8.魔獣によるホントの影響
勢いだけで書いてます。許して(汗)
「うっ、くっ」
「アリちゃん」
私のうめき声で心配そうに手を握るナナちゃん
しかしそこは噛まれた場所だよナナちゃん(汗)
「いっつ!」
「アリちゃん!」
握る力を増すナナちゃん!
「痛いってば!」
ナナちゃんの手を振りほどいて涙目で睨む
「ここ、噛まれたところ!」
私は包帯が巻かれた左手を右手人差し指で指し示しながらナナちゃんに訴える
「あっ…ははは、ごめん」
ん、謝ったから許す。
「アリちゃん、魔毒…大丈夫?」
魔毒、それは魔物による直接受けた際高確率でなる魔力による毒であるこれは普通の毒物と違い全種族が魔法を使うためにあると言われている魔力線に入り込む毒で体中に痛みが走る上にこの魔毒、魔力線の中を漂っているのか時折痛みがさらに1段階上がり胸の心臓あたりをいっそ取り外した楽になれるだろう痛みを発する
一説によるとそこらへんに器があるのではとのことである
だがザレの頃はこんなに痛くなかったぞ!?
なんでだ!?
考えられることは心を得たことと女になった事ぐらいだけど
「まだ私達は儀式を受けてないから相当痛いよね」
「えっ!?」
ナナちゃんどういうこと説明プリーズ!
「あっあれ、聞いてない……か。えっとね」
ナナちゃんからどういう意味か聞いた
10の儀式…十歳になった子供達が受ける魔力開放の儀式これを受けて魔力開放をすることによって魔法の行使をできるようになるのと同時に魔力の活動が始まるとされているその効果はいくつかあり
「詳しくは学院で聞けって言われたけどいくつか教えてくれたよ」
一つ、魔法の行使可能
一つ、魔毒の軽減
一つ、魔力膜
「の3つだけね教会で必ず説明されるんだって。後は、のちの研究で分かった事があるなら学院で知ることができるって」
「そっか」
その3つはみんな知ってて当たり前教会で聞けることか…
「その魔力膜ってのは?」
「なんでも魔力を持っている人ならば自然と覆ってしまう膜だって」
「そうなの?」
「らしいよ、これがあると転んでも擦り傷ができないし草とかで指を切ることがないとか」
自動防御なのだろうか、ザレの記憶を探っても教会に行った記憶はあるが、そのような話は聞いたことがないと思う。自信がないなあの頃は色々と問題を抱えていたし……まあともかくそういうことね
「そっか~」
「うん…」
落ち込む私にシュンとしてしまうナナちゃん
二人で追い込んでいると聞き慣れた足音とそれよりかなり重い足音の2つ聞こえてきた
「ナナ、そろそろ訓練の……グライドー!」
ナナパパ、トラビトさんが私のお父さんを大声で呼ぶ
するとすぐさまやって来て(まぁ村人の小さな家だしね大声でなくても聞こえますよ)
「なんだ、そんな大声だし……アリ!」
私を見て駆け出し抱きしめる父
「すまない」
えっ、なんで謝るの?
「お父さん?」
「すまない、まだ幼いにも関わらず死と向きあわせる事になって」
お父さん、いずれは巣立ち自分の道を歩むとはいえ幼子に死線をというのはやはり堪えるのだろう
私は強く抱きしめるお父さんを抱きしめ返して
再び命の危機を迎えた瞬間を思い出したくも無いのに思い出して泣き出した
恐怖の感情だ、それが再び自分に襲いかかる。もう終わったことなのに襲い来る恐怖の感情に体が震え涙が溢れるそうかこれがトラウマってやつなのだろうか?
だとしたらまずい、即座に克服しないとこの先戦えなくなってしまう…がんばろう
そう意気込み、心に誓う




