーティファクトはないけど謎の力を入手している可能性もあるニャ」


新情報ですか?


「続きなんだけどにゃ、魔力の強いものが産み出した謎の生命……めんどいにゃ謎で良いかにゃ?その謎の生き血を飲むと、馴染んで力を手に入れる者と馴染まず死ぬ者に分かれたにゃ」


調べてくれて本当に助かります。諜報活動に感謝ですね。


「うへぇ、それってさぁ、もしかしてさぁ、信仰心とか言ってしまうパターン?」


とナナちゃんが言うとノーラが指差し


「大正解にゃ!そう死んだものは信仰心が足りないとして信徒たちにも聖水として振る舞い始めてるにゃ!以外も以外結構生き残ってるからこそ、信仰心の足りる足りないでまかり通ってしまったにゃ!」


もう振る舞っていたのですね。そうなると本当にずーーーーーっと実験してきていたんですね。そもそも異世界人の情報が入って来なかったので何処に召喚されていたのでしょうか?


「……それで、その力はどんなものなんですか?」


「見えざる手と浮遊術と呼ばれてるにゃ」


「それらは何処まで調べましたか?」


「集めた情報は新しいものにゃ、個人が隠していたら不明だけど資料の乗るようなものや、訓練を見学したにゃそれで見えざる手は距離はそんなにないけど、浮遊は結構な高さまで飛べるにゃ」


「はぁ……まあ負けないように頑張りますか」


「アリちゃん…頑張れ!」


いえ、あなたも信徒たちと戦うんですよ?


そう思いつつも今日という日は過ぎて様々な準備を今後する計画を立てる私であった。

****** ****** ******

ナナ「アリちゃん。私達ウィサリス領を何月に出たんだっけ?」

アリ「1月です。10の儀式も1月の最初の週に予定されていますそれに出席したんですよ、作者が細かく書くせいで全く日にちが進みませんがね」

フラ「1月、祖父が居なかったら凍死してたな」

アリ・ナナ「「…………」」

フラ「あ、そうだアリシア、冬の雨って痛いのは知っているか?窓が割れててな、日差しの暖かさで寝ていたらいつの間にか雨が降っていてな、冷たさで起きたんだが打ち付ける雨が痛くてな…だが不思議なことに体は熱を持っていて…」

『ガバッ』

ナナ「もう大丈夫だからね!そんな暮らしとはおさらばしてるから!」

アリ(凍傷になってたのでしょうか?起きたのは偶然だったのか?なんにせよ眠ったままだったらフランメは今頃…)

ナナ「そういえば…今私達の世界何月?」

アリ「………5か6月ぐらいでしょうか?」

フラ「まあ、そういうことになるならもともと季節感を出すなという話だなそれよりも…誤魔化しはなんだったんだ?」

ナナ「アレはねぇ『64.アリシアは混乱している…』でアリちゃんが初めての感情を得たことをね誤魔化しているんだよ」

フラ「?感情を得た事を誤魔化す?なぜだ?」

ナナ「それはね♪」

アリ「ナナちゃん!」

ナナ「はいはい…」

フラ「むぅ知りたかったんだがな」


****** ****** ******



ネタバレになりますが、変な期待をさせないために言っときます。フランメの義足、候補の中にありません。みつぐさんが話し合いの最中に思いつきさらなる改造をします。またそれに時間がかかり結果、一時的に仮と慣れるために使う義足を選んでいるという形となります。まあ、それでしばらく過ごしますのでいいのかな?


でわでわまた来週に間に合うように書きます。

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