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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 10歳編

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96.この世界の魔法について2

説明続く、ですが今回で説明が終了!

説明回、読みづらくぎゅうぎゅうもしており、大変ご迷惑をおかけします。

 ナナちゃんは左から


『詠唱』『陣』『キーワード』『無詠唱』


 と並べた


「正解です。理由は分かってますか?」


「えっと…………思い出せー、ナルシェナなんて言ってたっけ、うーん……………う〜〜ん?」


「…………変換」


「あっ!」


 私の呟きで思い出したのか手を叩き回答を言った


「そうそう魔力操作ができても、変換方法が理解出来ないものであり。人の未知の領域だからこそ、詠唱で助けてもらい陣で知ってもらい、キーワードで願う。だから自分だけで頑張る無詠唱は、出来たとしても質も威力もド底辺の最悪魔法だったかな?」


 そうホンド村の授業では教わった。自分では再現出来ないことからと魔法神様が実際にいることからもナナちゃんの言った通り、助けてもらい、知ってもらい、願うのだ、

 誰に?と問われれば、それは人以外の何者かにです


「ええ…まあ戦闘に使うにはですけどね、別に無詠唱が悪い訳ではありません。実際にグライド家の私の産みの母である、アリーナお母さんは無詠唱で風を魔法もどきを再現し、生活の何気ない動作さえ楽をしようとしますからね」


 攻撃としてはいまいちでも、日常の助けや、牽制や戦闘補助にはなりますしね


「でも、どうしてそういうことが出来るの?変換が出来ないんだよね?」


 そう…普通に考えると魔力を何かの力に変換ができない為、無詠唱で魔法を使うことができません。ですが…


「何事にも例外があるのです」


「例外…」


「例えばですよナナちゃん」


「うん」


 私は簡単に一本線を描き、四角を描き、二本線を描く

 ー□=←これね


「一本線が魔力、四角が変換、二本線が変換後の役割と仮定しまして」


 私はペンで一本線から四角の中を適当にグネグネしてから、四角を抜けて二本線の片方に繋げる


「魔法を使った際に、この魔力の流れを覚えていたら?」


「なるほど、再現すれば同じ魔法が使えるってこと!」


「そうなりますね。ですが、そう簡単にはいかないんですよ」


 ん?とナナちゃんが首を傾げる


「まだまだ魔法に関しては謎が多くてですね、先程ナナちゃんがいった通り、詠唱と無詠唱には威力にかなりの差が出るのです」


「だから威力順だと端と端になるんだよね?」


「はい、さっきの威力順になるのです。それと魔力が何かに変換されていると思われる部分」


 私はペンで四角い部分をトントンする


「ここがわからないから完全に再現ができずに」


「威力が下がるか………ってことか」


「学者ごとに見解が異なるのですが……」


 アリシアはわかりやすく学者が述べていた事を話す


 1人目

「体内魔力と体外魔力に違いがあり、詠唱することにより体外魔力と混ざり魔法が発動するためよ」


 2人目

「詠唱魔法はマナという体外に存在する魔力のことだが、それらに呼びかけているのだそしてマナが協力してくれて魔法は正しく発動するから威力に差が出るのだ!」


 3人目

「どんなに頑張っても、魔力を属性に変換する事を意図的にできない我々が、詠唱や呪文等を書かずに変換させることはできないから所詮真似事にしかなっていないため威力が低い」


