161.合流しちょっとした話
祖父へ
未熟な私では今後どの様に成長していけばいいかわからない、取り敢えずは棒術でもと思い棒を毎日クルクル回すことにした………本当にこれでいいのだろうかと棒をただ回す。ただただ回す。早く義足が欲しいものだ
棒を回すフランメより
ナナ「私不器用じゃないけどさ、フランメちゃんのように回せないんだけど」
アリ (それは………得手不得手があります。ナナちゃんは回すよりも飛来物に当てたり、先端でクリティカルをだす方に異常突出してますからね)
フラ「それを……回せなくても困らないだろ」
ナナ「自分に出来ないことを見せられるとやってみたくならない?」
***アリシア***
数日も足止めをされてしまった。
まあ、当然といえば当然なんですけどね。
私はノーラが持ち帰った教会のハイエルフと王家の手紙を読むとナナちゃんとフランメ達に先に町に行くように指示を出し眠らず見張りをすることとなった。
「ちっ……燃やすべきでしたか」
「主落ち着いて」
「にゃ、今から燃やす?」
「ノーラ様!?」
「………本気で言ってます?」
一応ノーラの言葉が本心か聞く
「当然にゃ、見るだけでわかる不法開拓、それに伴う人頭税の未払など罪は明らかにゃ、他にも調べればまだまだ出てくるかもだにゃ〜」
そうですね…
「そんな罪人達に救いは必要かにゃ?不要だにゃ、税が支払われるから国は民を守るのにゃ」
そうですよねぇ
「ですが…子供達は何も知らないんですよ?」
それもそうなんですよねー、ですが…親が死ぬなら子もついでに死んだほうが幸せである場合もあります
「そうなると…借金奴隷かにゃ?」
そうですね。産まれてから親のせいで脱税ならば借金奴隷としてならば生かす価値はある。大人はコロコロした後にあれば全財産没収となりますし、コロコロした後は新聞に罪状と名前が載ります。見せしめの意味合いもあるので………まあ、ほぼ意味はないですけどね
そう私がコロコロかコロナイか迷って数日後、ハイエルフの一団が到着した。
「………えらく小さく可愛くなりましたねザハレグス様」
一団の代表が開口一番挨拶の前に
「…………一発で見抜くの辞めてくれません?」
ハイエルフのなんの力か分かりませんが…いや、今回は話をスムーズにする為にノーラが話していたのでしょう。ですが可愛くなったと言われるのは嬉しいのですがその後にザハレグスと名を呼ばれると心中複雑となります。
少し遅れて今度は大きな荷物を抱えたハイエルフが到着し、簡易の診療所が建設されてテキパキと仕事をしていきます。
「にゃ〜」
ノーラ小さく鳴き私を見た。
ノーラの言いたいことはわかりますが…
分かるゆえに私は人差し指を立てて口元に持っていき「シー」と黙っているようにとジェスチャーしました。
ノーラの言いたいことはハイエルフ、エルフの力、森羅万象を使えばいいのにそれを忘れていることを指摘しないのか?ということです
……基本的に医療関係者に進んだハイエルフとエルフ達は、医者になるための勉強と異世界の最先端の医学、医療、医術全てを学ぶ、そしてそれをこっちの世界の魔法と組み合わせて如何に患者の負担を減らすかの医魔と呼ばれる技術を学び研究も進めている。
その為と言ったらなんでしょうか、自分達の得意な魔法を忘れる事が多々ある。こういう遠征の時は患者のことを気にしすぎて1日でも1時間でも1分でも早くと気持ちを流行らせて自分達の健康をややないがしろにして現場へ来るのです。
たとえどんなところでも…今回も普通は馬車はここまで来れませんが実は、ハイエルフとエルフの森羅万象術で木にどいてもらうことが可能なのですがすっかり忘れているというわけです
「もう私達はここを去ってもー」
「今しばらくお待ち下さい」
「……ですが私達もこのままここにいては感染のリスクがあると思われるのですが?」
言葉を遮られても諦めませんし、いいように使われたくも無いので何も手伝いません。早くナナちゃんのもとに帰りたいですしね。
というか未知の病気からもとっとと逃げたいのですが?
