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49 コロシアムバトル 中編

俺達は開催式の時間になったためコロシアムの舞台に移動する。


「皆様、本日はよくぞお集まりくださいました。それではこれよりギルド主催の魔物によるコロシアムバトルを開催させていただきます。」


司会者がそう言うと観客席から大きな拍手が起こる。


ていうか人多っ!


観客多いな~。


ギルドの大規模なコロシアムの観客席は満席で立ち見の人もいるくらいだ。


ギルドのコロシアムバトルは魔物同士のエキサイティングな戦闘を観れることで娯楽として貴族にも平民にも大人気のイベントらしかった。


「凄い人だね。」


「ホントね。」


「それではトーナメント表を発表しましょう。今大会のトーナメントはこうなっております。出場者は自分の出番を確認してください。」


そう司会者が言うと、会場の一角に大きな紙に書かれたトーナメント表が張られた。


今大会の出場グループは32組。


つまり5回勝ち抜けば優勝となる。


アリサが言うには俺達はエントリーナンバー29番らしい。


エントリーはアリサがやったので俺はそこらへんを知らない。


トーナメント表の下のところに個人名やグループ名が書かれてその下にナンバーが書かれてた。


ん?名前が書かれている?これ名前も登録するのか。アリサは何て登録したんだろう?


・・・・・・嫌な予感がする。


「あったわよ。右から5番目の所にあるわ。」


アリサの指さす右から5番目の方を見ると確かに29番と書かれていた。


{結婚しました♪}って書かれている下のところにね。


ナニコレ?宣言?会場の皆さんに私達結婚しました~ってか?


バカじゃないの?


もう一度言おう。


バッカじゃないの?


「右から5番目の所に名前があるってことは私達の出番は3番目ね。」


「ねぇ、アリサ・・・・・・」


「ん?なに?」


「バカじゃねーの?なんなの?Mなの?シェルと同じMなんですか?なにこの公開処刑?恥ず過ぎるんだけど・・・・・・」


「あら?何か不満でもあるの?」


「大ありだよ!ってか名前じゃねーし!なんでこれが通ったの!?受付ちゃんと仕事しろよ!自由かっ!」


その時観客席の方から流れたでたゾッとする冷気が背中を震わせた。


そちらの方を見るとシェルがこの大勢の観客の中から見分けてしまえるくらいにドス黒いオーラを発してこちらを見ながら不敵に笑ってた。


・・・・・・・・・・・・・・・・


俺は何も見なかったことにした。









第3回戦目、俺達の出番になったので控室から会場に移動する。


会場ではマイクのような魔法道具で拡張された声による司会者と解説者のコミカルなやり取りが行われていた。


「さあ!お次に登場するのはナンバー29番の{結婚しました♪}とナンバー12番{黒い鎧}です!」


「いや~、結婚しました♪とは新婚カップルなんでしょうかね?随分と大胆な名前で登録しましたね。」


「そうですね、おっ!あの2人がそうなのでしょうか?ほら、今入場口から入ってきている黒髪の男女。」


「おお、そうでしょうね。いや~、やはり若いですね。」


「ですね~、しかも美男美女。これは妬けますね~。手元の情報では2人共召喚士だそうですよ。」


「おお、若いのに凄いですね~。あの2人がどのような魔物で私達を楽しませてくれるか期待ですね。」


「新婚の幸せを興奮に換えて私達に分けてほしいところですね。」


おい、司会者に解説者。


なにクソ恥ずかしい紹介してくれてんだよふざけんなっ!


そして美男とは俺のことですかありがとうマジイイ奴らだなおいっ!