「とまあ、この3人がわかりやすいですかね」


「アリちゃん的には誰が正しいと思うの?」


「私を含め、ほとんどの人がこの3人と同じ意見ですよ、内容は少し違えど一緒です。謎のままなのですよ」


 ナナちゃんは成る程成る程と頷く


「正解は1つじゃない」


「というよりも、どれも正解といったところでしょうか。マナ切れを起こす以上は、体内魔力と体外魔力があることは確かですし」


「そうだね!」


「詠唱呪文が長ければ長いほど威力が増すのであれば、呪文がなんらかの作用をおこしていると、考えられますよね?」


「うんうん、妖精さんでもいるのかな?それともさっきの学者さんの体外魔力をマナって言ってたやつ?」


 私は頷き次を言う


「そして、1度詠唱呪文やキーワード魔法で発動させた魔力の動きを真似て魔力操作しただけの無詠唱では完全に誰も再現出来ていないことからも」


「変換が完全に出来てない真似事だから?」


「その通りです」


「うーんそっかぁ」


 ナナちゃんがベッドに倒れ込む


「変換というか、なんで再現さえできないんだろうね?」


「そうですね、簡単な例えならば手をある動かし方をすると音がなるとしましょう」


「うん、こんな感じ?」


 ナナちゃんは拳を作り手首を動かすと『ゴリッ』とか『ビキッビキッ』とか『パキッ』と様々な音が鳴った


「ええ、そうです。というか鳴らさないように体に悪影響ですよ」


「うん、わかった」


「さっきナナちゃんやった動作で鳴るのであるならば、それが発動条件、魔力の動きとします」


「うんうん」


「ではその動きをせずに、同じ場所を鳴らしてみてと言っても鳴らないでしょう?」


「………うん、つまり手首の動作自体が魔力操作、音が鳴る条件の体の動き、自分ではどうこうできないものが変換ってこと?」


「まあ簡単に言えばそうですね、あれですよ肩が凝ったなって動かすと音が鳴りもう一度動かしても鳴らないってやつです」


「あー、そっちのほうが分かりやすい、一度鳴ったのになんで鳴らないの?って感じで詠唱でできた魔法と同じ魔力の動作をしているのに、なんで再現できないってことだね」


「はい……では話を戻しますが私の知識はあくまでザハレグス時代のものであり、今ではちょっと変わっているかもしれませんし、謎が解明されたかもしれませんと補足しておきますね」


「学者の頑張り次第だねー」


「ええ、これで無詠唱が弱い理由が分かりましたね」


「うん、何らかの補助があって、詠唱は長い詠唱をすればするほど威力は増してそれを略称するからキーワード魔法は威力が下がるだけでその分補えば………あれ?」


「どうしました?」


「あのさ、アリちゃん。威力が下がる分、長い詠唱呪文を書けばいいだけでキーワード魔法が強くない?」


 気になったのならばそのままキーワード魔法についての話をしますか


「ええ、そうですよ。ですがあれは魔法神様が授けてくださった力であり、神の声を聞ける特別な存在、聖女様により世界に伝えられた特殊魔法です」


 ナナちゃんが『聖女様?』と呟きましたが今は魔法の話またそのうち旅の最中にでも話をしましょう………覚えていればですが


「キーワード魔法という名前が付くまでは略式魔法と言われていましたし残念ながら同等の威力を出そうとするとかなりの長文になりますよ?」


「略式?」


 おっと略式の方に気を取られましたか、そっちは話しましょう難しくありませんし


「はい、授かった最初の頃は発動の呪文、例えば火魔法のファイヤーボールを1から詠唱呪文を唱えずに、詠唱呪文の最後のファイヤーボールとだけ言って発動させていたといえば分かりますかね」


「うん、詠唱呪文を言わずに最後の発動の呪文だけをいうから略式魔法だったし。詠唱呪文を言わない分、威力が下がっても違和感がなかった?」


「それもありますが、魔法研究も時代とともに発展しますから……当時はまだ研究が今の段階まで至っておらず呪文研究が進んでませんでしたからね」


 そう、時代とともに研究成果が出てきて呪文の研究が進んだことのより、目的の威力や効果を得るために呪文を長くするということに至ったようです。


 当時その時代は呪文を変えることすら、不可能だったみたいで呪文の唱え始めの段階で使用する魔法がバレていたみたいですね、書物で知ったときはなんとも思いませんでしたが、今の私だったらさぞ驚いたことでしょうね


「さて、余計なことを言いましたが戻します。脱線しすぎてすみません」


「いいよいいよ、知識は大事だし」


 感謝しますと告げて私は話を戻した


「確かに先程ナナちゃんが言った通り、不足分を補うぐらい長く詠唱呪文を書けばいいのですが、魔素霊体には書ける部分に限界があります」


「頑張って小さく書くとか!」


「そういう人もいることはいます。ですが不便を感じぜざる得ません。なので、冒険者や傭兵、探求者をやるうえで、剣士や魔法に特化、回復や偵察に特化したり、なにか1つに特化して売り込む人もいますよ」


 それを異世界人はジョブと言ってましたね


「不便……そっか、日常的に使ったりする分は確保しないと行けないけど偏りが出ると逆にアレ出来ないコレ出来ないともなるんだよね?」


「分かりやすくもありますが…特化ですからいちいちメンバーに頼ってたら、鬱陶しがられますよ…」


「共婚者なら大丈夫でしょ?」


「そうですが、耐えられますか?」


「何が?」


「共婚者が苦しんでいるとき、普通は使える魔法だったのに特化型になったがゆえに力になれないことに」


「う゛」


「でしょう?」


「うん、私は特化型は無理だね」


 それでいいです。万能型でないと、いざというときにもどかしい気持ちとなりますからね。あくまで万能型の中で偏りが攻撃型や防御型、回避型とかにあればいいのです


「ですがまあ、なにか1つだけ自分隠し玉を1つ用意しておくのもアリだと思いますよ」


「隠し玉……アリちゃんはあるの?」


「ありません」


 私には必要ありませんでした、殆どが身体強化だけで十分でしたから


「コホン、コレでキーワード魔法は少し分かりましたね」


「…………うい!じゃあ陣は?」


「その前に次は発動速度での順番を答えてみてください、その時に陣の説明もどうせ入りますから」


「え……あ、うん。最初が無詠唱で、次にキーワード、その次が陣で最後が詠唱魔法」


 ナナちゃんはベッドに寝転んだまま答えたため、書いた紙が無駄になりました………並べて欲しかったです。


 いえ、最初から言葉だけで済ませるべきでしたね。紙よ無駄にしていしまいました。ごめんなさい


「…………正解です」


「ウェーイ」


「とまあ、簡単な問題は良しとして、陣魔法の説明しますが覚えていることはありますか?」


「よっと………えっと、使うな危険?」


 ナナちゃんが上体を起こして答えます。少しは聞く姿勢になりましたね


「………………そうですけどぉ」


 この世界の陣魔法の歴史は、無詠唱よりは遅くともキーワードより威力があり詠唱魔法より早いといった新しい革新的な魔法の誕生でした。ですが、ある問題があり使うと命の危険が発生し、使うか使わないか悩むこととなりました


