147.捜索?
Heyパパ、Heyママ達、元気かな?
パパ、ママ聞いて、私の乳歯に勝った食べ物に出会ったよ♪
食事は噛み応え大好き ナルシェナより
トラビト「待て待て、乳歯は生え替わるものだ」
ネーナ「そうよねぇ、勝ち負け以前のものよね」
イリーナ「硬さよりも味や、重いか軽いかじゃないか?」
スーナ「わん!濃い味のお肉がいい!」
トラビト「野菜も食えよ?」
スーナ「……くぅーん?」
***アリシア***
「さて、そろそろいいですかナナちゃん?」
「もひょっとまっへ『ゴリッ、ゴリ…ゴリ、ゴリ』」
さっきから音が硬いんですよねぇ
まあ当然といえば当然なんですけど…少し前に寄ったおせんべい屋さんで買ったものを食べ歩きしながらナナちゃんをスラムの入口まで連れてきました。
「ナナちゃん、1つよろしいでしょうか?」
「ん?」
ナナちゃんは、み◯入り大◯せんべい四つ折りを丸々1個を口に入れて食べています。
普通に考えて硬い食べ物を、そこまで小さくないのに口の中に入れますかね?
正直、噛じって食べません?
「硬くないんですか?」
ナナちゃんの顎の動き速度が硬さで止まる素振りが無いのです。疑いたくなります
「『ゴックン』まあ硬いけどイケるイケるいい噛み応えだよ♪」
いい噛み応えだよ……ですか
*** *** 少し前 *** ***
今、私の眼の前には目を見開いてある方向を見ている店員さんがいる。
まあ原因はナナちゃんであり、見ている方向もナナちゃんなんですがね。その原因は隣にいるナナちゃんに意識を向ければ直ぐに聞こえてくる
「……『ゴゴリッ♪ゴリ、ゴリ、ゴリ』」
音からして硬いんですよねぇ
店員さんはよほど信じられないのか今は白目です。
まあ、普通に硬いと売り出しているものを何も警戒せずに口の中に放り込み、噛み砕き始めたら驚きますよね?
「ん!?」
おっと!どうしましたか?
「ナナちゃん?」
「ふっ、乳歯が1つ負けたよ」
………あ………え?
「やるなぁこのせんべい……いいだろう、一袋くださ〜い♪」
いやいやナナちゃん、乳歯は生え変わるものなので勝ち負けではなく、ただ時期なだけなのでしょう?
「フッフッフ、グラグラしていた奥歯を1つ負かすとはね。私の好きな食べ物とするよ」
………そうですか、ただ1つナナちゃんに言っておきますか
「ナナちゃん」
「なぁに?」
「永久歯は生え替わらないので大事にしてくださいね?」
「え?…あ、うん?」
まあ、ナナちゃんの永久歯はオリハルコンの様に硬そうですけどね。いえ流石にそれは無いと思いますが、そのうちどこまでいけるか気になって私が1度くらい確認しそうな気がします。
*** *** 現在に戻る *** ***
「よしっ!」
鞄にせんべいの残りを入れて軽くポンポンと叩くナナちゃん、準備はいいようですね。
「では、ここからは警戒を厳にして行きますよ」
「お?そこまで?」
「はい」
当然です。私は軽くナナちゃんに説明をしながら奥へと進んでいく
えーとですね。簡単に言うとお金がなく食べるものも買えず盗んだり「あーうん、分かったよ」
分かりましたか?本当に?
「うん、要はこっちを殺してでも金目の物をとって食べ物を欲する人達ばかりだからどんな相手でも油断なくってことかな?」
「…まあ、一応正解ではありますね」
一応というのはスラムの縄張りもあるのでその構成員と揉めると面倒な事になるとか、こんな領都で捕まってもいない犯罪者が居るので、領都の警備の強さを超える存在が居るとかたくさんあるのですけど
まあ、どんな相手も油断なくと言うのを理解さえしてくれるならばいいでしょう。
…………………
……………
………
「ねぇ、アリちゃん。どこに向かってるの?」
「このスラム唯一のセーフゾーンって所ですかね」
「そんなの有るの?」
「ええ、まあ…生きていればですけどね」
「ん?どゆこと?」
説明をする。
「優しい優しい人が無償で薬を提供したり、傷の手当などをしているんですよ」
「無償で?」
「ええ、本人は大罪を犯したから償いとして等と言ってますが…本当の所は分かりません」
「知りたいかにゃ?」
ノーラがヒョコと出てきましたが
「いいえ知りたくありませんし、知る必要がないのでいりません」
と断っておいた
「主様、未だセーフゾーンは健在です」
「ヴァネリア…」
護衛兼隠密が優秀なのはありがたいのですが…
「はい主様」
「自分の目で確認というのも大事なのですが?」
「それは失礼いたしました。ちなみに目的の人物の位置も特定しておりますが…」
ピタリと歩みを止める。
「黙りなさいヴァネリア、経験は大事ですので時間の無駄になろうとも回り道だろうとも」
「教えてヴァネリアさん」
「…ナナちゃん」
「いや、だってさ今も困ってると思うんだよね。少しでも早く助けたくてさ」
むーん、そう言うならばと思わなくもないのですが、ナナちゃん?分かってますか?