「ふふふ、まさかもう何度目ですかザハレグス様?鷹と苗木の団が、今回のような出来事を穏便に済ませたのは初めてではないですよね?可能な限り手伝っていただけると助かるのです」
動物の手も借りたいのは理解します。ですが…
「いえいえ、アリシアは初めてです。それにスーリアは私の健康管理も担当していただいているので感染する前に…そう、今!健康体の状態まま、感染する前に!ここを去りたいのです!」
「ではノーラ様だけでも良いので残してください!」
「お断りします!私の妻をこんな場所に置いて行けるわけがないでしょう!?」
「そんな事言わずに人手が!人手が欲しいんですよ!」
医療に携わっているハイエルフも無限じゃない、まして遠征出来る程のハイエルフは少ないし、いても長期的に病院を空けるわけにはいかないハイエルフもいます。
近場から来たハイエルフ達は現在、治療法を探す担当と延命させる為に少しでも緩和させたり、症状を止める方法の二手に別れています。
エルフ達は看護師として雑用を全て引き受けています。
「結界と感染していないかどうかのスキャンはそちらでも十分ですよね?」
「他に仕事が無いとは言ってませんよ?」
知っていますよ?でも知らないフリです。
「というか対応が普通なことに驚きです。村を見てわかってますよね?」
「………普通の対応では無いですよ?」
ん?やっぱり雑に扱ってますか?
「村人全員が感染者ですからねぇ…しかも犯罪者です。多少怪しいなぁて薬も…使ったり使わなかったりして………きゃ♪」
「スーリア、聞かなかったことにしましょう」
「はい主」
そんな知らないフリで最低限の仕事だけをこなしてまた数日後
「またせたな、ザハレグス」
「アリシアです第二王子、後かなり待ったのでもう去っても良いですか?引き継ぐものもないですし、そちらも直属の騎士達と王都近くの町からのハイエルフとエルフ達を連れてきているので、人手は十分になったはずですから」
チラッと見るだけでもかなりの人数です。総勢200名近くいるのでは?
まだまだハイエルフは来るでしょうし、もう良いですよね?
「まあまあ、そう言わずにザハレグスよ、ここは昔話に花でも咲かせてもう数日」
「ハッ……コホンッ、アリシアです第二王子、昔話も何もアリシアと第二王子は初めてです。話すことなど何もないかと…」
思わず鼻で笑ってしまいました。
……いけませんね。ナナちゃん成分がなくなってきたので心に余裕が減ってきました。
「にゃ、解放しろ!」
「…捕らえてはいないんだがなぁ、まあ報告してくれたことだし、いいだろう。頑張った事と報告の褒美だが」
「私と王家が関わらないことが最大の褒美となりますそっとしておいてください」
「…………………本当に残念だ、それが褒美となることが本当に残念なんだが……うむ、わかった。ではその様に、可能な限り王家は呼び出しなどもしないことを約束しよう。だが今回の様などうしようもない場合は許してくれよ?」
「はい、では……さようなら♪」
「にゃ」
『ペコリ』
「3人ともいい笑顔だな……」
王家も普通の対応、即燃やさずに様子見ですか
いろいろと気になりますが気にしないで頭の片隅に今回と前回の異世界人が関係している事件だったとだけ記憶しておきますか…
まあ、あの子供が言った奴隷が異世界人の連れてきた奴隷かは不明ですがね。
そうして2週間の拘束を逃れ、念の為5日程野営して、潜伏の再チェックや、未知の病気ゆえにスキャン逃れがあった場合の体調の変化がないかそのチェックも済ませてから、ナナちゃん達が待つ町へ行くことができました。
……………
………
…
ですが世界は残酷で、私なんていなくても日常は、世界は動いています。それはわかっていても合流したのに私におかえりと言う事もなく
カフェでお菓子を食べ続けています。
「ただいま戻りました。ナナちゃんフランメ」
『ガリ、ボリボリ…………ボリボリ……ゴクン』
「………なるほどな固いことは固いな」
フランメにとって、かりんとうは固い方に分類されるらしいです
『コリッボリボリボリボリボリ…………ゴクン』
「ちょいと物足りないな…」
ナナちゃんにとっては、物足りないらしいです。
「もう良いですかナナちゃん?」
「…せめてあの味噌ぐらい硬ければ」
「その固い食べ物を求めるのはなんでだ?」
私は会話にまされているのかいないのか…
「顎を使うことは健康の繋がるんだよ」
「それはそうだが…」
「使いすぎもどうかと思いますが…」
そもそも好みの問題であり、固いのが異様に好きなことに健康を気にしてはいませんよね?
