54 TVゲーム
夜、俺は部屋に戻りスマホでG-ショップを見ていた。
(最新ゲームは何が出てるかな~。)
俺はG-ショップのゲーム欄を見ながら色々物色する。
(TVゲームか・・・・・・、久々にやりたいなー・・・・・・。うん、やろう。)
俺はG-ショップで大手ゲーム会社のゲーム機と大人気レースゲームを買う。
(あ、テレビも必要か。)
現在GPは900万あるのでptには困ってない。
割と大き目のテレビを買って使うための電源を1日分買った。
G-ショップでは家電などを使うための電源をコンセントなしで先払いで供給できるという素晴らしいシステムが使えるので異世界でも問題なくゲームできる。
まー、テレビに関しては電波が届かないから番組は見れないのだが。
TVゲームをするとアリサ達にバッチリ見られるので説明がめんどくさそうだが俺のゲーム魂が今回は勝った。
さっそくアイテムボックスからテレビとゲーム機とソフトを出し、テレビに接続したりゲーム機の初期設定をする。
「レン・・・・・・それなに?」
「ダーリン、それはなんでしょうか?」
同じ部屋で寛いでた2人が見たことない物体を目にして驚き聞いてくる。
「これは最強の娯楽アイテム、TVゲームだ。」
「てれびげーむ?なにそれ?」
「いったいどういう物なのでしょうか?」
「見てりゃわかる。」
俺はソフトをゲーム機に入れてコントローラーを持ってゲームをスタートさせる。
軽快なポップ音を鳴らして画面に鮮やかなグラフィティが映る。
「え!何これ!絵が動いてる!なんなのこれ!」
「これがゲームだ、もの凄い魔法道具だと思えばいいよ。」
「これ魔法道具の域を超えてると思うんだけど・・・・・・」
「ダーリン、最強の娯楽と言われましたがこれはどのように使うものなんですか?」
「まー、見てろって。」
俺は1レースをプレイして遊び、それを2人が凝視する。
久しぶりにやったテレビゲームだが、レースの順位は12人中11位とブービーだった。
NPC相手にブービーって・・・・・・悔しい。
「こんな感じでこのゲームはコントローラーを使って画面の自分のキャラクターを操作してレースで優勝を目指すゲームだ。この他にも色々な種類のゲームがあるよ。」
「す、すごいわね・・・・・・どこでそんなもの手に入れたのよ・・・・・・。ていうかこの絵の人が乗ってるものはなに?空とか飛んでるんだけど・・・・・・」
「流石はダーリン、常に私の予想を超えた物をお持ちですね。」
「2人もやってみる?」
「私もできるの?」
「よろしいのでしょうか?」
「大人数でやるゲームだからね。」
俺はG-ショップでコントローラーだけ追加で買い、2人に渡した。
「やり方はそのボタンで進んでそのボタンでアイテム、そっちのスティックで操縦だよ。まー、やりながら覚えればいいよ。」
「ますたー、えめもやりたい」
天使がスタックスペースから出てきてやりたいと言ってきた。
「いいよ、ほら、コントローラー。」
俺はG-ショップでさらにコントローラーを追加で買ってエメに渡す。
「んじゃ始めよっか。」
俺達4人はゲームをプレイする。
ちなみにエメは俺の膝の上に座ってプレイするようだ。
可愛いな~。
そして頭の上にはロロがにゃ~ごろしてる。
可愛いな~。
アリサとシェルは俺の両隣で座ってやるようだ。
ちょくちょく俺を挟んで向こう側の人間と睨み合っている。
怖いな~。
「くらえアリサ!」
「え、ちょっと、何!あ、落ちた!」
「こうやってアイテムを使って妨害するんだよ。」
「ふふふ、無様ですわね。」
「シェル、そう言ってるがお前が今最下位だぞ。」
「・・・・・・すぐに追いついて見せますわ。」
「どどーん。」
「げっ、雷きた。これエメの仕業か。」
「せっかくのアイテムが落ちちゃったじゃない・・・・・・」
