165.王都到着
パパママ達へ
安全第一、品質第二、せいさぐはぁっ
ナルシェナより
トラビト「どうしたぁ(汗)」
ネーナ「あら?…ここ血が付いてるわね…」
イリーナ「……事故にでもあったのか?」
スーナ「わ……ふぅ?わわわわ!?」
***アリシア***
最速で向かう方法はどうしましょうか?
馬車の強度等は問題なし…ですが、問題は馬
いっそヴェルーナを呼んで引かせましょうか?
彼女なら、過去にも馬が殺られた時に引いた経験が何度もありますし、速度も馬より速く目的地に移動できました。
何より身内なら報酬は用意しやすいですし
いやいや、それよりも調査結果も待たないと考えるとそこまで急ぐ必要は無い?
ですがフランメの義足が早く欲しいですし
「うーん、トカゲ…買うべきでしょうか?」
「急にどうした…」
移動の為の必要な道具や食料の買い出しは隠密護衛に任せ、私は今後の予定を考えていました。
ですが考え中にでてしまった言葉が、時間つぶしと、3時のティータイムとして小さなカフェでくつろぎ中の為の普通だったら聞こえなかったはずの言葉をフランメは聞いてしまった
「いえ、馬よりも速いトカゲを買おうかと」
「……無学ですまないが詳しく説明をしてくれないだろうか?」
無学だなんて…
「フランメ、無学だなんて言わないでください、人は無知で当たり前であり、必要なのは知りたいと思う心です………そう……………そう思う、心なんですよねぇ…」
私、最近どうでしょうか?
そう思えているでしょうか?
いやいや、心を知りたいとってはいます。
ですが、優しさをないがしろにしていませんでしょうか?お婆さんからのハンカチ思い出しもしませんしコレは良くないと思います。
「アリシア?」
「いっそ東刀の柄につけましょうか?ひらひらして邪魔ですし、無くすかもしれないので切り分けて加工すればいいでしょうか?」
「アリシア?おーい…」
おっといけない!
「では、簡単に言いますと馬車と名がついていますが、昔も現在も馬車は荷台や人が乗る部分を指して………端折ります」
「お、おう…」
なんか長く説明しそうなので宣言して、必要な部分をピックアップすることに
「引くのは馬だけではありません。よろしいですか?」
「……おう、繋げれたから平気だぞ」
「引くのは、馬、ロバ、ドードー、トカゲです」
「蜥蜴かぁ…引けなくないか?尻尾で叩かれそうだが」
「ええ、なので中足の部分の背中がほとんど左右上下に動かないので、専用の固定具の上に馬車を乗せて固定することになります」
「中足……待ってくれ、私の知っている蜥蜴じゃぁないな…」
「そうですか?鼻先から尻尾の先まで平均14メートルですね」
「でかいな!すっごくでかいな!ずっと飼うならともかく王都に行くためだけに買うなよ!?」
「ですがこの町には異世界人命名のドードーという飛べない鳥はいないようですし…」
動物図鑑に命名エピソードは書いてありましたね。
翼があっても飛べない大きな鳥と教えたら最初に『チョ◯◯か!?』とか言いだしたが実物を見たらなんだドードーかと落ち込んだ、ドードー?と聞き返すと「ポケ◯ンじゃない方な』と言われたが我々はそもそもポケ◯ン自体知らないので反応に困った……とね
「そのドードーとかいうのは?」
「地上を走る飛べない鳥ですね。命名の理由が知りたければ動物図鑑に載っていると思われす」
「そうか……まあ馬でいいだろう。馬のことを考えつつ最速を目指せば良いんじゃないか?」
馬のことを考えつつ最速を……ですか
夕方にナナちゃんの眼帯をちゃんと受け取りにいき翌日、王都へ出発した。
馬に身体強化をかけて
「では、各自……覚悟を決めてください」
「……何かな?事故ること前提なのかな?」
「アリシア、穏便に済ませようとは思わなかったのか?」
「強行軍の時を思い出しますね」
馬は速く走れて嬉しいのか通常のちょうど倍の速度をだしー『ガッタン!』
「そもそも馬車での移動で馬が全速力な事自体がないだろう!?」
それはそうですが……『ふわぁ』『ダ厶ッ!』
「アダッ!?頭打ったぁ後さっきのフワッとするのなんか嫌だぁ」
確かにそうですねフワッとするのはなんか下半身にくるものがありましたね
そして昼休憩に入ると面白いように進んでいて馬も『ブルルルッ!』『ヒヒーン!』まだまだ行けるぜ♪と言わんばかりのやる気を見せてくれます。なので王都近くまでは、このまま行きましょう!