「それでさーフランメちゃん。アリちゃんはなんの便りもなく約3週間も私達と離れ離れだった事を気にせずに、何食わぬ顔で来たわけだけどどう思う?」
「ナナちゃん…」
「ナルシェナそこは、『さらぬ顔』だな『何食わぬ顔』だと意味が違うぞ」
フランメが正解…です。
何食わぬ顔ですと、自分のしたことや思っていることが人に知られては困る時…所謂、後ろめたい気持ちなどがあるときですね。それらの注意をそらすために平然と振舞うときの顔です。
ですが今回、私にそんな気持ちは微塵もありません。
なので出来れば、さらぬ顔でもないと言いたいですが…何事もない顔つき。
実際に何事もないのですから顔つきなんか変わりようもありません。
「……ナルシェナ、心配だったのは分かるが、放置されていたのも不満があるだろう。だがそろそろ許してやっても良いんじゃないか?」
「いっそフランメだけでもいいのですよ?」
おかえりの言葉ください、私だって平気だったわけじゃないんですから
「ああ、最初はナルシェナがいいと思って言わなかったんだ、すまん。お帰り、アリシア」
「只今帰りました。フランメ」
………やはり良いものです。ただいま、お帰りとは、居場所があるということですからね
「うーん………」
ナナちゃん…私、そんな悪い事しましたか?
1番言ってほしい人に言ってもらえなくて、モヤモヤしていく私の心
「………ごめんなさい、ナナちゃん私が悪かったので許してください、今度は3日以上離れた場合は必ず連絡しますから!」
内心『どうして私が?』と思わなくは無いのですがナナちゃんに嫌われたくない私は謝ることで許してもらおうと行動しました。
「うーん」
ナナちゃんに集中していたせいか、フランメの小さな呟きの
「…これは良くないんじゃないか?」
の言葉は私の耳には入りませんでした
「分かった今回は許すよ」
ナナちゃんの許すという言葉で私はモヤモヤを残したままであるもののホッとしました。
***フランメ***
絶対に心に引っ掛かりが出来たのではないだろうか?モヤモヤしていたりしないだろうか?
「いい?アリちゃん。私はね心配したの、別れる前に病気とかも言ってたし、めっちゃ心配したの!」
「はい、申し訳御ありませんでした」
確かにアリシアの連絡しなかったことは悪いことではあるが…だが今回は、病気関係だ
連絡を最低限にしただけではないか?
それに私達は向こうでアリシアが何をしていたのか知らないだろう?
何が原因で感染するかも気にしてはいたのではのだろうか?むしろ分かっていたらアリシアならばきちんと連絡をしてきたはずだと思う。
だからナルシェナが説教するべきではないと思うんだが……かといって私が2人の関係に口出すべきか?
「だいたいアリちゃんはさ!……ブツブツブツブツ…………」
「ごめんなさい、本当にごめんなさい、以後気をつけますから」
「だとしても気をつけるって言ってもさ、アリちゃんは何でもかんでも、ブツブツブツブツ……」
「すみませんすみません」
もどかしいな…私は知り合ったばかり、どこまで突っ込んでいいのかがわからん。一緒にいてくれると言っても現段階の話だ、万が一嫌われたら私は困る………………
そう私が困るんだ、私が………ならば怖いが口に出すか
「ナルシェナ、そこまでだ」
「え?」
「?」
ナルシェナは分かるがアリシア、君は理解してくれよ…
「ナルシェナ、何度もアリシアは謝っているだろう?もう十分だろ言い過ぎも良くない、それにアリシアは何でもできるからこそ、まだ何も知らない私たちとは違い、いろいろと考えが巡らせて行動しているんだ」
「あ……うん」
「アリシア、さっきはお帰りを言うのが遅れてしまい申し訳ない、ごめん。許してくれないだろうか」
「……ええ、大丈夫です。謝らなくて良いのに謝らせてごめんなさい、フランメ」
よかった……のか?アリシアはザハレグス様、つまり大人と言うか私達よりも生きて来た年数が違う。だから心の内がわからない…引っ掛かりが残らなければ良いのだが
「ナルシェナも、言い過ぎたと謝るべきだと私は思うんだが…」
「うん?そう?」
「ああそうだ、いくら心配したとしても、説教したらそれは相手を心配したということにならない、むしろ自分が心配したもしくはさせられたことが中心となる…少なくとも私はそう思う」
これは大事なことだ、相手を思っての説教ってのは難しい、行き過ぎれば相手は面倒だと鬱陶しいと思ってしまう。
それでは伝わらないだろう。それと、相手を思う心があるならば短く説教するのが正しい
長くなればただ自分が怒っているだけ
……と、とある事をしてしまった時に祖父に説教をされたのだが、あまりにも説教の短さに疑問を持った時、思わず祖父に聞いたらそう言った。
「相手を……じゃなく、自分が……か、そっかそれはダメだね」
『ほぅ』と思わず感心してしまった。
だがそれも仕方が無いだろう?
