158.王都に向けて出発!
パパ、ママ達へ
話を聞く話をする。そういったことで自分の思いも気持ちも整理するって大切なんだなって思い知ったよだからね。だからパパ言わなくても通じる想いは無いから言葉にして伝えようね
新たに友を迎えたナルシェナより
トラビト「いつも感謝しております。いつも愛しております。大好きだぞ!我が妻たちよ!」
ネーナ「私もよ♪」
イリーナ「私も大好きです。愛してます」
スーナ「わっふぅ♪みんなだーい好きだよ!」
***アリシア***
フランメは目を閉じ悩んだが目を開いた時その目は決意に満ちていた
「申し訳ありません。ライラック様」
「それは…なにに対しての謝罪だ?」
「即答できなかった事と私の未熟な覚悟にお気づ気になられて、あなたの愛するザハレグス様の前で悪者を演じさせてしまったことの2点に対しての謝罪です。誠に申し訳ございません」
おや?別に演じてなんていませんよね?
「いや別にボクは演じてないぞ?事実を追求しただけだ、君の覚悟がいかなるものかなんか、気にしていない駄目なら駄目でザレがどうにかするだろうしな……今しばらくは君達だけのザレだ、甘えるなり訓練の道具にするなり自由にすればいいさ」
ん?ライラック?どういう事ですか?
「はい!ライラック様どういう意味ですか!」
ナナちゃんが質問してくれて助かります
「ふっ、子どものうちはボク達もまだ我慢しておくというだけさ?ザレが成人の学園卒業後15歳になったら結婚もできるようになるし、歓楽街も行ける。そうなると大胆に迫って行くというわけさ!」
どういうわけですか?
「はっ!肉体を落とすつもりなんですか!?」
ああ、快楽で……って私はされる側ですか!?
「ライラック?」
「…まだ勝てる気がしないが、いつものダウンしてしまうのは私達だが、同性となったなら女の先輩である私たちが有利と思ってな」
果たしてどうでしょうか?
そう簡単には負けませんよ?
私の欲望を…あなた達にさせてきた幸せの感情を与えてくれない限り、満足する気はありませんし、あなた達に幸せを感じさせる行為は実をいうと好きな方に入ります。でも、いつもあなた達をダウンさせて幸せそうに眠っている姿に『何故、俺は理解が出来ないのか』という目で見ていたのですけどね
「いつかダウンさせて満足させてみると皆が意気込んでいるのだ、だが少し待とう。今のナルシェナや後にフランメもそこに混ざるとなると大人組というか元妻の私達は思春期のお前達に遠慮すべきだと思ってな他にも伝えておく」
「むぅ…それはやっぱり大人の余裕というやつですか?」
私としましてはヴェルーナは耐えれるのでしょうか?ある日突然襲いに来る気がしてちょっとモヤモヤしますし、ノーラだって……私自身は大丈夫ですけど皆禁欲というわけですか?いや、皆は皆でお店に行くとか自分で解消するなりしますよね。
「まあ、そうだな………ザレ出発は明日か?」
「朝、早朝ですね」
「アリちゃん」
「?」
ナナちゃんが袖をクイクイっと引っ張て呼ぶ
「フランメちゃんと話してるから少し話してもいいんじゃない?」
何を?
「ナルシェナ?ボクは大丈夫だぞ、気を使う必要なんかない、その嫉妬の心を無理に抑え込む事で後で変にこじれるかもしれないぞ?」
「んーん、ライラック様変に抑え込んでないから大丈夫だよ、私は私なりに納得しつつあるのをちゃんと理解してるし、私の知らないアリちゃんがいるのも当然だと理解もしているから…」
「………」
「………」
私もライラックもナナちゃんを少し見て、本当に大丈夫か見てしまう。が、大丈夫なようですね
「……普通に会話してもアレですね」
「何がだ?」
「何さ?」
ナナちゃんが嫌いだぁといったアレで対応すれば、ナナちゃんの嫉妬も少し抑えれるのでは?