「最下位の私はこの黒くて物凄く早い物体に変身していたため効きませんでしたわ。これでダーリンに追いつけそうです。」
「いや・・・・・・すでに一周差ついてるし無理だって・・・・・・」
「・・・・・・難しいですわね。」
「ヘタクシね。このまま一生最下位の道を歩んでなさい。」
「くっ!何故人間である私がゴブリン以下の生物より劣っているのでしょうか・・・・・・」
「誰がゴブリン以下よ!これでもくらいなさい!」
ゲーム内のアリサのカートがアイテムによって大きくなり、シェルのカートを踏みつぶした。
(うっわ~、一周差つけてんのに踏みつぶすとか・・・・・・)
「この駄猿!よくもやってくれましたわね。」
シェルはゲーム内でアリサのカートの後ろについて3つある赤い甲羅を1つずつ当てていくという嫌がらせをする。
何故この2人はゲーム内でも喧嘩しているんだ・・・・・・
アリサとシェルはお互いに妨害しているため俺とエメにはあまり被害がない。
「ますたー、あげる。」
エメはそう言ってゲーム内で俺に向けて爆弾を投げる。
「エメ、甘いな。」
俺は食べると加速するキノコのアイテムを使って回避する。
「むー。かわされた・・・・」
レースが終わり順位は俺、エメ、アリサ、シェルの順となった。
「レン、もう一回よ。これ凄く楽しいわね。この金髪の物体がいなければもっと楽しくなると思うけど。」
「ダーリン、もう一度やりましょう。次こそは私ダーリンに追いついてみますわ。」
「ますたー、もういっかい。」
「順応早いな~・・・・・・もう少しアタフタすると思ってたら1回やっただけでもうやり方理解してるし・・・・・・」
しかしやっぱりゲームはみんなでやると楽しいな。
2名ほどゲーム内でも殺伐としてますけどやはり皆でやると面白い。
今日は夜遅くまでゲームをしたのであった。
次の日。
「う~ん、もう朝か。」
起きたらコントローラーを持ったまま床の上で寝ていた。
どうやら寝落ちしたらしい。
そして起きてみれば変わらず、右腕にアリサ、左腕にシェル、腹の上にはエメ、そしてエメに上にロロが寝ていた。
なんだこれ。
「ふゃ~・・・・・・おーい、皆起きろ~、朝だぞー。」
俺はそう言いながら外の時計を見る。
外の時計には短針が7を指し、長針が9を指していた。
7時45分。
「・・・・・・・・・・。マジで?」
オーマイガー・・・・・・
俺は寝ぼけた頭がスッーと覚醒していくのを感じながらアリサとシェルの腕を掴んで思いっ切り上に引っ張った。
「起きろー!遅刻するぞ!クッソ!異世界でゲームで夜更かしして寝落ちするって俺は順調にニートへの道を歩んでるようだっ!」
マジで泣けてくるぜ。
「う~ん、レン、うるさいわよ~・・・・。」
「ダーリン・・・・、どうしたのですか?」
2人が寝ぼけた顔でボソボソと言う。
「あと15分で授業の時間だ!遅刻するぞ!さっさと起きろ!」
「「・・・・・・え?」」
2人はようやく頭が覚醒したようでこの事態に慌て出す。
「え、ホントじゃない。えーと、シャワー浴びて朝ご飯食べて・・・・ってそんな時間もうないじゃない。早く教室に行かないと!」
「どうしましょうっ!?あと15分で髪を整えれるかしら?」
「シェル、諦めろ。どうせ昨日髪を梳いてないんだから髪形は縦ロールのままだ。」
俺はまだ寝ているエメをスタックスペースに放り込み、ロロをフードに入れて部屋の入り口で催促する。
「昨日ゲームし過ぎたな。これぞゲームの呪い。ああ、恐ろしや。」
「バカなこと言ってないで早く行くわよ。」
アリサは俺の腕を掴んで部屋を飛び出す。
「あっ、待ちなさい駄猿!ダーリンは私と行くんです!」
その後をシェルが追いかける。
明日からは目覚まし時計を買っておこう。
そう俺は思いながら教室に走るのであった。