素晴らしい速度でようやく王都が見え、普通の速度になると馬車の中が穏やかになりました。
『ゴリゴリゴリッ♪ガリッゴリゴリゴリ』
「…………」
「………フランメちゃん。食べる?」
「いらないぞ?」
馬車の中静かではない、ナナちゃんの硬いお菓子を食べる音が響く
「主様、どう入りますか?」
「流石に入るのは普通でいいと思いますけど?」
かなり日にちを短縮出来たので入り方はどうでもいいです。と思い、御者台の方の小窓を見ると王都を包む巨大城塞の壁が見えました。
「アリちゃん入り方ってあるの?」
「…はい、ありますよ?七姫の手帳を見せれば問答無用で最優先に入れます。ですg」
「よしじゃあそれで入ろう!」
「あ……普通に入りましょう?」
ナナちゃんとフランメは初の王都でしょう?
「やだ、待ち時間は少ないに限るんだよ」
それもそうですし、理解できますが…
「ナルシェナ、我慢は必要だと思うぞ」
「我慢は体に毒なんだよ?」
それもそうですが…
「よく言うじゃん?男の子は、毎日出さないとって」
よく言う言葉でそれがでてくるあたり、最近それ系の本ばっかり読んでませんよね?
思春期で頭の中ピンク1色になってませんか?
「いろいろと違います」
「流石に毎日はないだろ?」
……ええ、フランメ流石に毎日ではありませんが男性器はくっそめんどくさい仕様で溜まるんですよ、しかも禁欲!〇〇我慢大会したアタオカな部下が強姦罪で捕まったことがありましたね。
もちろん助けませんでした。そのまま罪を償ってもらいましたよ?
幸いというか私は、ヴェルーナと直ぐにそういう関係にされましたので貯まるということの理解も出来ませんが一般男性は、娼館や春売りさんと外でか、連れ込み宿か、宿の部屋で1人でしょうね。
獣人はいつもああなのですかね?
相手を襲うのが基本なのか、気になりますがそういうプライベートなことって、個人差がありそうで教えてもらえないでしょうね。
「……でも、フランメちゃんの義足、早く作れたらなぁって思って」
「ここまでくれば大した差はないでしょうに」
「ここまでくればもう少しだろ?」
というわけで一般の列に並び1時間後……とはならず王都へ入ることができました。
「……発見されて最優先に入れられたねぇ、アリちゃん?」
「考えれば普通の馬車じゃなかったなコレ」
そうです、特別仕様の馬車だったことを私の方が忘れていました。
門番さんに見つかり、誘導されて最優先で入れられてしまいました。
しばらく待つと走ってきた人が王様が用があるとの事で、そのまま現在王城へ向かうこととなりました。
「アリちゃん。途中で降りることできる?」
「1人にしないでください」
「だが、私とナルシェナは王様に用はないんだが」
私だってありませんよ…ですが1度顔合わせをすることになるとはね
断ろうとはしました。ですがヴァーチュ聖教国のことで話と言われれば、聞かざる得ません
「仕方がありません」
私は窓を開けて案内をするために急ぎで門まで走ってきた人に話しかけてみつぐさんの居場所を聞くとちょうど城に居るとのこと
よしっ!1人じゃない
「だ、そうですよ?」
「え〜、それって厄介ごと確定してない?」
そう言われるとそうかも知れませんね。
みつぐさんもヴァーチュ聖教国のことで呼ばれているとか?
その線が濃厚そうですね。
…………………………
それにしても相変わらず見えるのに遠いですね。『トントン』なんですかナナちゃん?降りたい?お断りします。みつぐさんが城に居るのですからフランメの付き添いでナナちゃんも側に居てあげてくださいね?フランメ?どうしました?やっぱりみつぐさんに合うのは後日にするから宿に?
いやいや、全て早いうちに済ませましょう?というか逃がしません。王都ですよ?危険が多いです行動する場合はみんな一緒一蓮托生ですよ
ね?
……………………
と話している間に到着、城に着き馬車から降りるとメイドが1人案内にやってきた。兵士さんとはここで役目交代し、今度はメイドについていく…………長い道をついていきます…………………………ようやく到着してソファに座る。メイドが「それではこちらの部屋でお待ち下さい」と言葉を述べて『パタン』とドアが閉まると
「あ”ーーーーーーーーー」
いきなりナナちゃんが溶けそうになる
「…………」
フランメは表情が暗い
「お2人共大丈夫ですか?」
「アリシア様無理かと、王都の城下町であればあ昇さんであったと思いますがいきなり城ですよ?王様に会うかもしれないのですよ?緊張感が限界を超えます」
そんなものでしょうか?
「アリシア、私こんなんだけど王様に会って大丈夫か?不敬罪になるんじゃないか?」
?………????
「えっと、どういうことでしょうか?」
フランメの言葉の意味がわかりませんがここは安心させるために一言言いましょう!
「大丈夫ですよフランメ、王がフランメに失礼なことをしようものならば…斬り捨てます」
「ちょっアリちゃん!?」
「ダメだろアリシア、王様だぞ?その後の事を考えるんだ!」
「その後ですか?」
何を気にする必要があるんでしょうか?
