15.言葉に出さないと…
才能ある人が羨ましく憧れます。
才能なき自分は話を考えながら書くことはできないので思いつくまま勢いで書かないと書けません
書き溜めができない悲しき現実、そして来る誤字脱字。読みづらいかも知れませんが許してください
「お父さん?」
「アリ、お父さんは少し複雑だ」
チラリと視線を一度向けてそういったお父さんの表情は怒った様な、悲しんでいる様な何とも言えない複雑な表情だった。
「どうして?」
心を学んでいる私にとってザレの時も知ることのなかった父親の…いや、親の気持ちは分からない
「お父さんは…」
足を止め抱えたまま少し離し互いに顔を見ると
「お父さんは、アリを…褒めるべきか怒るべきか。悩んでいる」
「どうして?」
聞かせてほしいその心を
「理由は、アリが再び危険な事をしてしまった事、ナルシェナちゃんと一緒に逃げて共に大人を頼らなかった事を怒るべきか。危険を犯してもバレンとエレナを助けたことを…人の命を守ったことを褒めるべきか迷っている」
それは……両方でいいと思う
「両方でいいと思うよお父さん」
「いいのだろうか」
「いいよ、お父さん心配したんだよね」
「ああ」
「私が無事なことに安心したんだよね」
「もちろんだ!」
「じゃあその思いをぶつけていいんだよ」
心に抱えている想いぶつけてほしい。どう想っているか、大人が親が感じている何かを教えて
「……」
私を下ろし片膝を付き、できる限り目線を合わせてくれるお父さん、私の両肩にがっしりとした大きな手を載せられる
「アリ……父さんは…とても心配したぞ」
眉間にシワを寄せ唇が震えている両肩に置かれた手は肩を掴み震える
「お前が血だらけで魔獣に追い詰められているのを見たあの日…父さんは…父さんはとても怖かった!」
お父さんもあの日のことが深く印象に残り、あの日と同じようになっているんじゃないかと不安が押し寄せたのだろう。でも今回は無傷だった。でも、それでもそれは結果論である。どうしてもあの日のことが出てくるのは仕方がない
「怖かったんだ…」
お父さんの目から涙が溢れ始めた。それを見た私は胸がとても締め付けられるような感覚に襲われる
「ーっ!」
胸が苦しい、なに…これ!?
「今日の出来事は…また、また魔獣のときのように血だらけで、あんな目にあっているんじゃないかとか、今度は間に合わなくて、今度こそ死んでしまっているんじゃないかって…俺は…俺は、あの日、治療が終わってもなかなか目を覚まさない、アリを見て後悔したのに。同じような目に合わせて自分が情けなかった」
お父さんの顔はもう涙でグシャグシャだ。それほどまでにあの出来事は忘れられないものになっていて、私という存在が本当に大切なんだ、でも…
「…どうして?どうしてお父さんが情けないの?」
お父さんの、自分が情けないというのがわからない
「ナルシェナちゃんのお父さんの様に、何か役に立つ魔道具の1つでも渡していればこの事態を避けれたのではないのかと…」
「…」
「自分は子供の心配をしていない親失格ではないかと」
「それはないよ!」
心配してくれたからこそ1番に私のもとまで来てくれた。あの日あの背にっ……あの背中に私がどれほど安心したかっ!
…………あっ!
ああ……そうか…私は、私は何をやっているんだ、泣くだけでお父さんに、お母さんに、何も…何も伝えてないじゃないか!
言わないといけない言葉があるじゃないか
「あの時、お父さんが来てくれて本当に嬉しかった」
あの日、戦闘がまだ終わった訳じゃないのに終わったかのように全身のちからが抜けた。あの時の私の心は間違いなく安心を得ていた
「アリ?」
お父さんが顔を上げ私を見る
「お父さん…あの時、助けに来てくれて、ありがとう」
視界が滲み声が震えなぜだか涙が溢れる。理由はわからない、何故、どうして?
「…遅くなってすまなかった、もっと、もっと早く駆けつけていれれば」
どちらからともなく抱きしめあう。
やっぱり私の心は未熟だ
「んーん、私お父さんの背中を見たときこれで助かったって想って安心したんよ」
助かったこと安心したことを伝えていなかった
「そうか……そうだったのか」
気持ちや思いなんて、言葉にしなければ伝わらないのに。私はあの日泣くだけで何も伝えていなかった。
目が覚めても泣くだけだった、肝心なことを伝えずに
ザレの人間辞典が。親があの日のことで何か言ってこないのは、私があの日のことを思い出さないように訪ねてこなかった可能性があると言っている優しい両親のことだきっとそうなのだろう
だからこそ言わなければいけない事がある
「お父さん、魔獣から助けてくれてありがとう」
感謝を伝えていなかった
「アリシア……お父さんこそ駆けつけるが遅くて申し訳なかった。生き延びて、生きていてくれてありがとう」
もうお父さんの涙で肩がびしょ濡れだ…でも甘んじて受けようこの涙はお父さん心配した証だ、それにお父さんの強めの抱擁と強めの頭撫で撫で、これらも全て心配の証
結局の所、私、ナナちゃん、お父さん(グライド)はあの日の出来事はとても忘れられないものになっていたんだ
ちょっと考えればわかるだろうにね、トラウマや後悔等の何かが、私とナナちゃんだけだなんてありえない、場合によっては村人全員ということもあり得たんだ
私が生まれてこのかた、この村での大事件がおこったという話は聞いたことがないし、少なくとも私は知らない
「お父さん」
お父さんの背中をポンポンとたたき離れさせる
「今回のこと結果は良かったといえ軽率な行動でした。心配させてごめんなさい!」
子供が挑むなんて間違っている。逃げ場がなく追い詰められてならまだしも、私は勝ち負けではなく生死でもなく、ただただナナちゃんの行動を無駄にしないようにしただけ
「んん゛…ああ、次はこんなことないようにな。アリのおかげで2人は助かったとはいえ、自業自得なんだから子供が無理してどうこうすべきことでは無いんだ…なんにせよ今回は怪我が無い様でよかった」
お父さんは何とか気持ちを切り替えたのか元のお父さんに戻った
お互いに泣いたせいで目が腫れているが仲良く手を繋いでお家に帰る
お父さんは少しだけ晴れやかな顔だった溜め込んだ想いを少しは私にぶつけることができたせいだろうか?
私は今回、きっと後悔を知った…できれば二度と味わいたくない感情だった。胸が苦しく締め付けられるような、それでいて頭の中では「なんで、どうして」という過去の出来事を「どうしてこう行動しなかった」という思い。
子供のうちは無理かもしれないけれど2度と親を泣かせないようにしようと心で想った。
「アリ」
「何、お父さん」
「……なんでもない」
「?…変なお父さん」
……これが親子なのかな?
家につき中に入ると、お父さんは何かを思い出したように「あっ」と声を上げた
「アリ」
「どうしたのお父さん?」
「ナルシェナちゃんののことだが」
ナナちゃんがどうかしたのだろうか?
「アリは、ナルシェナちゃんと共婚約者でいたいよな?」
何を分かりきったことを聞いてくるのだろうか?
「それはもちろん!」
私は共婚約の言葉とともに私の気持ちを理解したんだ
ナナちゃんとずっと一緒にいたいと思ったその気持ちに嘘はない!
何より私もナナちゃんも、お互いに…キッ……キスもした。今更別れるなんて考えられないんだ!
何とかペースを維持していきたいです。頑張ってます名の通り気弱いですので感想等をもらうと死んでしまう可能性がありますからただひたすら書くことにするです
でわでわ