私を全力で演技プラスで私に切り替えて
「あ!ちょっと!?フランメちゃん、リエルさん撤退撤退!」
ナナちゃんが何かを察してそそくさと退散を指示しつつ逃げた。
残ったのは私とライラック、ならば構わんな言葉遣いも寄せるか
「……ライラック」
「っ!…いや待て、さっき我慢すると言ったばかりなんだぞ!舌の根も乾かないうちに覆るような事をさせる気か!?ボ…ボクを試すなぁ…」
いや、な?馬車と馬の礼をと思って…ささ、ある意味時間はたっぷりある。ナルシェナが向こうに自分で逃げたからな嫉妬からの攻撃があったとしても可愛いものだろう。
「なぁにライラック、先程はこちらをダウンさせるだなんだと言っていただろう?ゆっくり実りのある話をしながら馬車でするのもまた、趣があっていいいだろう?」
何せ良く執務中に机の上で仕事の話をしながら致していた事もあるのだ、話しながらキスを何度も交わし、書類仕事は進まなかったが、もともと処理の早いライラックは俺の『するか?』という問いかけに口で『いや、仕事が』と言ってもチラチラと口やら体を見てきていたのは懐かしいものだ
「いやいやザレ、ボクは仕事が…やることがあってここに来たんだが!?」
「問題ないだろう?今更このような事件や復興作業は手慣れたものだ、報告の書類に目を通す程度のハズだ」
何度も何度もダンジョン発生に伴う復興作業は、占領寸前、つまりかつ一歩手前となった時、嫌がらせで敵軍がダンジョンを発生させて占領後の足止めに使われたことが何度かあるためマニュアルが既に出来上がっている。なのでライラックの仕事は書類確認程度、部下がほとんどこなす事は俺も知っている。
「だよな!?知ってるよな当然!駄目だ逃げられないし!逃げたくない!むしろこのまま流されてしまおうというボクがいる!」
本心出てるぞ?
「ザ…ザレェ……」
最初にライラックが甘えてこようとしてきたんだ、馬車と馬で条件を言おうとしたがナルシェナを見て察し、甘えるのを止めてくれた。
そんな優しいライラックにご褒美だ
では……ライラックの乗ってきた馬車でしようか?
『チュ♪』
「あっ…」
「いこうか、ライラック」
『コクリ』
ライラックが頬を赤く染めて頷くのを確認すると手を引っ張って馬車へ向かった
***ナルシェナ***
「あっ…ぶなー、危うく巻き込み事故になるところだったよ」
汗はかいていないけど、思わずオデコを腕でふぅっと拭う動作をしてしまった。
「た…確かにな、最早私達の脅しに使ってきそうな気がするぞ…」
流石にそれは……ないとはいえないか
「……連れて行かれたな、馬車でいたすのか」
フランメちゃん見ない見ない
「リエルさん、アリちゃん…ザハレグス様って結構強引だったりするの?」
「いえ、むしろこっちを気にかけてしてくださいました。ですが…奥様方となると強引な時を何度か見かけましたね」
そっか……一度してしまえばと言うやつかな?
でも、アレを見る限りライラック様もまんざらでもなさそうだけど…
「そう……なのか?強引でもライラック様は嬉しそうだったが」
「……『チラッ』」
「……『ジー』」
私とフランメちゃんがリエルさんを見る。少しの沈黙の後リエルさんは言った
「………いずれ、分かる日が来ますよ、好きな人には察してほしい時もあれば、少し強引でも求めて来て欲しいこともあると」
「ふーん…そんなものかな?」
「……言うのが恥ずかしいとかではなく、求められる事が重要という感じなのだろうな、必要とされる。愛される、そこに異性を求める強い欲求を感じるのが嬉しさを感じる…ということだろうか?」
「はい…そうですね。強く求めるほどに私を欲してくださる。それは女として最上の喜びです。ですが…異世界人は良く分かりませんがね…」
なぜそこで異世界人!?
