橙色
頑張れよ。と声がする
君も僕と同じで頑張らなきゃいけないのに
また明日。と声がする
また明日何かあるのかと、空を飛ぶカラスを眺めた
俺はさ。と話される
聞くだけ聞いても何も貰えなかった
お前はまた。と揶揄される
そんな人を好きになれるほど僕は大人じゃなかった
ズル休み。と小さい音
平然と毎日を自信たっぷりに生きれる貴方達が羨ましかった
大丈夫。と下からの音
大丈夫じゃなかったから、大丈夫になったから、と話すのも面倒で
理由は。と横から刺さる
何を答えればいいのか、戸惑い焦り憎くなり
どうして。と上から殴打
その言葉が重過ぎて顔を上げられなかった
青い空がまた別の顔をしている
その顔を見て僕は手を繋ぎたいと思った
彼も同じ気持ちだろうとも思った
今僕は彼に向かって全力でペダルを回す
早く彼のところへ行かなくてはならないから
今にも燃え尽きそうな彼のところへ
僕は向かう