「1つ聞きたいのですが、何と言って救うんですか?」
そう、ここ大事
「え?……あーーー、考えてなかったよ」
「ナナちゃん……」
「えっと、えっと、そのままあなたを助けに来ましたなんて…」
「無理ですよ」
「だ、だよねぇ……どうしよう」
知りません
「アインさん」
呼ばれてスゥーっと出てくるアイン
「そのものの境遇にもよります。なので、彼女が何故捨てられたか知る必要があります」
「うん!じゃあ教えて」
というナナちゃんの言葉で場所を変えて普通のカフェに移動して話をする事になった
「では、ヴァネリア、アイン、捨てられた子について調査結果の報告を」
「…まずは謝罪を、指示では特徴だけとなっていましたがいつ聞かれても答えられるようにと事情の方も勝手に調べたことを謝罪いたします。申し訳ありませんでした」
「あーいや、今こうして役に立ってるからむしろ感謝だよ」
「失礼しま~す。イチゴパフェのお客様」
「はい」
ヴァネリアの前にイチゴパフェが置かれる
「フォンダンショコラとストレートティーのお客様」
「はい」
私の前にフォンダンショコラが置かれる
「レモンティーとクッキーのセットのお客様」
「はーい」
ナナちゃんの前に置かれる。メニュー表にまさかの紅茶とクッキーという単純なメニューがあることが驚きでしたね。
「イチゴのミルフィーユとミルクティーです」
「ありとうございます」
「ご注文は揃いましたか」
「うん!」
「はい」
『『コクリ』』
確認にナナちゃんとアインが返事をして私とヴァネリアが頷くと伝票を置いて店員さんが下る
「……では、調査結果を報告します」
「ではまず…」
「軽くお腹に入れるとも」
「無駄にすることなく」
「残さず」
「「「「いただきます」」」」
私達は軽食を軽く軽食を食べながら話をする事に
「『パク、もぐもぐもぐ』……『ゴクン』おいしい」
アインが一口食べてから話し始めた。
その内容は…まあ、どこにでもある様な内容でした。
彼氏と濃厚接触、妊娠判明、黙っておく、お腹の膨らみごまかしきれなくなった、報告する彼氏逃走、下ろすこともできず出産
「無計画?」
私は1度ヴァネリアを見る、すると頷くので演技をしてみようと思います。
「一応計画は立ててたのでしょうが、愚策ですね。まあこんな感じなのでしょう。
計画としては…『んん”』出来ちゃった♡
彼ピには大きくなった頃に報告して、めっちゃ喜んでもらおうかなぁ♪
さぁ今日は報告報告、彼ピも愛の結晶だしぃ絶対に喜ぶだろうなぁ」
と言った所でヴァネリアを見ると小さく挙手し言葉を発した
「しかし、そう上手くはいかず」
「あ、ヴァネリアさんもするんだ…」
「はい、『コホン』え”マジ!?いやいや無理無理っしょ」
「ん?イメージでチャラ男が出てきたぞ(汗)」
「ナナちゃん、そこはスルーで」
演技で丁度いいクズそうなというか、軽くて女遊びしてるようなイメージとしては、あれが一番近いんですよね。
「……くっそ、ぜってぇ認知しねーしお前とはただのセ・フ・レ、分かるぅ?遊びなの遊び!それなのに妊娠してんじゃねぇし!じゃあな勝手に産んでろや!」
「「と言うような感じだと思われます」」
そしてアインの説明は続く
仕方無しに赤ちゃんの世話、段々と邪魔になり、子供に八つ当たりした際に怪我させたら、打ち所悪く片足骨折、気づかず放置、変なくっつき方をし歩けなくなる、その頃には女はいい男を捕まえていて、ますます放置どころか家に帰らなくなる。
「その段階で結構その子ヤバかったんじゃないかな(汗)」
ナナちゃんが心配気味の表情で言った。
確かにその段階で放置が確定しているので、食糧事情がどうだったかは想像に難くないでしょう。
「それでアイン、その子は母親が単独で決めて捨てられてしまったのでしょうか?」
「いいえ、現在の旦那様と相談しその結果旅行ついでに捨てられたそうです」
「うわぁ…何ていうかそれってさぁ…何ていうか…うう〜ひっどいなぁ」
ナナちゃんがなにかいいたそうでしたが言葉が出ず、机に肘を立てて頭を抱えこみました。
「ええ、ナルシェナ様更に酷いのが捨てられるまで優しく接したというのもあります」
「ええっ!?嘘でしょ!?もうマジでなんていうかさぁそれってさ人としてどうかしてるって思うよ」
まあ、確かに人としてどうかしていなければ、放置されてた子供が母親の帰りに喜び、優しくと言うことはきっと新しい服を買ってもらい、その子にとって豪華な食事の上にまさかの旅行でさぞ喜び、幸せで胸がいっぱいだったことでしょう。
捨てられるまでは…
