7 魔物ショッピング
俺は受付嬢に冒険者カードのモンスターギルド版をもらってラウドとギルマスと一緒に魔物を売買している檻の前に来た。
「さあ、どんな魔物が欲しいんだい?希望はあるかい?」
「う~ん・・・正直に言いますと魔物のことは、まだ全然わからないんですよね。なにかオススメとかはありますか?」
「そうさね~、キラーウルフなんかがオススメかね。少し値は張るが使役しやすいし中々に強い。チームワークが良いから数匹で組ませて使役すれば格上の魔物とも十分戦える」
「たしかにキラーウルフの群れはヤベーしな」
ラウドはキラーウルフと戦ったことがあるらしい
「キラーウルフ1匹ならソロのDランク冒険者でも倒せるが群れとなるとCランクパーティーでも難しい」
なかなか厄介な魔物のようだ
「キラーウルフはD―で値段は1匹銀貨4枚だ」
日本円で4万か・・・・
「他にはどんなのがいますか?」
「安いのならスライムやゴブリンがいるね。高いのならドラゴンニュートやダートオークなんかがいる。おい、リストを見せてやんな。」
そう言ってモンスター販売所の店員さんにリストを渡される
リストには沢山の魔物が書かれている
魔物名:スライム
スキル:なし
ランク:G-
価格 :鉄貨7枚
説明 :弱い 使役訓練に最適
魔物名:パワーラビット
スキル:なし
ランク:G
価格 :鉄貨9枚
説明 :非常食になります
魔物名:ゴブリン
スキル:なし
ランク:G
価格 :銅貨1枚 鉄貨2枚
説明 :簡単な武装可能
魔物名:オーク
スキル:なし
ランク:F
価格 :銅貨4枚
説明 :簡単な武装可能
魔物名:トルバード
スキル:なし
ランク:F
価格 :銀貨4枚
説明 :飛行魔物
魔物名:デビルアップル
スキル:眠息
ランク:E
価格 :銀貨1枚
説明 :スキルの眠息は半径3メートルを眠らせる 非常食になります
魔物名:コボルト
スキル:嗅覚
ランク:D+
価格 :銀貨2枚
説明 :犬型の二足歩行の魔物 簡単な武装可能
魔物名:キラーウルフ
スキル:なし
ランク:D-
価格 :銀貨4枚
説明 :群れで動かせば非常に強い
魔物名:リザードマン
スキル:なし
ランク:D
価格 :銀貨8枚
説明 :武装可能
魔物名:ベビーデビル
スキル:炎魔法 氷魔法 闇魔法
ランク:D+
価格 :金貨1枚 銀貨9枚
説明 :小型の悪魔で3種類の下級魔法を操れる
魔物名:ドラゴンニュート
スキル:火炎ブレス
ランク:C-
価格 :金貨6枚
説明 :小型のドラゴン種
魔物名:ダートオーク
スキル:なし
ランク:C
価格 :金貨3枚 銀貨8枚
説明 :武装可能
魔物名:ミニマムゴーレム
スキル:身代わり
ランク:C+
価格 :金貨4枚 銀貨4枚
説明 :人型サイズのゴーレム 盾役として優秀
などなど多種多様だ。
Bランク以上の魔物はリストに載ってない
日本円で安いもので700円、高いものなら60万円か。
「いろいろいますね」
「B+の魔物を使役できるならリストに載ってる魔物はすべて使役できるだろう。好きなのを選びな」
(さて、どれにしようか)
幸い今の俺の懐具合は潤っている
まず武装可能な魔物については俺は与える武器を持っていないし別で買うと金が余計に掛かるから却下
次に非常食・・・・は、俺はアイテムボックに沢山食糧を入れれるし、いざとなったらG-ショップから買えばいいので却下
ゴーレムについては俺はそもそも敵の攻撃が当たるぐらい前に出る気はさらっさらないので必要ないだろうから却下
個人的に興味があるのはベビーデビルが使える魔法とドラゴン種のドラゴンニュートだ
「それじゃあベビーデビルを3匹、ドラゴンニュートを1匹、キラーウルフを12匹下さい」
「そんなに買えるのかい!?」
「ええ、資金には余裕がありますので」
「召喚士なら多くの魔物を持っていけるし、16匹買っても内のギルドが魔物を預かる必要はなさそうだね。はいよ、わかった。16匹全部で合計が金貨16枚に銀貨5枚だが金貨15枚にまけてやろう」
日本円で165万円からまけてもらって150万円か。
「ありがとうございます。どうぞ」
金貨15枚を渡した
「それじゃあ、さっそく契約してもらおうかね。ついてきな」
「わかりました」
「まずはキラーウルフ12匹だ」
店員さんが檻に入った体長1メートル50センチほどの腰より少し高いくらいの灰色のオオカミが12匹を。
「さあ、契約しな」
(契約!)
魔法陣が現れ12匹のキラーウルフにそのまま巻き付き光って12匹の身体が消失した
「なっ!坊や!無詠唱で契約できるのかい?」
「ええ、まあ」
「さすがはモンスターギルドの期待の新人だね~」
初めて聞きましたよお婆様・・・・
いつのまにか期待の新人になっていました。
「ちゃんと契約できたか召喚してみな」
(召喚!)
「ワオー」
心の中で唱えた瞬間12匹のキラーウルフが召喚された。
キラーウルフたちの灰色の身体に薄く緑色に光る魔法陣のようなものが絡みついたままだ。
そういえばブラックマンティスにも似たようなものがあった。
「うむ、成功してるようだね。ちゃんと契約紋もでてるね」
どうやら契約紋と言って契約魔物の証らしい
「次はベビーデビルだね。こっちだよ」
つれてこられた檻の中には身長80センチ程の紫の身体に尻尾と角と小さい翼の生えた悪魔の子供のような見た目の魔物がいた
(契約!)
同じように契約し、3匹を召喚してみた。
「キヒヒ」
「こいつらの使う魔法は炎、氷、闇の下級魔法だ。炎魔法はファイヤーボールと火炎小障壁、氷魔法はアイスニードルと小氷結、闇魔法は小混乱と小幻惑だよ。」
これで俺の魔法要員が確保できました
「最後はドラゴンニュートだね。こっちに来な」
ついていった先には、体長が1メートルくらいの短足で翼と2本の角を持った青っぽい身体の鱗のないドラゴンがいた。
(契約!)
同じように契約し、召喚する。
「ガガオー」
「ドラゴンニュートは身体は小さいが頑丈で、強力なブレスを打てるし空も飛べるから戦闘ではかなり役に立つだろう。」
小さくてもドラゴン種なだけあるということか
「大分戦力が整ってきたな。魔物を使えば俺よりレンのがもう強いな」
ラウドは何故か上機嫌だ。魔物を見たからか?でもあんた、魔物を殺すのがお仕事だろーに。
「魔物は足りなくなればまた売るし、いらなくなったら買い取る。野生の捕獲した魔物もいらなければ買い取るよ。Bランク以上の魔物はオークションで売られるから高額で売れる。」
「わかりました」
「それじゃあ最後に闘技場の方で新しく買った魔物の使役の練習をしていきな。」
今度はコロシアムの方へと案内されるのだった。
魔物はあくまで戦闘用であり、ペットではないので物のような扱いとなりますが悪しからず。
命名契約した魔物はペット扱いにしたいと思います。