「お!次に会場に入って来ましたのは黒い鎧でしょうかね?」


「そうですね、テイマー5人グループでの参加ですね。」


「彼らがお熱い2人に焼かれるかそれともその熱を消火するか見ものですね。」


別にお熱くないからな。


そして先ほどから観客が俺達に向かって野次を飛ばしてくる。


「兄ちゃん良い女を嫁にしたな~!」


「嬢ちゃん達頑張んな~!俺は何時だって美女の味方だぜ~。」


「2人もお熱いね~!」


ナニコレメッチャハズカシイ。


そしてアリサがメッチャ機嫌良い。


てか顔がニヤけてる。


「ああ、いいわね・・・・・・、観客全員が私達を祝福してくれてるわよ。」


「そうだね、観客全員に誤解されたね。」


舞台の向こう側では黒い鎧さん達が5人ともこちらを睨んでくる。


最近睨まれてばっかだな~・・・・・・


「クソが!ったく最近のガキは調子に乗りやがって・・・・・・」


「ぶっ潰してやる・・・・・・」


おお、怖い怖い~。


てか黒い鎧って名前だけあって重そうな真っ黒の鎧着こんでるな・・・・・・


大変そう・・・・・・


「それでは第3試合を開始します。準備はいいですか?」


審判の人が確認をとってくる。


「ええ、いいわよ。」


「さっさと始めろ。」


「それでは始めてください。」


審判の合図と共に黒い鎧の人たちはそれぞれ後ろに引き連れていた魔物を舞台に出した。


敵はリザードマン2体にウォーロック1体、ナックルラビットにサンドマンの計5体だ。


問題なさそうだな。


キラーウルフが4匹だけじゃ少し荷が重い相手だろうけどカマキリさんを貸してあげてるし余裕だろう。


俺はキラーウルフ4体とカマキリさんを召喚して使役権利をアリサに一時的に譲渡する。


これで俺の役割は終了だ。


あとはアリサの後ろから「ガンバレアリサー。」って応援するだけの簡単なお仕事です。


カマキリさんが舞台に召喚された時に、観客席からたくさんの驚きの声が響き渡った。


「おおっと!見るから強そうな魔物が召喚されました。なんという魔物を連れているんでしょうか!」


「あれはブラックマンティスですっ!ランクB+の非常に強力な魔物ですよ!私も初めて見ましたよ!とんでもない魔物を使役していますね。」


司会者と解説者のハイテンションな声が会場に響く。


「くそっ!B+だっ?そんなもんハッタリに決まってらっ!!やるぞオメーら!」


黒い鎧の人たちも高ランクの魔物にビビりつつもハッタリと言って攻めてきた。


「行きなさい!」


アリサは敵の魔物にカマキリさんを突撃させて殲滅させる。


うん、わかってたけどあっという間にカマキリさんが敵の魔物を全滅させちゃいました。


キラーウルフの出番すらなかったな。


「クソがっ!ざけんじゃねーぞ!そんなの反則だ!反則!」


黒い鎧の人たちは往生際悪く喚いている。


「おいクソアマ!そんな魔物を使ってんじゃねーぞ!せっかく今日のために買った魔物が死んじまったじゃねーか!どうしてくれんだおいっ!その身体で払うかおらっ!」


いやいや、それがこのコロシアムバトルのルールですから文句いわれる筋合いとかないんだけどね。


「ハッ!何を世迷言を言っているのかしら?あんた達が弱い魔物で挑んだのがいけないんでしょ?勝ちたければあんた達も私の魔物のように強い奴を連れてくればよかったじゃない?」


アリサさん、そういってますけどそれ俺の魔物ですからね?


「そら、ご褒美よ。」


そう言ってアリサはキラーウルフとカマキリさんに倒した魔物の死体を食べさせた。


キラーウルフとカマキリさんはリザードマンの鱗を砕きナックルラビットの腸を噛み千切りサンドマンの砂の内側の肉を抉り出す。


グロいな~・・・・・・


その光景を黒い鎧さんたちが悔しそうに見ていた。


「クソが!調子に乗りやがって!覚えてろよこのアマ!テメーの旦那を奴隷商に売ってやる!」


なんで俺っ!


黒い鎧の男の一人がそう言った途端、俺は周りの空気の温度が5度くらい下がったような気がした。


てか多分ガチで下がったわ。


だってホントにいきなり寒くなったし。・・・・ハックション!


原因はもちろんアリサさん。


絶賛ダークなオーラを溢れさせたヤンデレモードに入ってます。


「はぁ?何言ってんの?低脳な下等生物如きの虫ケラが私の大事なレンをどうするって?仮にあんた達がレンに何かやったらそこの魔物と同じ運命を辿るわよ?魔物のエサになりたくなかったら私達には関わらないことね?わかったぁ?」


アリサがそう言うと黒い鎧の人達は恐怖で顔を歪ませて何度も首を縦に振った。


ヤンデレモードのアリサが醸し出す危なすぎる雰囲気を察したのだろう。


賢明だ、うん。


そして俺達は魔物を下がらせて舞台から控室に戻った。


その移動中にアリサがとんでもないことを小声で呟きやがった。


「ああ、それにしても・・・・・・私もレンにならいっそ喰べられたいわ・・・・・・。まずは腕を・・・・そして足を食べられてダルマにされて動けなくなった私は無茶苦茶にレンに犯され、そして最後には脳まで食べられレンの血肉となるの・・・・・・ハァッハァッ・・・・・・悪くないわね。」


滅茶苦茶悪いわっ!!


何いきなりその桃色畑な頭の中で俺に人食経験させてんだよ!


てかマジで怖ーよ!


ヤンデレってカニバリズムも守備範囲なのかよっ!


俺は顔を青くさせながら若干広めにアリサと距離を取るのだった。


まー・・・・・・アリサはすぐに距離を詰めて腕を絡ませてきたけれど・・・・・・

最近思います。


ここの所展開遅いな~って。


ねぇ早く進んでよネタが切れるよヤバいよマジで。


早く進めたい・・・・・・・・。

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