私は、その子がたどったでろう心の動きをイメージしてみた。すると最初は暖かく喜びに溢れ、きっとこれからは幸せな毎日が来ると思っていた所に、急に胸に穴が空くような寂しさと虚しさを感じた上に、何故かやっぱりというなんとも言えない様な悲しさを感じた。
「その子は…母親を探したのでしょうか?」
私は誰にも向けてない言葉を呟いた。だけどナナちゃんが拾い言う
「多分、探したと思う。まともに歩けない足で歩いて、信じたくないからもう歩けなくなるぐらい必死に………必死に探したと思う」
私はそっとナナちゃんの目にハンカチを当てた。ナナちゃんも想像したのだろう。その子の境遇をその子がこうしたと思って泣いたのだろう
私は…想像するのをやめてフォンダンショコラを食べる。胸や喉に何かが引っかかるのはきっと、私にはとてもすごく甘い、このフォンダンショコラのせいということにしてナナちゃんを慰めるのだった。
………………
…………
…
翌日、再びスラムへ
「絶対に見つける」
「…そうですか」
どう声を掛けるかはまた決めてないでしょうね。でも、ナナちゃんらしいといえばらしいきっと『あって思ったことを言えばいい』と思っているのでしょう。
ですがそれでいい、それがナナちゃんの良さです。ナナちゃんが何を言っても無駄ならば今度は私が交渉すればいいだけです。
「で、どこにいるのかな?」
「ヴァネリア、見つけましたか?」
「申し訳ございません。まだ見つかっておりません」
「外見は?」
足が変なくっつき方という以上は、片足は真っ直ぐではなさそうです。ですが、それ以外の外見的特徴をまだ聞いていません。
「はっ、髪は赤色で目はオレンジ色でした」
「種族は?」
「人魔族の有角種です」
「彼女の名前は?」
「名前は……ありませんでした」
「………」
「え?」
驚いたことに名付けすらしていないとは…
本当に、免罪符使ってでも殺してておくべきでしたかね?
「因みに、出生届は確認してますか?」
「はい、確認した所、届け出は出ていませんでしたので…」
私は目をつぶりため息と同時に呟いた
「無戸籍ですか…」
「アリちゃん。無戸籍って?」
「簡単に言うとあなたの親は誰ですかって事です」
ですが当然それだけではありません
「えっと?」
「ああすみません。戸籍がないとまず産まれた事すら国は把握できませんし、国の支援を受けることも出来ません」
「国の支援?」
「…まあ、それだけなのでこの世界では大した問題では無いんですけどね」
そう、あくまで出生届は国が人口を把握するための手段であり各領都の人頭税等の税金徴収する為等の必要となる手段、冒険者などになればそちらで支払いが出来るので通常の人頭税はそれで解決策し、国は名前と出身地からその人物が納税を行っていると知ることが出来るとかなんとか…私はその仕事について居ないので詳しくは流石に知りません
まあ当然ですが納税義務を果たしていなければ、国から得られるものをもらえないのも当然であるのですし、出生届を出されていなければ戸籍と国籍の登録がされません何で国から何も…というか、存在自体を認識されないのです
「……やる事が増えますね」
ノーラのときと同様にいくつもの手続きが必要となりますか……またエレニカ手帳が役に立つこととなりますね。
本当にもらっておいて正解でしたね。ナナちゃん感謝ですよ
「名無しかぁ…そうなると名前も考えないといけないねいい名前考えておこう」
「そうですね。では探しましょうか」
「うん!」
さて……どこから探しましょうか?
スラムを適当に歩き始める。
「一応こっちでも絵とか売っているんだね」
「…売れなくても努力して、自分の作品を見てほしくて、知ってほしくて、売りたくて、頑張っている。その日のご飯よりも作品を造るのです」
「ご飯よりも…」
「支援してくださる方が付けば、生活は変わりますからね。誰か1人でも偶然見つけてくだされば…」
「偶然…運命的な出合いにかける感じかな?」
「でしょうね」
ピタリと足を止める
「アリちゃん?」
ナナちゃんの耳に口を近づけボソッと呟く
「前方、右の壁に座り込んでいる子、赤髪で人魔族の有角種です。瞳を確認してみましょう」
「『ゾワゾワ〜』お、おう」
ん?
ナナちゃんが体を震わせました近すぎましたかね?
さて、この子が探している子であればいいのですが
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日曜0時に間に合わなくて、申し訳ございませんでした。新キャラの容姿名前種族がサッパリと一切思いつかなくて…やっぱりまだ精神がおかしいのでしょうかね?前は即座に思いついていたのですが悔しいです
でわでわ、また来週日曜0時に間に合うように頑張って書きますね