「みつぐさんは違ったの?」
アリちゃんとリエルさんの共通のとなると、今まで聞いたことのある名前は、みつぐさんしかないため聞いてみる
「はいみつぐ様も転生者ではあるのですが、どっぷりとこちらの世界に馴染んで適応しております。なので、私が先程言った異世界人に含まれませんね」
そう……ですか、それは凄いですね
「東王国へ行くと分かると思われます。ですが…行かないことをオススメします」
行っちゃダメなんだ、どんな状況になってるのやら
「同じ大陸にありながらも、他国で異文化は当たり前ですが…それよりも更に異文化過ぎて訳が分からないという事ですか?リエルさん」
「ええ、なんというか……押し付け?共感を求めすぎている?なんと言えばよいのか分かりませんが酷いものでした」
「実際に行った感想なの?」
「ええ、私が行った時は肉は食べない主義の…えっとヴィーガン?という人々が声を上げて他人に肉を食うな!動物たちが可哀想だろと自分の好きなものを食べることの否定やレストランで肉料理を頼んだ客を説得というか脅迫や料理をダメにして強要したり、肉屋を燃やしたりとかの騒動が起こっていましたね」
わーお
「わーお」
思った言葉がそのまま出た。だからついでに聞こう
「動物が可哀想?植物は?異世界のことは知らないけどこっちには植物系の魔物もいるんだけど…」
「申し訳ありません。異世界人の友人にああいうのにはかかわらない方が良い、言葉が通じないからと言われまして、MKHしてと言われましたので徹底しました
「エムケイエイチ?」
「見ない聞かない話そうとしない、だそうです。見ると因縁をつけられるから見るな、聞くと不快だから早々に立ち去るべし、話そうとしても自分が正しいと思っているから言葉を聞いてくれない純粋な疑問さえも返してくれないそうです」
えっ……と?
「……ああ、なるほど私たちの世界でいうヴァーチュ聖教国か」
「はい、あの方々の例えで………十分ですね」
ヴァーチュ聖教国えっといない神を…あーそっか言った段階で会話せず殺す危ない国だね
「他にはなんかあった?」
「そうですね、私達の世界では男女寛容、男女許容等の男女の身体の違いを理解し、お互いの体の仕組みなどが違うことから寛容や許容しあい無理解を押し付けない事が当たり前ですが…異世界人はなんというかできない事を強制しようとするのですよね。
なので男女平等なんて絶対に無理なのに平等を掲げて女尊男卑を言っていることを理解していなかったりしましたね」
へー、そりゃなんていうか生きづらいね…
「え?それじゃあ純粋な筋力を…」
「あ、1つ訂正しますが主に男女平等を言うのは女性です。そして女尊男卑を言っていることを理解できていないのです。男性が男女平等だからと言うとその時は女性みんなから批判を受けるという理不尽も追加されます」
「ほへ?」
どゆこと?
などと私が思っているとフランメちゃんがリエルさんに聞く
「批判を受ける理由は分からないが、魔法が無いから身体強化が出来ず、筋力などの差を埋めることができなく、また生理などの月の体調不良が数日続く等の事から、仕事のパフォーマンス、力仕事などが出来ないからでしょうか?
だから私達の世界と違い、男性社会が先に形成、後に機械でしたっけ?それが男女の身体の差を埋める役割や身体能力が関係ない仕事が増えたのでしょうか?」
フランメちゃん…察しがよすぎない?私はそこまで思いつかなかったよ?
あとキカイってなに?
「はい、フランメさんの言う通りです。身体的差を私たちの世界のように魔法で埋めれなかった弊害なのでしょう。ほとんどの異世界人はまともですが、極稀に独断と偏見が強い異世界人がやってくると、この世界に馴染もうとせず、世界を自分に合わせようとする甘やかされた異世界人が来ることがあります」
でも、その合わせようとする行為で、元の世界の物を再現してくれて助かりもするよね?
「だが…いや、だけれどリエルさん異世界人が作ってくれたものでは生活に助けになったりする物もたくさんありましたよね?トイレとか、衛生概念とか化粧品、医療等など」
「いえ、もちろんそれらは省きますよ?それらも確かに自分達の元の世界の生活基準に合わせようという行動の結果ですが、私達の助けになりましたからですがそれと別のものです…」
じゃあなに?
