139.お帰りください
パパママ達へ
元気?私は元気無いです……無いのです。
空元気の方法を教えて下さい…じゃないとアリちゃんにボッコボコにされます訓練とはいえ結構容赦ないです。なので絶賛空元気でもいいから募集中です
気力が少ないナルシェナより
トラビト「体動かせば元気でないか?」
ネーナ「それはあなただk」
スーナ「わん!同意!」
イリーナ「人それぞれってところね」
ネーナ「……そのようね」
***アリシア***
……………ん?
「………朝ですか」
いつも通りの朝が来る。どんな騒動が起きようとも世界はいつも通りに日が昇り沈む
「さて、今日はどうしましょうか?」
騒動の後始末はライラックやヴェルーナ達の仕事ですしどうしたものか、とにかく体を起こ『グイ』せません『ポス』
ナナちゃんにブラの肩紐を掴まれている。
なんて器用な真似を…
「んぁ?」
起きましたかね?
「む……うう……………」
まだお眠のようですね、私の今着けているブラジャーはストラップ(肩紐のこと)が付け外しができないやつなので脱ぐしか選択がないですね
「よ……と」
着替えて軽く自主トレをしシャワーを浴びて今日の活動可能状態、さてご飯を食べましょうか?ナナちゃんを起こしましょうか?
そう思って話をしようとベッドルームに入ると
「『モゾモゾ』も……も……も……」
布団に包まってモゾモゾ動いているナナちゃんがいた
「新手の魔物かな?」
まあ動くということは起きているということです。
私はとっととナナちゃんに朝の準備をさせてギルド…の前に教会へ、お婆さんが死んでしまったので依頼遂行不可となった事をギルドに伝えなければならない
「……はい、こちら教会からの死亡証明書となりますこちらをギルドへ提出してくだされば………」
教会のハイエルフさんが説明してくれる。今回は死亡証明書ですが、教会は何らかの理由により依頼人の死亡の証明や代理で何らかのサイン等をしてくださるのです
「はい……ありがとうございます」
ナナちゃんが丁寧に受け取り教会の外へ
「はぁ〜〜………今更ながらさぁ」
少し声を震わせて言うナナちゃん
「今…更ながらさ…お、お婆さんの名前を知ったよアリちゃん」
「………」
「アリちゃんは知ってた?」
「いいえ、知りませんでしたよ」
「聞く?」
「…不要です」
私には不要、既に亡き人の名前なんか知った所で意味をなしません。
一旦噴水広場に行き、ナナちゃんが泣き止むまでただただ待った。落ち着き次第ギルドへ向かった
理由はお婆さんの死亡証明書を提出し、依頼続行と完了の不可を伝えなければいけないのと依頼をきちんとした手続きで依頼の終了をしておく必要があるのです。
ということでギルドに来ましたがガラガラですね
「アリちゃんガランとしているんだけど…」
「まあ、緊急依頼が出てますからね」
この町の状況下ではギルド当然緊急依頼で瓦礫撤去、避難所の設置等の復旧作業の緊急依頼が張り出されていて直ぐに引き受けて……ってそれは私たちには関係ないかな?
割と支払われるお金が多いので受ける人が多いんですよね
「ふーん」
「受けますか?」
緊急依頼とはいえ強制権はありません自由です
「………やめとく」
……そうですか、ということで受付に受けていた身辺整理の依頼書と教会でもらった死亡証明書を渡して、依頼完了不可を理解してもらい依頼キャンセルの手続きをしてもらう。この際こちらに不手際があったかなかったかで面倒事があるのですが…そこの説明はまた今度
今回は手続きをしてキャンセルして私達から依頼を出し集まるまで待つこととなった。
行き先を決める際にナナちゃんにも聞きましたが落ち込んでいるせいでしょうか、行き先の意見は出ませんでした
今回も前回とほぼ同じ様なものになった
『〜護衛依頼〜
●ランク 冒険者D〜 傭兵D〜
●目的地、アースティン領都まで
●移動方法、幌馬車、馬、徒歩も可
●最低拘束日数、約3週間
●報酬、1パーティーごとに最高大金貨1枚〜、最低金貨7枚
●募集人数、最大3パーティー、なお1パーティーの最低人数3人とする
●要望、女性の依頼者のため女性が多いと助かります
●備考、食費はこちらで持つので購入の際にかかった費用を請求していただければ確認後支払いいたします』
今回の目的地アースティン領都はドスティアード王国の芸術がすべて集まっている領都です音楽、絵画、彫刻などの芸術家が集まっている。
そういうのに触れて、少しでもナナちゃんの気が紛れればと思ったので芸術の領都アースティンを目指すことにしました。
そして、依頼を出してしばらくはナナちゃんを鍛えて身近なところの瓦礫撤去を手伝ったりして過ごしているある日、訓練後に完全にダウンしているナナちゃんをベッドに放り込んだ後、ヴェルーナに声をかけられた
「がう、ザレ今いいか?」
「?はい、大丈夫ですが」
「がう、ムンブートとのことだが…」
ヴェルーナから話を聞くと昨晩ようやく入れ替わりをもとに戻せたようです………早いですね(汗)
「がうがう、それでな褒めに行ってほしいと思っているんだが……忙しいか?」
ヴェルーナが褒めに行ってほしいとは、よほど凄いことになっているのでしょうか?