「ではナナちゃん、使うな危険となった理由は?」


「………………(遠い目)」


「覚えてないのですね」


 目で訴えかけないでほしいです


「陣魔法は指に魔力を集中させるか、何らかの先端に魔力を集中させて空中に意味のあるものを描くのです」


 ナナちゃんがフムフムと頷きます


「うん、何で危険物扱いになったの?」


 せめて危ない理由ぐらいは覚えていてほしかったのですが、さては魔法が使えない時には自分には関係ないと聞き流していましたね?


「まずは詠唱魔法との違いですね、詠唱魔法は乞い願うように発言し、最後の発動呪文によって完成となります。それと違い、陣魔法は描ききるまでの1つ1つが意味があり完成形です。そのせいで中途半端でも発動してしまうなんてことがあったんです」


「つまり、描いている途中で妨害にあったら半端な状態でも発動すると」


「その通りです。ここで問題です」


「お、おう」


「詠唱呪文、キーワード魔法、陣魔法、無詠唱、それぞれ発動失敗はどうなりますか?」


「え!?えーーーーーーとねーーーーーーー」


 これも覚えていないようですね


「………残り10秒、9、8、7」


「ちょっ!あっ、はいはい!詠唱魔法は込めていた魔力が霧散して込めていた分の魔力消費、キーワードはただ発動しないだけ、陣魔法は大爆発!無詠唱は、詠唱と同じ、どうだ!」


 ナナちゃんが胸を張っての発言、しかし…………残念


「どうだって……まあ一部除いて正解なのですが」


「へ?」


「陣魔法失敗時に大爆発って死人しか居ないじゃないですか…」


 そうなったらむしろ、誰も使わない魔法となっていますよ


「確かに、発動させる魔法が爆裂魔法で、爆発の記号や絵などを先に描いていた場合は、中断させられればそこで発動し描いた影響そのまま魔法効果を発動します」


 なので、爆発を描いただけで中断させられればその場で大爆発ですけどね


「正確には、描いた効果で発動する。当然魔力消費ありで、です」


「そっか」


「ですが、ちゃんと考えて使用されるようになり事故は無くなりましたけどね」


「まぁ……誰も自爆したくないし」


 うんうん


「考えて使うだけではなく、新たな方法も出来ましたよ、紙に事前に描いておき、魔力を流すと描かれている陣魔法浮かび上がるので、紙を破ると発動するという新たな使用方法です」


「ほえー、なるほど描くことができるからそれを利用したんだね!」


「ええ、ですが必ず発動条件を入れなければいけませんの魔力込めたら『陣を浮かび上がらせる』と『紙を破いたら発動』を必ず入れなければいけません」


「なければ、完せっボーンだもんね」


 なんでも必ず爆発するんですか


「まあ、この程度わかっていればいいですかね」


「ふぅ…………やっと終わりかな?」


 退屈というか座学が苦手ですかね?


「ごめんね。せっかく説明してもらってるのに、なんか疲れちゃった」


 まあ、知識というのは理解するのと理解したは違いますからね。実際に何度も使って理解したになってもらわなければいけません。なので魔法に関してはここまでとしておきましょう


 キーワード魔法の威力低下がど程度で不足分がどれぐらい長い呪文を書かなければいけないかとか


 陣魔法は呪文を書いても発動することについてとか


 詠唱呪文についてとか


 その他、まだまだ魔法について話そうと思えばかなりの長くなりますが、そこまで話す必要はありませんし。ナナちゃんも魔法の専門家になりたいわけでもないでしょうからね


「それじゃあ、外に出ましょう」


「はーい!」


 魔法が溢れた私の手とナナちゃんの目については先ずは私だけで色々と調べましょう。ナナちゃんに危険が出るのは避けたいですし


 私達は、この部屋の魔法を解き店の人達に挨拶して店を出た

ナナ「アリちゃん『産みの母アリーナは無詠唱で風を魔法もどきを再現し楽を』ってどこらへん?」


アリ「最初ですよ『アリシア8歳編1.転生して女の子アリシアに』で、呼ばれて私は身支度をすぐ済ませ、リビングにいくと風の魔法で朝食の乗った皿がテーブルに。とあります」


ナナ「そっか」




説明が終わりました。次からは日常パートが戻ってきます。親から離れ学園目指しちょい寄り道しながら旅に出る、アリシアとナルシェナの話がスタートします

でわでわ、また、来週投稿しますね

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