「うーん?」
私は悩むけど、フランメちゃんは分かったのか声を上げた
「あっ、元の世界の法と考えですか!」
フランメちゃんの発言に、私もなんとなく理解はできたような気がする
「えっとそれでも衛生を教えてくれたのは」
「ナルシェナ、それは医療関係で必須の考えだから問題はない、だがそれとは異なることだ」
「そうです。この世界の独自のルール等のもとからある考え法等を間違い古いと決めつけ自分が正しく、まるで未来から来た。万能の神様にでもなったかのように、私達の世界の考えはおかしく、古いと決めつけて何故そうなったか等を無視して、神様から得た力を使い無理やり変えようとする輩もいました。
ふぅ…相当甘やかされて、周りが合わせる環境か時代から来たのでしょう。そんなこの世界の否定しかしない、相手の考えを否定から入る人が集まってできたのが東王国よりも古く更に端にある、今は滅んでダンジョン化している日ノ本と言う国があったのですよ」
「滅んでんじゃん…」
「少なくとも東王国はまだマシで、その日ノ本言う国はもっとひどかったと?」
「はい、私も聞いた話や文献、異世界学者と話す機会があったので多少知っているのですが、科学文明を作り他国と異種族を排除して完全に元の世界を再現していたようです。
社会形成も魔法を使わなかったので完全に時代を辿ったらしく異世界学者は首を傾げるほどでした」
それはあれだよね?同じ歴史の流れを辿れば男女差別が再び訪れて揉める未来は分かりきっているのに何故辿るのか?ということだよね?
「それゆえにというか、それを狙っていたのか完全に歴史を辿ったためか内部の協力者からはある意味完全に元の世界だわ、と言ってましたね。それ故に仕事場と結婚後の同居生活では同性でも理解出来ない事が山ほどあるのに、異性に対してあれしろコレしろと求めるらしいです。あ、主に女性が男性にですけどね」
「主に女の異世界人が多いんだ…」
「男の人はこの世界の複婚…ハーレムを喜びますし、馴染むのが早く冒険者とか戦いを楽しむ人ばかりでした。しかもハーレムはハーレムでも嫁同士がとても仲が良いと嬉しそうでしたね。あと男性を立ててもくれると」
嫁同士が仲が良いの普通じゃない?だって共婚…ああ、異世界では複婚でもないからハーレム築いても仲が良くないのかな?あと男性も立てるってなに?
「それは、男性は異世界に馴染めて女性が馴染めないことが多いと?そうなると結婚はできるのですか?いや、そもそも結婚できないのか…確か一夫一妻が異世界の結婚でしたよね?」
「異世界人によって確か一夫一妻教が作られたんだっけ?」
フランメちゃんが言葉遣い悩んでるね。でも意見を出していくよ、すごいでも私ももっと聞きたくて話は続く
「そうですね。異世界人によって、一夫一妻教が作られました。それはこちらの世界の人はただ一人を愛せないクズの所業ゆえに複婚を認めたとか、共婚制度をただの同性愛を認められず適当に作った法等蔑み作られたのが始まりで、異世界人女性の大半が一夫一妻で結婚したかったわがまま、元の世界に甘やかされてか、世界に馴染めなかったがゆえに逃げた場所なんですよね」
「そして世界を変えようと?」
「流石にそこまでは…でも馴染めない人達で集まり、国を作り上げてしまった訳です」
「ちなみに、この世界の住人で一夫一妻の人っているの?私の村に現実が見えてなくて結婚しようとして他人はいたけど村長が説得してたしゼロじゃないと思うけど」
「はい…結婚して、離婚者多数です」
わーーーーお
「当然だな、この世界は共働きが普通で仕事も複婚者、共婚制度をもとに社会形成されているはずだ…詳しくは知らないがそうなると仕事に支障しかないだろうに…」
「あ!なんか聞いたことがある確か仕事の募集に共数ってのがあるんだよね?」
8歳ぐらいだったかな?ママが仕事探しのチラシを持ってきて見せられた記憶があるや
「そうです。少なくともこの国ドスティアード王国含めこの大陸のほぼ全部共婚制度、複婚を認めていますし、必要性を理解しています」
「仕事、家事、育児、財産、どれも人数が多ければ楽になるのは事実だが人の心がそうさせないというか…世界が違いすぎるのだろうか?」
うーん、現状嫉妬の心が出てきた私には理解はちょっと出来る。でもそのちょっとは方向性が違って、理解ができてもこの世界の住人である私はそれを間違っていると思う方向なんだよね。
嫉妬すべきではない、人は人、その人を独占したいなどと思ってはいけないと
