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秘密の告白

作者: 南郷 進

騒がしい場所だから、内緒の話してよ。

忘れないで待ってるから。

近づくほどに、知る権利を踏みにじってよ。

恥知らずなほど勝ち誇るから。

キスと見紛う秘密の告白で、浴びる視線が勝者の証。

見ず知らずの群集を掻き分けて、絶え間ない延命の糸口探す。

混ざり合う会話と会話の僅かな隙に、幼い悪意を紛れ込ませて。

見せつけましょう、秘密の告白。

在り来たりな敗北を憐れむから、我儘な敗因を教えてよ。

声は出さずに笑うから。

ぼんやりと眺める壁に、虚栄の残像が入り乱れる。

ぼんやりと眺める背中に、虚勢の偶像がとり憑いている。

顔には出さずに笑うから。

すでに見ず知らずの群集の一員だから。

見せつけましょう、秘密の告白。

盗み聞きましょう、内緒の告白。

身の程知らずな愛の告白なら、顔を隠して笑うから。



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