「分かりました」
さて図書館に向かい中に入るが………いない、代わりに居る人に居場所を聞くとムンブートは専用の部屋に居ると言われて向かおうとしたら幼女に声をかけられた
「おねぇさん♪」
あー、私が指の骨を折った幼女ですね。
「どうも、元に戻れたのですね良かったです」
「うん、おねぇさんもわたしをころさないでくれてありがとうございます」
「…それならムンブートに感謝することであって私には感謝の言葉は不要ですよ、ではさよなら」
「あっ、おねぇさん!」
私は振り返らず歩きムンブートのところへ向かった。部屋の中に入るため扉を開け『ボス』……何かが扉の下の方に当たったので一旦閉めて気配を探るも
「部屋の中心にいますね。ムンブート起きてますか?」
「…………っ!『ゴッ、ドスバタバタ』ぎゅっ!?」
「…………ムンブート?……ムンブート生きてますか?」
「う……動けな」
「………」
押し入るべきか、どうしたものか…ムンブートの部屋は貴重な本ばかりでしょうし無理に入って本を破ってしまったり壊すわけにはいきませんし…
「むむむ………『powerup!』よいしょっ!」
本が落ちる音が何度も聞こえたかと思うと気配が近づいて、扉の手前でまた音が何度か聞こえたかと思うとやっと扉が開かれた
「団長様♪」
開かれた扉からヒョコッと出てきたムンブートの姿はボサボサの髪とクマの出来た目ヨレヨレの服、あの日から休まず解析してくれたのでしょうね
私はポンッとムンブートの頭に手を置き撫でる
「ムンブート、感謝を述べます。ありがとう、あの日から頑張って解析して見事入れ替わりを戻して差し上げたのですね、素晴らしい結果を出しましたね」
「はっ!お褒めの言葉ありがたく頂戴いたします!」
「…もう、十分です一旦休んd」
「いいえまだです!まだやることがありますあの謎の召喚陣についての解析が『プニ』んん!?」
ムンブートの口を指で遮る
「駄目ですよ、1つの急ぎの仕事をこなしたのですからもう十分です。召喚陣については急ぎでもありません、そんなものよりも、それを解析できるであろうあなたのほうが大事です」
「……『コクリ』」
小さく頷くムンブート、私は指を離してちゃんと休んでから次の解析をするように言い聞かせてから頭をひと撫でして立ち去った。
施設に戻ると次はライラックに会った
「お?ああ、出かけていたのか、お帰りザレ」
わざわざゆっくりこっちに近づいてきた
「ええ、ライラックこそ向こうでの仕事が終わったのですね」
「ああ、エレニカが来てな引き継ぎをしてこっちに戻ってきたんだ」
ポスッと体を密着させてきた…なぜ?
「……それはお疲れ様でした。では私はこれー」
「ちょっと待ってくれないか?」
「ー……何故ですか?」
言葉を遮られて理由を聞いたら抱き締められて、隙間なく密着し首筋の匂いを嗅ぐ様にスリスリクンクンされる
な、何があってここまで甘えてくるのですか…
「すっごく疲れているんだ…」
部屋で休むと良いですよ?
「信頼が残っていたようでな、領主が死んだことを変に探ろうとしたり陰謀論が町中で騒がれてな真実の開示請求とか民の声がやかましかった」
あー民の声がやかましかったのですね、それに限っては力で抑え込むことは面倒ですからね。真実を言っても信じないものが多いですからね。
「だからこそ適任のエレニカがに引き継いだのですね」
「うん……疲れた」
「この後やることは?」
「ちょっとだけあるんだ」
内容を聞き私でも出来るのようなので
「私がやります。なので今は眠りなさい」
「いいのか?」
「ええ、部屋まで運びます」
「ぁ…」
まだライラックより身長は低いですがお姫様抱っこで運びます。後おまけもつけますか
ライラックの部屋に運び服を緩めて布団を被せます
「では、お休みライラック、後は俺に任せていいからな」
ザレの頃のように扱って部屋をでる。魔道具は発動させていないので部屋の中から「ああああぁぁぁ!」と何や
ら奇声が聞こえた気がしますが、仕事を引き受けた以上はそっちを優先して動きますので気にしないことにした。
私がライラックの代理で仕事をすると何故か聞いて引き継いだ以上の仕事が入る入る何故でしょうか?