親を見ていればわ分かること家はトラビトという父親、男性を夫と決めて妻であるネーナ、イリーナ、スーナという3人の共婚者が結婚している家庭に生まれた。3人とも私の母親だし、それをおかしいと思ったこともない、それぞれの仕事と育児を分担し家に帰れば家事も分担していた。当然だよね、3人もいるから負担は軽減されてたし、一時アリちゃんの家はユナルテさんがいなかったため、アリちゃんも家事をしていたからか多い方が万が一、というか一夫一妻が大変というのはすぐに分かった。
だからこそ、私はこの情けない嫉妬を直ぐにどうにかしたいと思うんだ、私のつまらない感情でアリちゃんと触れ合い、寄り添う時間を削るくらいなら人数増やして家事と仕事をスピーディーにこなしてのんびりする時間が増えるほうが断然いいと思う。
そしてゆくゆくは、旦那様とも仲良くしていきたい
子供ができたらどれだけ忙しくなるとかも家を出る前には知っているし、まだ知識が少ないけど産まれたばかりの子供は3時間おきにミルクがいるとか言ってる。そんなの負担が大きいのは分かりきっているのに嫉妬で共婚者増やしたくないとか馬鹿だとも思う
最低3人、多くても5人ぐらいかな?
共婚者を増やして家庭を豊かにして全てを分担し、円満な家庭を築きたい
「うん、なんか大丈夫そうだ!」
「ナルシェナ?」
「ナルシェナ様?」
「あー、こっちの話、つまらない嫉妬と折り合いがつきそうな気がしてね」
「それは良かったですね」
「そうか……よかったな」
その後も色々と話を聞いているうちに時間が過ぎていったのだがアリちゃんは一向に戻ってこなくて、アリちゃんが私の所に戻ってきたのは翌朝だった。
あ、あとリエルさんの話を聞いてを絶対に東王国にはいかないと決めたよ…
翌朝、早めの食事を済ませている間もライラック様がアリちゃんにべったり、そして王都へ向かう為、馬車を出発……させたいんだけど
「ザレ、ザレ、また会えるよな?」
「……当然じゃないですか?どうしたのですか?」
「い、いや、その昨日のアレが良すぎたというか?懐かしすぎてな…あの繊細な触れ合いとあの話し合いしつつする行為がザレとの事を完全に思い出させて未だボクの熱が冷めないんだぁ」
おい、アリちゃんやどんだけお楽しみだったの?
「…もう、仕方がないですね。いっそ一緒に来ます?」
「そっ、そういう理由にはいかないだろ!?でも…いや…しかし……」
迷うな迷うな!現場責任者!いや、それを言ったら団長のアリちゃんもか!?いやでも今はアリシアだし?
うん?
と私が悩み頭を抱えているとフランメちゃんが「おっ!?」と声を出したのでフランメちゃんを見ると顔を手で覆って…でも目の部分は見開いていたのでアリちゃんの方を見るとそれはもう…濃厚なキスをしていた。
「アリちゃん?…私の嫉妬を煽ってるのかな?」
『チュパ』
「ライラック仕方がないことですよ、また会えますのでそれまで我慢…いいですね?」
糸引いたよ…それでいて鷹と苗木の憧れのライラック様は完全に女の顔…羨ましくもちょっとだけモヤッとする。でもいいもん、これからもずっと一緒なのは私だもん
そう考えているとアリちゃんがようやくライラック様と会話を終わらせて馬車を出発させてからこっちを向き話ができた。
「………すみませんナナちゃん、甘えが全開のライラックはああやって対処するのが一番なので」
「ま……いいけどさ」
本当は良くないけどさ我慢だ私
馬車は王都へ向けてようやく出発した。
流石に護衛さん達が全員乗れるほどではないけど、この馬車本当に大きいね、中も広いし
「アリちゃんこの馬車、大きいね!」
「まあ、馬車の中で寝れるようにもなっていますし、魔導具を装着してあって防御面でも素晴らしい性能を誇っている。前線に持っていくような馬車ですから」
「え”!?」
「えっ!?」
私の口から凄い声が出て、フランメちゃんの口からも驚愕の声が…
「あれ?もしかして知ってますか?この馬車の事」
そりゃ本読んでたら出てきた馬車に自分が乗るって普通に驚くよ、ねぇフランメちゃん
「あ…ああ、なんか異世界人のトンデモ武器を無効化できる優れ物なんだろ?」
「ええ、努力いたしましたよ簡単に説明しますが…」
アリちゃん口から語られる凄さ、正しく対異世界人用をこの馬車1台に詰め込んだ恐ろしさ
対地雷対策、銃弾対策、ロケット対策、ミサイル対策、レールガン対策…なんかもう良く分からない!