………ナルシェナのこの他人の意見を聞く事ができる部分は凄いなと思う。私は、同じようにできるだろうか?
「アリちゃん……ごめんなさい」
ナルシェナは、アリシアの方に椅子ごと向き直り、頭を下げ謝った。
「はい…謝罪は受け取りました」
アリシアは膝をつき、ナルシェナの手を取った
「私も申し訳御座いませんた。ごめんなさい」
手を取ったことで頭を上げたナルシェナはちゃんとアリシアが頭を下げるのを見た。声色、膝をついて頭を下げる。アリシアにとってナルシェナは特別な存在……今のところはな
それが保っている理由は、言うまでもなくナルシェナの全てを許容出来ているアリシアにあるのだろう。
だが……今回のようなことが続き、モヤモヤが溜まったらどうだろうか?
「これでおあいこだね。じゃあはいアリちゃんもかりんとうを食べるべき!」
「いえ、遠慮しておきます。基本私はお菓子はいりません」
「え………」
ナルシェナが呆気にとられる。私も当然驚く
「なん………だと………アリシア冗談……だよな?」
「アリちゃん……甘い物は特別なものだよ?」
そうだよなナルシェナ!甘い物は特別だ、角砂糖は………奇跡の食べ物だ
そのまま食べてよし、紅茶や食べ物に入れてもよしの!最高のものだぞ!
それがふんだんに!大量に!入っているお菓子を!?
「い、いいい、いらないだと!?」
「?」
「っ!?」
アリシアとナルシェナを驚かせてしまうがそれどころではない
「アリシア!」
「はい、なんでしょうか?」
「砂糖はな……幸せの味なんだ」
「……………………………?」
アリシアが首を小さくかしげた、だが少ししたら更に傾いた。理解が本当に出来ないようだ
「おいおい冗談だろ!?砂糖がふんだんに使われているお菓子を食べて、また、もう一度食べたいと思うのが人だろう!?」
私は忘れない、祖父から勉強を頑張ったご褒美に角砂糖1個貰って口に含んだときの口の中の幸せを!
それが理解できない人なんていないはずだ!
「………ナナちゃんは噛み応えで、フランメは甘党ですか?」
「お?なんか文句ある?」
「問題ないだろう?」
「いえ、素直に羨ましいな……と」
ん?どういう事だ?
「アリちゃん。未だ見つからず?」
見つからずとは?
「フランメちゃん、アリちゃんはね。お腹に入れば割と何でもいいんだって」
……私だったら甘いものと言いそうだな
「さすがに何でもとはいきませんがね」
アリシアが小さく『流石に焦げた炭だけや毒とかはちょっと』と呟いた。
流石にそれは料理とは言わんだろ
「普通の料理、普通の味…店に行けば普通に食べれるものが出てきますそれを食べれば良いだけですよね?好みは人それぞれ……」
「ああそうだな…」
「私はガッツリ中まで焼けたミノのステーキが好き!」
そうか…しかしナルシェナ今は君の話ではない
「私はね。どうしてもこの味ではというものがないだけででして…その…」
なんとなく分かった。
「好き嫌いがないだけではなく、えり好みをしない、あるものを食べるし、出されたものは全部食べる。祈りもあるしな」
残さず食べるのは食前の祈りを捧げるものならば絶対の事だ、しかしアリシアの場合は…
「はい」
「アリシアは前の事が混ざって好き嫌いがないんじゃないか?」
「前の?」
「まえの?」
ナルシェナは分かるがアリシアよ言葉を濁した私の配慮いらないのか?