え?それは後日でも良くないですか?いえまあ少しでも早くと言うならば今のうちに処理しましょう。
ヴェルーナ待ってください、いや待て本当に待て(怒)
ライラックの時のように押し付けれると思わないでくださいよ?はいこっちに座ってこれの処理はあなたに任せます逃げるなよ?では引き続き仕事をしますか…
仕事が終わったのは、外が真っ暗で時計の短針が12時を指していた。
「クゥーン」
私は、ソファーに腰掛けて休んでいる。そんな私の膝の上に体を預けているヴェルーナも休憩中
「本当に昔は疲れ知らずだったことを考えると疲れとは心と体で感じるものなのですね…」
「がう、嫌なことを続けるのは苦痛だ」
「だとしても貴方は上に立つ立場、少しぐらいはライラックを手伝って下てくださいよ?」
「………『スリスリ』」
「返事は?」
「……………がう、分かった」
「……私も大人になったらちゃんと団に戻ってきますから」
『ガバッ』と体を起こして顔を思いっきり近づけるヴェルーナ、どうしたのでしょうか?
「がう!本当か!本当なんだな!?」
「え……ええ、当然でしょう?」
何をそんなに嬉しそうな顔で迫るのですか?当然じゃないですかナナちゃんも団に入るのですから
「がう!『カプッ』」
あ、コラ首に歯型をつけないでくださいよ…まあ今日はもうどうにでもしてください疲れ切っていますので
「もう……はいはい、ここですか」
ヴェルーナの頭や耳をモフモフしてしばらくじゃれてから部屋に戻って眠るのだった
次の日朝食後にて、ギルドから護衛が集まったので顔合わせで呼ばれたのだった
ギルドに到着し顔合わせの部屋に入ると
「ヤッホー♪」
「やあ、また頼むよ」
おや、綿帽子と苗木と盾ですね
「わん!おひさなのぉビーチェなの!」
「わお!ビーチェさんワシャワシャしていい?」
「いいよぉ♪」
ナナちゃんは早速苗木と盾のビーチェさんをワシャワシャしだしたのを羨ましく思いながら私は、奥にいるギルド員に近づき話しかける
「ギルド員さんもうひとパーティーは?」
「まだ到着していませんもう少々お待ちk」
「待たせたね!」
入ってきたのは両隣に女性を抱き寄せているチャラそうな男性、ただ抱き寄せているのではなく1人にはおしりと腰へ手を何度も行き来させてもう1人に対しては胸をもんでいる
「帰ってください!」
「さっさと出ていけ!」
「わん!帰れ帰れ!」
「帰ってくんない不快なんだけど」
苗木と盾、綿帽子の2つのパーティーはいま来たパーティーを拒否当然ナナちゃんも
「帰れ!」
ギルド員も
「あなた達パーティーが不要なのようなので、どうぞお帰りを」
と言うので私はこの不快なパーティーに近づき頭を下げて言う
「お帰りは、今入ってきた入口を出て右の通路を通り、階段を降りたら再び右へ曲がるとギルドの外へと出れますそこから先は……私にはちょっと分かりませんので現在泊まっている宿へと戻ってください」
「おいおいちょっと待ってくれよぉ〜」
「ねー、顔合わせて直ぐに帰そうなんてひどくなぁ〜い?」
それほどまでに、ここにいる方(私以外)に帰れと思わせたので十分かと思いますが?
「今、目の前で不快なことが行われているんだからー、十分だと思うけどー?」
綿帽子のチェニットさんの言葉にまだ自己紹介もされてない新パーティーと私以外は頷く
「でもでも〜、あたしたちぃちゃんと依頼わぁ、ちゃ〜んとこなすしぃ、良くな〜い?」
「そそそ、ちゃんとこすよぉ」
「ねー♪」
何でしょうね、私は新しい感情がモヤモヤ出てきました。もしかしてこれが先行き不安と言うやつなのでしょうかね?
ならばこのパーティーはみんなの言う通り不要でしょうか?
ナナ「アリちゃん!苗木と盾と綿帽子さん達だよ!」
アリ「そうですね『98.お断り』で登場し『99.目的地へ移動』でメンバーを紹介しましたね久しぶりの登場ですね」
ナナ「もう1パーティーはどうしよう」
アリ「どうしましょうね…」
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でわでわ、また来週投稿します