聖女の儀式による異世界人魔法の無効化処置!?
なにそれ初耳なんですけど!?
異世界人魔法って無効化できるの!?
モンローノイマンだの弾性限界がなんたらとか言われても分かんないよ!
銃とか科学以外にもスキルや異世界の神の力を無効化することは必須で…え?対異世界人の魔法は必須?
防御魔法に対異世界人用のを入れるべき?
………しらんがな、アリちゃんが知っているなら後で魔素霊体に書いておいてください、でもこの馬車の価値は分かったよ
「国宝級…」
「それに乗っていいのか?乗って本当に良かったのか?」
流石にフランメちゃんも驚くが他の人…
『ブルブルブルブル』
リエルさんが震えていた
リエルさんも無理か!?
それと御者席もチラッと見ると心なしかアインさんもヴァネリアさんしか見えないけど、肩ひじが張ってて緊張してるように見える。
「アリちゃん。ちなみにさ、これに乗ったことのある人って…誰がいるの?」
「え?あー、私と妻達、あと王家の人がほとんどですね。他は……マリガン王国の王族とか獣人族の王をやっておられる。クズノハ様とハクメン様と…」
「もういい、もういいよアリちゃん、国賓様が乗る馬車に今は私たちは乗ってるんだね…」
思わず隣に座ってるフランメちゃんと手を取り合いお互いのてから伝わる体温で安心感を得ている
なんか…当初聞いていた情報からの精神持つかなぁからこの国宝級の馬車に乗ったまま王都まで持つかなという精神耐久へと変わってしまったのだった。
****** ****** ******
アリ「『114.同性でも差がある』で私がみつぐさんの回想をしていてもナナちゃんは知らないのは当然でしたね」
ナナ「アリちゃんはそこのところ一人で考え一人で知識を増やすのずるいよね。なんかフランメちゃんも賢いし」
フラ「私は祖父の詰め込み教育の結果だ、今思うと祖父は祖父で焦っていたのかもなでもナルシェナも知っていたな」
ナナ「共数のこと?」
アリ「『8〜10歳まで2』で出てきた話題でしたね。良く覚えてましたね」
ナナ「バカにしてる?ねぇアリちゃんフランメちゃんも私をバカにしてる?」
アリ「いえ、全然」
フラ「いや、全然」
ナナ「賢い二人がいると私が馬鹿みたいに思えるなー、よしこれからは勉強もするぞ!」
アリ「頑張ってください」
フラ「私もだな、もしかしたら偏っていたり今は変わっている部分もあるかもしれないしな」
****** ****** ******
ようやく王都へ向けて出発、でも作者は相変わらず目的地へ行くまでの立ち寄る町などは極力話に出してしまいます。お許しください
あと、6月22日に投稿した活動報告にも書きましたがフランメの足について現在悩み中です。
でも、作者的にいつの間にかメイン入り確実なので物語は、アリナナの日々の物語から
アリナナフラの日々の物語になりましたのでなんとかまともな義足をつけてあげたいですね。
そのためにも妄想を働かせて異世界人のみつぐさんがSFに走りすぎない程度の機械要素と異世界ファンタジーの魔物素材を組み合わせたもので…作者にそこまで考えれるかどうかが問題でしたね
何としても王都につくまでに考えつかねば…
でわでわ、また来週に間に合うように書きますね