「ザハレグス様だよ、戦時中だったんだろ?食べ物をえり好みしている暇と余裕がないと思えるし、何でも食べて栄養をとっておかないといけないと思ったんだが…どうだ?」
私がそう言うとアリシアは考える。
「…なるほど、確かにありえなくはない話ですね」
……ついでだ聞こうか
「ちなみにアリシアでも最悪と思えるザハレグス様時代の食事はなんだったんだ」
「確かに!気になる何があったの?」
「最悪の食事ですか?」
アリシアは思い出すように考えつつ、椅子に座った。そういえばまだ、着席していなかったな……すまん。
「『リシェア特製大地の恵み、土にも栄養はある』と『ムンブートの本の知識から、栄養の高い木の実シリーズ』と『ヴェルーナの採れたて新鮮肉、生のままで他は添えず』それと『レグシアナのむ…ゴニョゴニョのサクッと揚げ』と『食事担当の失敗作』ぐらいでしたかね」
1部濁されたが気にしてはいけないのだろう。
それよりも失敗作とわかってても食べるのか、それほどまでに余裕がないとはな…
「なんか…ごめんねアリちゃん」
何故かナルシェナが謝るが気持ちは分かる。謝っておきたいよな
「すまんなアリシア、確かにそんな物を食べなければならないとなれば食の好みなんかむしろ全部好きとも言えるかもな…」
「ですかね?」
「うんうん、だと思うよー」
私は頷き肯定しておく
「だがそれでもコレが好きというものを見つけたいなら逆の発想をすればいいと思うが」
「逆?」
「逆?」
本当に仲いいな…そしてアリシア時折お前は本当に分からないのか、ナルシェナに付き合っているのかわからんな…
「そうだ、逆に嫌いな物を見つけていけばいいと思うぞ?」
そう好きなものが分からないなら、嫌いな物を見つけていけばいい
ただそれだけ
「なるほど…では先程の最悪の食事は絶対に嫌いな部類に入れておけばそれと同列は嫌いというカテゴリーに分類ー」
「入れるまでもないでしょ!?」
「入れるなよ!論外だろ!」
アリシア私とナルシェナのツッコミにポカンとした表情が印象に残った。
いくら何でも土は食べ物に入れてはいけないと思うんだが…アリシアにはまず食べ物の分類から話したほうがいいのだろうか?
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ナナ「第二王子名前が出なかったよ?」
アリ「名を知る必要がないのですよ…」
フラ「それよりも聞きたいんだが、ハイエルフとエルフ以外に医療関係者はいないのか?」
アリ「当然います。ですが、未知の病気と聞くと一般的医者は躊躇います。何週間か経ってから悩んだ末にとかいろいろ調整後に現場に行く医者もいますよ?ただハイエルフとエルフが命を助けたいあまり行動が異常に早すぎるのですね」
ナナ「命尊き、瞬きの、短き灯火、我見続ける」
フラ「なんの言葉だ?」
ナナ「これ、伝説の後ろに書かれているリシェア様の言葉だよ」
フラ「おお」
アリ「ハイエルフから見れば命短きですか…」
ナナ「それとお菓子いらないんだ…」
アリ「『147.捜索?』で食べたフォンダンショコラ…本当に本当に激甘で口にも喉にも残って嫌な思いしました」
フラ「まあまあそれもいい経験だろ?食の自由が効くうちにいろいろと食べると良いと思うぞ」
ナナ「2人共老い時さんみたい」
アリ「なんですって?」
フラ「それは聞き捨てならないな」
ナナ「ヒィッ!?」
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あ…暑い、引っ越し先メチャ暑いねん。クーラー使うなという方が無理、朝から晩までつけっぱなしにしたい…………つけちゃお♪
病気になるよりましだしクシュンッ!…………気の所為気の所為
でわでわ、また来週投稿できるように暑く溶けてても書きますね。