そもそも、もう跡継ぎはいますしそもそも……あ
私はある話をしてないことを思い出しました。
「大丈夫ですよフランメ、そもそもドスティアード王国の法に障害者保護法というのがありまして、その法を作ったのが現国王陛下なのですよ」
「そう…なのか?」
むしろ2代目とかは初代の法を緩和していった記録があり、代を重ねるごとに法を現在の状況に合わせて変えていったのです。まあそれはどこの世界でも当たり前でしょうけど…
「そうですよ、ですからね。そもそもフランメにひどいことを言ったりしたりしたて、私が国王陛下に何かしても法にのっとた対処なので無罪です…」
「斬り捨ててもか?」
「……無罪です」
「アリちゃん…リエルさん実際の所どうなの?」
「アリシア…リエルさん実際の所どうなんだ?」
ハモらなくても…
「……いや、さすがに現国王陛下に手を出したら問題はあるでしょう。まーザハレグス様を止められる人がいないので問題ないって言っているだけですよね?」
いえいえ、そんなことはありませんよ?
いくら国の代表だろうが作った法を無視する権利がないと私は思っているだけです。だから陛下も、脱税とかした貴族を裁いているわけですからね。
「いえわt『バンッ!』a」
「ザハレグス!助けてくれ!」
現国王陛下が入ってきた。
「はぁ………」
「……」
『クイクイ』
「ぁ……」
『クイクイ』
「………」
ナナちゃん、フランメ私の服の裾を引っ張らないでください、リエルはリエルでフランメを抱えているので普通の挨拶はできないのでそれはそれで戸惑っている
「アリシアです国王陛下、いったいどうされたというのでしょうか?国王陛下ともあろう方がそんなに慌てて来られたということなので、何かお困りごとが発生していることは分かるのですが、落ち着かれてはどうでしょうか?」
「いやしかし、ザハレg」
「アリシアです国王陛下」
「うぅ……アリシアよ助けてくれまいか?」
………ええぇ、まあここに連れてこられた段階で厄介事があるんだろうなということは理解できていたのですが…
「光の柱がヴァーチュ聖教国の首都に何回か空に向かって発射された」
思わず眉間にシワが寄る
「ええぇ」
「なにそれ…」
「その光の柱は横にも向けられるのか?」
う〜ん、コレは大問題ですよね
「みつぐに聞くとビームじゃないか?とか言っていたがなんだビームって!?知らないかアリシア!?知っていたら説明してくれ、対処法も教えてくれ!なあ!なあって!?」
私の肩を掴み揺さぶる
ビームって私が知るわけないじゃないですか…みつぐさんに聞けば良くないですか?もしくはササキさん?それ以外の異世界人?
「これっ、落ち着かんか!ドスティアード国王ともあろうものが幼子に掴みかかり揺さぶるとは何事か!」
「あっ!すまんアリシア!」
「い…いえ…大丈…夫です」
助かりました
「あ…えっと聞いてます?私がザハレグスだって事を」
「うむ、聞いておるぞぉ久しぶりよのぉ改めて今のアリシアとその仲間に挨拶をさせてもらうの」
すると部屋に入ってくる入ってくる。友好国のお偉い方々…って国際会議でもしてました?
私はため息を付くと同時に懐かしい顔を今一度、見直すのでした。
ナナちゃんとフランメとリエルが小さく震え縮こまっているとはしらずに
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ナナ「乗り物かぁ…いつか乗って戦うことがあるのかな?」
アリ「作者に聞けばいいじゃないですか」
ナナ「どなの?」
作者「え?ああ…空船に乗る機会があるので空船VS何か、で空戦はするでしょうね。あとドスティアード王国は空船持ってないので戦争では逆に撃ち落とす展開もありますね」
ナナ「へーーーーそうなんだぁ、そこ話しになったとき何話なんだろうね」
作者「『プイ』いいんですよ、あくまでこの話はアリシアとナルシェナとフランメの日常物語+アリシアの心の話なんですから」
アリ「普通は起承転結で重要部分だけをピックアップするものですけどね。」
ナナ「作者さんプロットもないからねぇ、大筋すぎる話を描いてそこに行き当たりばったりの日常と騒動の感覚だもんね」
フラ「おーい、お茶が入ったぞぉ」
アリ、ナナ「はーい」
作者「……でわでわ、また来週投稿できるよう頑張ります」
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今回は5,000字程度で短かったですかね?
諸事情で書く時間がありませんでした。雑さもあったと思われます。本当は移動中の話も書きたかったですが申し訳ございません。
健康診断がありました。皆さんはコレをするとこういう事になるってありますか?私は血を抜くとすっごく眠くなります。まあだから今日書ききれるか焦りましたがあと前回『はみ出し女様』の妖怪の話をしましたが…今週『はみ出し女様』のお婆さんバージョンに出会いました怖かったです白線と黄色い中央線の真ん中まででてきました(汗)
距離があったから良かったものコレは予想外…怖い女怖いこの世界の女怖いです。




